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34 いざ次の目的地へ!

女神の元から戻ったイザベラは、リアムとローザ、それぞれに出発の日を告げた。

ローザとはこれでお別れである。決して短くない期間、衣食住を共にした相手だ。スパルタではあったが、ローザから学んだことは多い。

そんなローザとの別れを思うと、イザベラの胸に熱いものが込み上げてきて、じわりと潤んだ瞳に気づかれ笑われてしまった。

そんなローザの瞳も幾分か潤んでいたのだが、そこは見て見ぬふりをする。


次にロビン。

彼は未だに反省の意識が強いらしく、出発の日まであれこれイザベラたちの世話を焼いてくれた。

具体的には、次の行き先だ。

はじめは魔王についての情報も集めようとしてくれたのだが、どれも古いものばかりだったようで、最新の情報は王都からでは得られないと判断したらしい。

そこで、次の行き先にオススメされたのが貿易都市であった。

ロビン曰く商業の街として栄えているそこは、王都よりも人モノ情報に溢れているから、イザベラたちの欲しい魔王についての情報も得られる可能性が高いだろうとのことだ。

しかしながら、ローザ含めてその都市に訪れた者は周囲には誰も居なかった。

どうやら冒険者にとってはあまり魅力のある都市ではないらしい。

念のため、リアムとシャーロットに確認したところ、リアムにはどこでも構わないと言われ、シャーロットにはお金の匂いがするから大歓迎だと喜ばれた。


こうして、無事次の目的地が決まったのであった。



「……装備、変えたのか」


目的地へと向かう道中、リアムから声を掛けられた。彼の視線はイザベラの腰の辺り、レイピアを指しているのだろう。


「え?ええ、そうなの。…そうだ!リアムに頼みたいことがあったのよ」

「なんだ?」

「私に剣を教えて欲しいの」

「…転職するのか?」

「そうじゃないんだけど…、この剣、光のレイピアと言って、魔法だけでなく物理攻撃も出来るみたいなの。だから私も少しは剣術を覚えておきたいなと思って」

「光のレイピア、だと…?」


リアムの眉根が寄せられた。まずい、レア武器の名前なんて簡単に明かすべきじゃなかったか。うっかり口を滑らせてしまったことをイザベラは後悔した。


「どうしてお前がそんなものを…それはオリビアの…いや、まあいい。分かった、俺でよければ教えよう」


(オリビア?オリビアって女神の名前よね?どうしてリアムが女神の名を…?なにか知っているの…?)


イザベラは続けて尋ねたかったが、そこでモンスターが現れ、戦闘になってしまった。

モンスターとの戦闘が終わると、先程の続きを話す雰囲気ではなくなってしまい、結局それ以上のことをリアムに聞きそびれてしまったのだった。

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