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80 感動の再会

そして表彰式も終わった舞台裏にて


「ちょっと!!なんであなたたちがコンテストに出場してるのよ!」

「それはこっちのセリフだ!一体今までどこに行っていたんだ!それにその男は誰だ!?」


リアムとイザベラが向かい合って怒鳴りあっていた。

先程まであれほどに人々を魅了していた二人とは思えないまるで子供のようなやりとりをノアとシャーロットは引き気味に見ている。


「やあ、初めまして。オレはノア、召喚士だ。諸事情でコンテストに出場して優勝しなければならなくなって、イザベラには協力してもらったんだ」

「……諸事情?」

「ああ、そのネックレスを検分したくてね」


リアムから胡乱げに見られても気にする様子もなく肩を竦めて見せたノアが、イザベラの手元へと目をやった。

そこでようやくイザベラは当初の目的を思い出し、慌てたようにネックレスを確認する。

そして驚愕に目を見開いた。


「これは…偽物、だわ…」

「やっぱりそうか」

「?…そのネックレス、お前が付けていたものではないのか?どうして優勝賞品になっていたんだ?」

「盗まれたのよ」

「盗まれた…!?それでコンテストの賞品にされたって?」

「そうだ。どうやら盗品を誰かが売り捌いたのか分からないがコンテストの賞品として持ち込んだらしい。しかも…それすらレプリカときた」

「……どうしよう…」


ようやく手元に戻ってきたと思ったのに、まさか偽物にすり替えられていたなんて思いもしなかった。

暗い表情で肩を落とすイザベラに、リアムはイザベラがコンテストに出場した理由を察したらしく押し黙ったが、ふと頭をよぎった問いを口にする。


「イザベラの目的は分かった。お前の目的はなんだ?ちなみに俺たちはこのコンテストが有名で世界中に発信されると聞いたから、イザベラの目に触れる機会もあるかもしれないと思い出場した」

「なるほど。オレの目的はそのネックレスが本物かどうか確かめるためだよ。どうやら偽物だったみたいだけど…ちょっと報告してくるね」


ノアはマイペースにウインクして、イザベラたちから少し距離を取った。

どこに何を報告しているのか、平時であれば真っ先に気になるところであったが、今のイザベラはショックが大きすぎて動くこともままならなかった。


「イザベラさん…」


シャーロットもつられるように顔を曇らせる。


「ごめんなさい。あなたたちに会うよりも先にこんなことを優先してしまった上に、…結局目的も果たせなくて」

「いえ、こちらこそ。ご無事でよかった」

「……お互いね。それに会えてよかった」


ふわりと微笑み合うも、そこに力強さはない。憔悴が色濃く出た表情はどこか痛々しかった。

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