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失くした未来のその先へ  作者: 夜霧
一章 ギルドを目指して
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間話 天上の世界

あら?いつの間にか100PV&50ユニーク達成

こんな始まったばかりの駄作を探しだして読んでいただきありがとうございます


今回はちょっと別視点

いつも短めですがさらに短い気がする・・・

 主観者 ???




 さて、最近人間達はこちらの予想外のことをしますねぇ。

 まさかエルフだけに与えたという設定・・の魔術改変が人間にも出来ることに気が付かれてしまうとは。


「これは法外魔術に関しても近いうちに気付かれるかもしれませんね‥‥‥」

 腰まである白髪の女性は少しめんどくさそうにそう言う。

 そこに金髪の女性がお茶を持ってきた。


「どうぞ、ラピス様」

「ありがとう、エイラ。あ、そう言えばあなた最近人間に加護を与えすぎじゃないかしら?」

 天使の一柱ひとりたるエイラに対してそう言う私は大天使ラピス。天使や女神の住むこの天界の最高権力者


「大丈夫ですよ、ラピス様の言うとおりこちらの都合が悪くなれば強制的に回収出来るようにしてありますから」

 そう、回復魔術の加護を与えるエイラはそれを強制的に失くすことも可能なのだ。しかし、地上のものはこれを知らない。


「それなら問題ないわ。いずれ間引きする時が来たときにあなたの加護は邪魔なのよね」

 天使は伝説上善良な種族であり、魔人や魔物を討つ人間を助けると言われている。だが所詮それは伝聞に過ぎないのだ。歴史の裏には天使に滅ぼされた文明もある。


「うーん、まだ間引きするまでには至らないけど少し発展の邪魔をするために何かしようかしら?エイラ、良い案はあります?」

「私の元には戦力になるものはほとんどいないので意見は出せませんね‥‥‥申し訳ありません」

 エイラは深く頭を下げる。


「あぁ、ごめんなさいね。あなたに聞くのはさすがに得策じゃなかったわ。じゃあテミスにでも聞こうかしら?」

 そしてラピスは指を鳴らし、それを合図に天界内に呼び出す対象にしか聞こえない音波を放った。人間の使ってる通信魔術のようなものね。そしてこれを使うのは私のみだから対象者はすぐに気づくはず。ほら、走ってくる音が聞こえる。


「ラピス様、どうなさいましたか?また千年前のように人間どもを滅ぼしますか?」

 扉を開けて入ってきたのは赤い単髪で鋭い眼をしたいかにも戦いが好きそうな女性だ。


「まだ滅ぼすまでには至ってないわ、テミス。でも少し引っ掻き回したいの。何か良い手駒はいないかしら?」

「なるほど、では千年前に回収した当時の最強格の聖騎士王はいかがでしょう?もっとも、今では死を超越してしまって魔人となってしまってますが」

「おお!良いですね!まぁそれはあの時姿を消した魔人王と時の堕天使への対抗策のための手駒でしたが‥‥‥魔人は基本的に殺されない限り不死ですが、まぁこれだけ現れないのであればどこかで殺されたか封印されているかでしょう」

 そう。千年前は魔人王と時の堕天使が手を組んでいたため、もしこちらに攻めこまれたらめんどくさいことになりかねなかったので途中で介入し、滅ぼさせてもらったのです。

 まぁ歴史書には私達天使は存在せず、突然天災が起こってほとんどの生物が死滅したとなっていますが。


「魔人王に対してはまだ対抗策はありますので今回は聖騎士王さんを使っちゃいましょう。復活点はそうですね、聖魔の古戦場が似合ってますかね。」

 確か魔人王と聖騎士王が最後に戦ったとされている場所ですね。

 この勝負は私達が介入したため有耶無耶になりましたが。


「お、ちょうど良い感じに今地上で話題の冒険者が居ますよ!犠牲になってもらいますか!」

 テミスが嬉しそうに言う。


「確かにそれは都合が良いですね。上手くいけばその人間を守ろうと駆けつけたさらに上のランクの冒険者まで釣れますね。」

 Sランクと呼ばれる強さの冒険者は数を減らさせてもらいたいですね。私達に届く確率や新たな技術を人間が確立しないためにも。


「じゃあ聖騎士王さんを転送しますね。演出も派手にして天使に関する記憶と痕跡を全て消して‥‥‥っと」

 聖魔の古戦場を写し出す水晶に手を向け


「さぁ、人間達に絶望を運んでくださいね?」

 周りが恐怖を感じるような笑みを浮かべて長き時を強制的に経て魔人となった聖騎士王、ヘクト・ギルティブレンを地上へと堕とした。



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