表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/101

プロローグ 

001




 神聖ロドストロ歴52年アルフォルド王国に3人の王子が生まれた。




 本来の王位継承順位は早く生まれたほうが先なのだが、同じ年ということで母親の身分で順位が定められることとなった。






 正室を母に持つ第1王子のバラージュは幼少のころから努力を惜しまない性質を見せた。天才と呼ばれるような光るものはないが、勉強をさせると理解できるまで何度も質問し、自分が納得するまでいつまでも続けるのだ。


 魔法を例に上げると、その才能は平均程度だが、使える魔法はどんどん覚え、さらに上手く組み合わせることにより、より上位の魔法士とも互角にやり合えるだけの実力を持っていた。


 アルフォルド王国にふさわしい賢王となるのではないかとバラージュを知る者たちは口々に噂した。


 




 側室を母に持つ第2王子のカプラスは兄と反対の天才型で、いわゆる1を聞いて10を知るようなところがあった。しかも人並み外れて好奇心が強く、知識欲も旺盛で、家庭教師をつけると質問攻めにする。


 そして、ごく短時間で家庭教師に学び尽くし、さらに高等教育を受けた家庭教師を欲しがった。


 また、魔法にも才能があり、さらには錬金術にも関心があり、ついたあだ名がちびっこ賢者。兄を支えて内政を担えば王国はますますの発展すると期待されていた。


 




 そして王がたわむれに手を出した平民の母を持つ第3王子がクリート。前世はVRMMORPGの廃ゲーマーだった転生者にして――なんのチート能力も持たず、魔法は最低限度、学業は苦手。マヨネーズの作り方もノーフォーク農法も知らない役立たず。


 ゲームとはいえ没入型VRで身につけた剣術を転生先で試すべく、勉強を放り出し、可能なら一日中でも剣を振りまわしているだけの出涸らし王子。


 それが僕だ。






これだけではあんまりですので、本日中にもう1話投稿します



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ