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Side異世界:人類は滅亡しました

 周囲一帯は桜の木で埋め尽くされている。


 そこはかつて王都があった場所だ。


 いや、その王都ばかりではない。


 この世界のあちこちで周囲一帯が桜の木で埋め尽くされる事象が発生し、それは広がっている。


 その数はどんどん増えているのだ。


 その数はおよそ一人につき1本。


 桜の木の種類はソメイヨシノ。


 そのすべてが10割咲きである。


 桜は春を集めきり、その桃色の花が優雅に黒染めに染まり咲いてゆく。


 風が吹けばその散りゆく花が空を飛び、まるで弾幕のようにあたりに刺さる。


 そこにいた人々はその桜の花弁に触れた途端消滅し、新たなソメイヨシノとしてその場へと堕ちることになる。




 異世界の人類は滅亡した。


 世界は暗黒に包まれた――



















 むかしむかし、ある所に一通のお便りがやってきた。


「ぷぎゃぁー。そんなサーバを香川県に置いて異世界と通じてしまったら、そこのゲーム世界の住人は全員、香川県民ということになるんじゃなーぃ?」


 そう、たとえ税金が払われなくても。


 彼らは香川という土地に繋がっていて、日本という属地の視点から考えると、そこは香川の土地であるという認識があるならば。


 人々には当然、香川県ネット・ゲーム依存条例に適用されるに違いない。

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