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Side異世界:魔砲≪香川県民投射砲≫

 ≪戦場の魔術師≫コリンエステラーゼ。

 戦場の花と呼ばれる近代魔術師の一人である。


 ≪成人の儀式≫では酷い職業(クラス)が神によって選択されるも、その逆境を乗り越えて転職し、錬金術士として世界に華々しくデビューした苦労人であった。


 なにしろ彼女は恐ろしい。


 闇炎系魔術である、空中浮遊(フライ)で空を飛び、足には三角の魔法陣を回転させ、≪魔砲≫を放つという特異性を持っていた。一体どこに喧嘩を売るつもりなのだろうか。


 そのため、自国であれば≪戦場の魔術師≫、≪白き大三角≫などと賞賛され、敵国であれば、≪白の悪魔≫、≪管理局の魔王≫などと恐れられる存在である。


 その最大の特徴とするのはやはり≪魔砲≫だろう。

 大火力の≪魔砲≫の威力は圧倒的だ。


 その動力源は、香川県ネット・ゲーム依存症規制条例により未成年がゲームを1日1時間遊べなくなったときに生じる残念な気持ち、いわゆる思念魔術である。


 その力によりすでにピーチ王国が落ちた。彼女の出身国であるパラチオン王国が落ちるのも時間の問題だろう。


 民が死ぬときに発する思念の力――それを人は「NANDEYA念」と呼ぶ。英大文字が並べられたその概念は、HACCP、OHSMS、CMMレベル5など数ある略語の一つだ。


 だから、今日も今日とて彼女は叫ぶのだ。

 魔砲≪香川県民投射砲≫を撃つときのあの呪文。

 それはもちろん、星光破壊閃とかい名前ではない。


 そう、「なんでやねん」と――


 そしてまた一人、香川県民の光が失われていく――

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