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25. 『魔力量を測ろうとしたら測定器が壊れて、“ルカ様は概念です”と結論づけられました』

王都・魔法省 本部。

厳重な封印結界の奥、そこにあったのは──


国家に一台だけ存在する、超高精度魔力量測定器【セラフィム・ゲージ】


「……これは、大陸最高の魔導士でも半日かけて測れるレベルです」

「うちの息子は、たぶん、そこまでじゃないとは思いますけど……」


ガルド(父)は、淡い期待と警戒を込めて腕を組んでいた。


 



 


その日。

僕はふつうに朝ごはんを食べて、

ミミルと一緒に園に行く前に「ちょっとだけね」と測定室に入った。


「ルカ様。ここに立っていただいて……」

「魔力を、“なにも考えずに”放っていただければ結構です」


「うん。わかったー……んっ」


 


──その瞬間。


《ピィィィィイイイイイイイイ!!》


測定器が、爆音を響かせて発火。


 


「……え?」


「嘘……一瞬で、限界超えた……!?」

「上限が10,000なのに、数値が……ナナメに……!??」

「記録が……立体に……立体グラフになってる!?!?」


 


魔法省の職員たちが次々と倒れ込み、

測定器が“天井を突き破って”空に光柱を放った。


王都魔法警報:発令中(原因:不明魔力の膨張)


 



 


騒ぎの中、ミミルをぎゅっと抱きしめて、僕はつぶやいた。


「なんか……ごめんなさい……?」


 


数日後、魔法省は緊急の会見を開いた。


【魔法省公式発表】

件名:ルカ・エインズレイ様 魔力量測定不能事件

結論:魔力量・魔質・魔導因子のすべてにおいて“非定義”

分類:概念(CONCEPT)

備考:存在そのものが“祝福”と一致するため、あらゆる魔力体系に属さない


 


【市民の反応】


「ルカ様は、もう“魔法”じゃなくて“愛”で動いてるってこと……?」

「つまり、存在が魔法」

「概念と同居してる5歳児が、なにげなく園に通ってるって平和すぎない?」


 



 


園では先生が言った。


「は〜い、今日からルカ様には“概念様”って呼ばないようにしましょうね〜。怒られちゃうからね〜」


ユリウス「え、じゃあ“神様”でもいいですか?」


先生「それもアウトですね〜」


 



 


その夜。


僕は空中庭園で、ミミルと空を見ながら、そっと言った。


「……ぼく、ただのみんなの友だちでいたいのにね」


ミミルはぴょんっと跳ねて、僕のほっぺに頭をこすりつけた。


──そして、翌日の語録にはこう記された。


『なにができるかより、だれと笑ってたいか、のほうがたいせつ。』


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