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錯乱うさぎ

作者: のーこ





のうみそがとろけて何も

考えられないことがあるそれは

悲しいことがあった

時たとえば

12年間一緒に暮らしてきた

ペットの塩水

が死んだ時とか


のうみそがとろけるっていう

のは そう、比喩的な意味でそれでも

本当にとろけてしまって

いるのではと思うこともある


今まで生きてきた

人生で一番そう

思ったのは君が

眠ってしまったとき


いつもいい匂いがしていた

君からはもう

「死」の匂い

しか

しなくなって


ずっと夢を見て

いるようだったの


ううんきっとそれが夢

だと思いたかった

だけで信じたくなかっただけで


君がいなくなるのは怖かっただから

僕は君とずっと一緒に

いたんだよ


でも数時間経つと髪の毛

とかまつげは抜け落ちた


細胞が全部死んでいく

のが分かった


腐敗してドロドロ

っていう表現が

丁度いいかなって思った


ずっと一緒にいたかった

のに世界はそれを

許さなかったの


けんじゅうを持ってたくさんの

人が入ってきた

みんな同じに見えたよ


そいつらが僕と

君を引き離そうと

してきた僕はそれが

嫌で暴れた


噛み付いた


殴った


フォークで目玉

を突き刺した

するとね、撃たれてしまったの


目玉を刺した奴に


目が見えないから的を

外して僕の

心臓に入っていった


痛さとか

は感じなかった


それよりも僕が

君と一緒にいること

を神様か誰かが

許してくれたの

だと思ったんだよ


目の前で君

は運ばれて

行くのに


隣にはいつもの君

が笑ってて僕を

抱き締めた の







…。





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