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文化祭に、お邪魔します。

木内君の超進化 (笑)

晶子 高校生




突然ですが。

秋です。文化祭です。木内君からの招待券です!


いやぁ、一昨年飯塚先輩のせい (笑)で招待券制度になったこの学校の文化祭。実は先輩が卒業したのに、未だに招待券制度のままです。

何故って? ………木内君も超進化していたせいですよ。

まぁ、中三の時にあのレベルでしたからね。飯塚先輩とその同類 (失礼? いいえ真実です)に囲まれたら……凄いことになっちゃうよね。色々と。

この高校の手芸部の人達って、軒並みそんなレベルらしいです。そしてそれが飯塚先輩のせいで一般の人達にまで露見してしまったのです。

インディーズブランドといっても、服飾に興味がある人達にしか、知られていなかったのに。


と言うわけで。一昨年よりは招待券を貰えたそうなので、私やしなちゃんも戴きました、招待券!


「おぉ、結構人がいる~」

「晶子」

「あ、うん」


はい、もちろん私は亮くんと来ましたよ。

しなちゃんははなちゃんを誘ったらしいんですが。………はなちゃん、今日は腐ったマーケット方面へ嬉々として出掛けていったらしいです。

誰と来るのかは決まってないらしい。まぁ文化祭回ってればどっかで会いますよね。


さ、はぐれないように亮くんと手を繋いでれっつご~、です。

受付で招待券を提示して名前を記入。校内図と文化祭パンフを貰いました。


「え~と、午前中はクラスの方に居るって言ってたし、まず木内君の顔見にいく?」

「そうだな。手芸部はファッションショーもあるんだろ? 先に会っておいた方が、どたばたしなくていいんじゃないか?」

「よし決まり! 三のCって言ってたから…ここだね」


地図を確認して出発です。

道すがら気になる出店なんかをチェックして、あとでまた来たいです。場所覚えておかないとですね。


階段を上へ上へ行き、三階です。運動不足ですね、ツラい。隣でケロッとしてる亮くんの三分の一でも良いから体力欲しい。

まぁおいておきまして。


「ここ、だよね?」

「その筈だが……」


思わず呟いた私に、亮くんも自信なさげに呟きます。

教室の窓には布が引いてあるし、入り口にはカーテンがついてます。

ドアの横に看板がありますが……


「……め、`メルヘン喫茶。ゴツいのもいるよ! ´ だって………」


字体が毛筆……。

なんだろう。物凄く、いろんな意味でヤバイ気がします。

メルヘンならば、何故教室全体が布張りしてあるの? 音とか何にも聞こえないよ? く、暗そうな雰囲気だし……。

………私も亮くんも動けない。中が見えないから余計コワイ。帰って良いかな?


「……き、木内君に、挨拶だけ…挨拶だけして、ね?」

「……そうだな。別に、ここで休憩しなくちゃならない訳じゃないし」


亮くんと二人、誰にでもなく言い訳のようなことを呟いて。コワイから亮くんの手をギュッと握り直して。


いざ!


「「「いらっしゃいませ~!」」」

「「……………」」


あ、もう後悔。

入り口のカーテンをちょっと横に引いたら、そこはとっても………恐怖の光景が広がっていました。


「……める、へん、とは……」

「晶子、しっかりしろ」


いやいやいや。無理です亮くん。倒れたいくらい、キッツイよこれ。

教室内は明るいんですが、明るいからこそ、異様すぎる光景か目に暴力を振るいまくりですよ。


アリス的な世界観なのか、テーブルクロスは真っ白で、それぞれのテーブル (机)には小さなブーケが飾られています。

椅子にも布が掛かっていて、学校の椅子ではないみたいに見える。

廊下側にかかっていた布には、可愛いキノコや花、鳥や蝶の絵が切り抜かれて張られています。

教室の所々には観葉植物? が置かれているし、クッションとかも沢山あって。

……うん、これだけならば充分可愛いメルヘンな喫茶店で良いんだけど………。


男子生徒が皆さん、女装…。

高三だよ。ガタイ良いよ。縦も横も厚みもある、所謂`漢´の人達が、女装。

ミニスカふりふりなメイド服とか。パッツパツなアンミラとか。ホットパンツにチューブトップでネコミミシッポとか。


「…気持ち悪い……」


亮くんの呟きに、全力同意です。

女の子は? 可愛い女の子が可愛い格好をしてないの?

………あ、ただの制服だ。何故?


「あれ、神代さんと桑崎君?」

「! 木内く~ん!」


声がした方を見れば、木内君が居ました。

思わず笑顔になりましたよ。本当に。

しかもしかも!


「可愛い~!」


これですよ! メルヘンっていうのはこういうのです!


木内君は膝下丈のシフォンスカートに、白のタイツ。上はレースやリボンが付いてる、ちょっとロリータっぽい長袖。

肩に掛けたレース編みのケープが素敵です。

スカートも上着もレモンイエローで、ケープとタイツだけは白です。

木内君もそれなりに身長あるし、男の子なんだけど、肌が出てないから、普通に女装として見れます。


「いらっしゃい二人とも。まさか此処に入ってくるとは思わなかったけど……」

「いやぁ、大分戸惑ったけどね。招待券貰ったし、やっぱり最初に顔見ておこうかなって」

「木内、それは地毛か? だいぶ伸びたな」

「わざわざありがとう。髪は地毛だよ。チマチマ切るより、ピンとかゴムで纏めてた方が邪魔にならないしね」


周囲の異様さはとりあえず視界から追い出しておきましょう。

女装は趣味です。― キッパリ!

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