友達ってなんだろう
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「はぁ。やっぱり不動のセンターはせいちゃんだよねぇ…」
刹那は大好きなアイドルグループ‘コメットピッピ’のライブ映像を見ていた。映像には可愛らしい服を着た合計二十七名の女の子たちがそれぞれのパートを、一糸乱れぬ連携で踊っている。そのセンターを任されているのがせいちゃんこと、蓮見星奈である。刹那が一番大好きなアイドルだ。
うっとりと見蕩れていると、インターホンが鳴る。
「あ、来た!」
刹那は小走りで玄関を開けると、同級生の須賀野々花が立っていた。
「今日は、誘ってくれてありがとう。これ、お菓子」
刹那に比べると随分と地味な子だろう。三つ編み。眼鏡をかけ、大人しい印象を与える落ち着いたワンピースを着ている。
「さ、上がって上がって!今日は他にもお招きしている子達がいるの。どうしても野々花にも知ってほしくて」
「う、うん。なんだか知らない人に会うの、緊張する」
「ねぇ!来るまでコメット見てよ!」
「いいよ。刹那ちゃん、本当にコメットピッピ大好きだよね」
「うん!大好き!」
野々花は、そんな刹那に憧れていた。可愛くて、憧れている先輩にアタック――告白とかではなく――して存在を認知されたり、勉学も上の下の方。明るくて、誰にでも親しみを込める彼女に、野々花は劣等感を抱いていた。憧れているのに、劣等感。
自分なんかが白咲刹那という存在の隣にいて良いのかと。
すると庭から車が停車する音がする。
「来た!ちょっと待っていてね」
外が賑やかしい声がして、近づいてくる。「お邪魔します」と声がする。
リビングの扉が開くと、野々花は仰天してた。
「初めまして。北沢茉莉と申します。今日はよろしくお願いします」
まるで文章を必死で暗記したような挨拶をする茉莉に
「よ、よろしく…。小鳥遊汐瑠です」
儚い存在感と不思議な色香を放つ汐瑠と
「魚住です。魚ちゃんでも、魚子でも、お好きなように呼んでください」
下の名前が不明な委員長気質な魚子。
皆。みんな可愛かった。今テレビに映っているアイドルみたいに、可愛かった。
「す、須賀野々花といいます…よろしくお願いします」
自分だけ普通だ。なんの特徴も無い。モブその一。
「詳細は言えないんだけどさ!野々花は最後の最後まで私のこと探し続けてくれていたの」
「え!あの後たしかなんやかんや夜まで確認作業で遅くなったはずですが」
魚子が驚く。
「携帯持っていなかったかし、野々花の携帯番号やご実家の番号を暗記している訳でもなかったからね。連絡出来たのは深夜になっちゃったけど、ご両親と最後まで諦めないで捜してくれていたの!」
「ののちゃん凄い!」茉莉がまた勝手にあだ名を付ける。
「し、心配だったから…」
刹那が無事だと連絡が来た時、野々花は大泣きしたくらい、安堵したのだ。それくらい大切な友達だった。だけど。だけど誰とでも仲良くなれる刹那を束縛したくない。刹那の一番仲の良い友達になりたいと願ってしまう自分が嫌だった。移動教室も、ペアを組む時も一緒になってくれる刹那に。独り占めしたかった。
「これ。つまらないものですが私達からのお土産でケーキです。近所にあるパティスリーで買ったので、味は保証します。ご家族の分もあるので」
「ありがとう!」
彼女達が神隠し事件で仲良くなったのは確かだろう。それが少し寂しくて、下唇を噛む。
「あ!もしかしてこれがコメットピッピ?」
いつの間にか、茉莉はテレビ画面に噛り付いていた。
「そうだよ。武道館ライブのときのだよ」
「へぇ…そんな悪くないと思うのに、泰斗さんはアンチしてたよ。なんでだろう」
その場が一瞬凍り付いた。颯爽と魚子が茉莉の頭に拳骨をする。
「アダッ」
「そういう事は言わなくていいんです。そもそも、大井先輩の美的センスは大いに捻じれているので信用してはいけません」
「泰斗先輩、適当なところあるから…」汐瑠が申し訳なさそうに言う。
「人気者だと、やっぱりアンチって付くんだね」
野々花が刹那の様子を伺いながら発言する。人目に付けば付くほど、気に入らないと思う人も出てくる。それは仕方がないことなのだ。万人受けするものなんて、この世には無いのだから。
「私は大井泰斗アンチだから大丈夫」
この。この大井泰斗という名前も初めて聞いた。刹那が嫌いがっているのはよくわかった。皆の話に付いていけなくなりそうで、怖くなる。
「野々花。汐瑠ちゃんはね、本当はうちの学校を受験したかったんだよ」
「うん。でも色々あって…今の学校で落ち着いたんだ。最初は刹那ちゃんと同じ学校に行けないのが嫌だったけど…新しい友達も出来て、今ではよかったって思ってる。刹那ちゃんと一緒だと、頼ってばかりになってたと思う」
なんとなく。汐瑠が自分に似ているが違うと感じた。彼女は自立したのだ、刹那から。
情けない。刹那の友達に嫉妬している自分が情けない。
可愛くて。刹那の隣に立っても見劣りしない。自分ももっと可愛かったら。星奈のような存在になれたら。もっと、もっと!
ぽん、と肩を叩かれた。茉莉がこちらをじっと見つめていた。
「あ、あの…」
「大丈夫?思い悩んでいそうだったから」
「え、そんな顔してましたか…?」
「うん。大丈夫?」
茉莉に穴が開きそうなほど見つめられる。瞳に吸い込まれそうなほど見つめられている。同じ茶色い瞳のはずなのに、違うような気がして、背中に悪寒が走る。
「茉莉ちゃん、野々花のこと見すぎ」
「あ、ごめん」
刹那が茉莉と野々花を遮るが、茉莉はまだ見つめていた。
そういえば。そういえば茉莉達が通う学校で自殺者が出て、事故で焼身して死亡した生徒がいるとニュースでやっていた。自分が暗い顔をしていたから気にかけてくれたのだろうか。
「そ、そういえば瞬くんは?」
「瞬は友達の家に行ってるよ。私が野々花達を呼ぶって言ったら、逃げるように遊ぶ予定被せていったわ」
刹那が可笑しそうに笑っている。
だけど、この中で茉莉だけが異質に思えた。同じ人間なのに違和感が襲う。
「せっちゃん、早くケーキ食べよう!」
「茉莉さん!どのタイミングで出すかは白咲さんのタイミングがあるんです!」
「今日はお母さんがお昼作ってくれるって!自分で言うのも変だけど、お母さんのご飯、美味しいんだよ」
「楽しみ…!」汐瑠が両手を合わせて嬉しそうに微笑む。
「色々あって我が家に来ること自体初めてだもんね。今日はゆっくりしていって」
「ねぇ!せっちゃんのお部屋見たい!」
「だから、茉莉さん!」と茉莉と魚子のいたちごっこが始まった。それを見て、刹那は笑い、部屋へと案内する。
刹那の部屋は女の子が一度は憧れる様な部屋だった。淡いピンクのカーテンに天蓋付きベッド。暖かそうな毛布。可愛いぬいぐるみ。推しのグッズ祭壇。パソコン用のデスク。壁には電飾が飾られており、夜になると淡い明かりが灯るようだ。可愛らしい箪笥には甘ロリっぽい服が詰まっている。
「人に部屋見せるのって恥ずかしいな…しかも私の趣味満載だから」
「可愛いよ!せっちゃんに似合うお部屋だね!」
野々花は、なんとなく安心していた。茉莉に見つめられている時に感じた違和感はもう無い。じっと見つめられていたから恐怖心でも覚えたのだろう。
「お昼だから戻ろうか」
刹那の母の手料理を美味しくいただき、テレビゲームをしたり、女子トークをしながら午後三時にお土産で持ってきたケーキを食べる。
野々花は、こんな体験自体が初めてだった。いつも、一人でいて、中学校でも友達らしい人達はいたけれど。必要があれば近づいて、必要が無ければ来ることは無かった。
だから。今日がとても楽しかった。
「それでは私達はそろそろお暇します」
「もう帰るの?お母さんに駅まで送るよう頼むね」
「ありがとうございます」
この時、野々花は内心焦った。だって、今日はお泊り会だと思っていたからだ。自分は、寝巻と夜のケア、明日の服まで持ってきていたのに。三人の鞄の大きさを見て疑問に思えばよかった。
刹那が三人を送り出すと、リビングに戻って来る。
「ごめんねぇ。今日、お泊りに誘ったのは野々花だけなんだ」
「そ、そうなの?」
「うん…。ほら。神隠し事件のお礼をしたくて事前に決めていたじゃん?でも、この前の魚子さん達が通う学校で死亡事故があったみたいで…迷ってたんだけど。魚子ちゃんが明るい話題が欲しいっていうので決行したんだよね」
「その事故、ニュースで見た。そうだったんだ…」
「それで。私も思うことがあってさ。それを三人に聞かせるのは申し訳ないっていうか、気が進まないし。でも私一人じゃ抱えきれなくてさ。野々花に聞いてほしくて…。ダメ、だったかな?」
刹那は、違う。
私を利用したりしない。
頼ってくれている。
それが、とても嬉しかった。
「わ、私でいいの?」
「何言ってるの?いつも一緒にいるじゃん!私のこと一人にさせないでよ!」
「えへへ。うふふ!させないよ。困ったことがあったら絶対助ける」
「私も。野々花がピンチになったら、助ける」
『この時、二人は予想もしていなかったでしょう。大人になっても、ずっと続く友達であることに。生涯、一人いるかいないかの、最高の友達と巡り合えていたことに』
最寄り駅まで送ってもらった茉莉達は、電車に乗り薇駅を目指す。
「今日、久しぶりに笑った気がする!」
「私も。どうしていいか、わからなかったから…」
「私も同じです。関りが無かったとはいえ、いつから普通の生活に戻って良いのか…刹那さんにお呼ばれしていたのを、変更しなくて正解でした」
電車の揺れで、うっつらと眠くなっていく。
「もう。元の生活に戻って良いと思う。じゃないと。ダメな気がする」
茉莉の言葉に、汐瑠が俯いた。
「そう、なのかな…。前に進めって、こと?」
「うん。いなくなっちゃったんだもの。後ろ向きになってもいいよ?落ち込んでもいい。塞ぎこんでもいい。でもその分、前に進まないと。奈月先輩にも失礼だよ。奈月先輩がやろうとしたこと、私、実行する」
「しなくていいです。途中までいい事言うなって思っていたのに…」
魚子が呆れる。
三人を乗せた電車は、ガタンゴトンと線路を走っていく。この乗客の中に不幸に見舞われた人は何人いるのだろう。普通の日常で終わった人は。幸せな瞬間を迎えた人は?この中に辛いことを乗り越えた人は何人いるのだろうか。自分達が知らない物語を生きている人達が沢山いる。
「…明日も、生きましょう」
魚子の言葉はあまりに小さくて、電車の走行音にかき消された。
千鶴は暦に呼ばれ、近所の公園に来ていた。
奈月の自殺動画を撮影したとして千鶴が犯人として浮上し、職員会議になったが携帯に録画記録も無く、削除したのかと問い詰められ嫌な思いをした。暦が言いがかりを教職員につけてくれたお陰で助かったのだが。実際、コンタクトで撮影しており、茉莉が潰したことで復元が難しくなった。動画はデジタルタトゥーとして広まり続けている。主に宇宙で。
「俺…奈月先輩に利用されたんですかね」
「相手は誰でも良かったと思うぞ。現に、綾川に頼んだ方がいいだろ。駆けつけてくれるような人物だぞ」
「…」
「今日呼んだのは、動画に映りこんでいた相手が悪かった件だ」
「映りこんでいた?」
「東十条純だ」
その名前で、あらかた理解してしまった。地球に、スカベンジャーの民がいることがバレてしまったのだ。少なくとも、一人はいると。
「俺…」
「あれは魚住が声を掛けたから仕方ないことだろ。不可抗力だ。気にするな。ただ…東十条を狩りに野良狩人が来る可能性はある」
「野良狩人?」
「野良狩人ってのは、発展途上惑星にも平気でやって来て虐殺する奴等を指す。俺達はそいつ等が大嫌いだから現れたら殺してきた。だから、少なくとも東十条のことは守れる」
「待ってください、他にも、その、純と同じ民族の人がいるんです!」
真っ先に浮かんだのは朝陽のことだった。夕陽が言っていた。妹と、来年出産予定の末っ子も増えると。他にもいる。この市にはまだスカベンジャーの民が住んでいるのだ。
「解ってる。でも、全員は守れない」
強く、言い聞かせるように放たれた言葉に、千鶴は押し黙った。
「野良は野蛮だ。巻き込まれないように注意しろよ」
それだけ言うと、暦は立ち上があり公園の出入り口へ向かい歩いていった。
高校生だというのに、遊具で遊びまくっている志摩と、それを見ている純と柚木がこちらも見た。一人でいる千鶴に気付き、長い話が終わったのだと理解し、走って来る。
「話し終わったか?!」志摩がウキウキで訊いてくる。
「終わったよ。ねぇ、純…あの」
「凡そ検討はついている。俺達のことだろう?」
「うん…」
「慣れっこだから心配するな」
その言葉が、釣り針が心臓に刺さった。千鶴にとって、それは許せない発言だったからだ。
「慣れっこって言うなよ」
「事実だからしかたないだろう」
「俺は…イジメられたことも、シスターペストに襲われたことも、もう絶対に同じ目に合いたくない。純は、そう思わないの?」
「思ったことはない。物心ついた時からそうだった」
「そんなのに慣れるなよ!」
千鶴は思わず純の肩を思い切り押した。よろめいた純を志摩が支える。
「お、落ち着いて、千鶴くん。今日はもう帰ろう。千鶴くんは頭を冷やすこと。純くんは志摩くんと話し合ってみて」
柚木がその場を収める。
千鶴は納得しなかったが、こうなったら一方的な喧嘩に発展しそうだったので腹の中で怒りをグッと抑え込んだ。純は純で、何故千鶴がそこまで怒るのか解らなかった。
とりあえず、解散した。千鶴は柚木に連れられて。純と志摩は自宅へと向かった。
歩きながら、柚木が話し始める。
「純くんのことだけど」
千鶴は小さく頷いた。
「地球や、他の惑星に移民してきたしスカベンジャーの民は迫害や拷問に合うのが当たり前だったんだよ。仲間が殺されても、自分の命を守ることで必死だったんだよ」
魚子の祖父のスケッチブックに書かれていた言葉を思い出す。
「それでも。千鶴くんが刹那ちゃんを助けたいって言った時、協力していたことに驚いたんだよね」
「え…」
「だって。相手は迫害する側の奴等なんだよ。普通なら関わりたくない事件だよ」
言われてみればそうだ。もしいじめっ子がいる場所に行くかと言われても絶対に行かないと答える。それなのにどうして。
「頼ってくれたのが嬉しかったのかもよ。だから、協力してくれたんだよ」
「そうだとしても…純が、純達が殺されるのは嫌だ…!」
唇を噛み締めた。そうでないと。涙が零れそうだったから。
「うん。僕も嫌だ。だから。今度は僕達が純くんを守ろう」
柚木がそっと千鶴の手を取る。ぎゅっと力強く握られた手に、千鶴は震える声で答える。
「うん。絶対に守る」
同じく、同じアパートに住む志摩と純は帰路に着いていた。
「あれは言い過ぎだと思うけど…。どうよ」
「事実を言ったまでだろう。千鶴は地球人だぞ。巻き込んでどうする」
どうやら、優しさで出た発言だったらしい。野良狩人が来ても、巻き込まれないように。傍にいないようにするために。その不器用な優しさに、志摩は思わず苦笑いをした。
「だったら危険に巻き込むから暫く近づくなって、言ってやればよかったのに」
純は気まずいのか、そっぽを向いた。
「…これから、俺達民族は殺されていく」
純がはっきりと言う。
「地球にスカベンジャーがいると知られた以上、野良は絶対に来る。お前も、魚子も、千鶴も俺に近づくな」
「それは聞捨てならねぇな。友達を守ることも駄目なのか?」
「野良は政府公認とは違う。俺達を商品にする。捕まったら、お前も何をされるか解らないぞ。毛皮にされるかもしれないし、眼玉を穿られるかもしれない」
「そうならないように何とかするんだろ。俺は、お前を守りたい」
顔をぐいっと掴まれて、強制的に目と目が合う。その真剣な眼差しに、純は狼狽えた。だって、こんな真摯な行動を受けたことが無かったからだ。氷のような瞳と、太陽のような瞳が純の深海のような瞳を捉える。純は思わずたじろぎ、志摩から一歩引いた。
「わ、かったから…」
「おう。任せとけ」
そう言うと、志摩は歩き出した。純も、志摩の後ろを付いて歩く、
「なぁ」
「今度はなんだ」
「隣、歩けよ。なんか話しながら帰ろうぜ」
一瞬躊躇った。何故なら志摩はお喋りだからだ。どちらかと言えば、千鶴や汐瑠といた方が心地いい。二人共、無理に話そうとしないし、ベラベラと喋るタイプではない。しかし志摩は一度話すと主導権をなかなか渡さない。一方的に喋ってくれるのであればいいのだが、「純は?」と訊いてくるのだ。それが苦手だ。でも、不思議と嫌いではなかった。志摩の事も、少なくとも信頼している。
「…隣、歩くけど五月蠅く喋るなよ」
「どういう意味だよ」
純は一方踏み出し、志摩の隣に並んだ。隣に来た純に、志摩は笑顔を見せた。
「じゃあ、帰るか!」
そして志摩のお喋りが始まった。純は、適当に相槌を打ち、質問にも適当に答えた。
あぁ、適当でもいいんだ。なんとなく、そう思った。何もかも真剣に、真実を話すと千鶴のように傷つけてしまう。適当で、時にはオブラートに包むように説明すればいいんだと。
志摩も、純が適当に話を合わせていることは解っていた。
それでいいと思った。これからは普通に、平凡に生活して、友達と遊んで、上手い飯を食って、ふかふかの布団で寝て。毎日風呂にも入れて。勉強もして。
自分達と面白可笑しく生活を送ればいいと思った。
「なぁ、夏休みになったら、皆でどこか行かね?日帰り旅行でもいいからさ」
「旅行?」
「あぁ、そこからか」
志摩主催で、夏休みになったらみんなで日帰り旅行が出来るプランを立てた。純も、不思議をワクワクしていることに少し驚いた。
こんな、野良に怯えているのに。遊びに行くのが楽しみで。
(あぁ。俺が求めていた普通なのかもしれない)
楽しそうに話す志摩の横顔を、純はぎこちないが、口角を上げて見つめていた。