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人狼ゲーム部 ~推理とウソと裏切りと~  作者: アレキサンドライト
第一部
1/4

0日目

初めまして、アレキサンドライトと申します。あらすじにも書きました通り、基本的に死人の出ない、人狼ゲームをする姿を描いた小説になります。拙い面もあるかと思いますが、暖かい目で見守っていただければ幸いです。人狼ゲームの基本的なルールや用語については、後の話で解説予定です。


-泣く子も黙る丑三つ時。シン、と静まった真夜中。

普通の人間ならとっくに就寝しているはずのこの時間帯、とある部屋にて時折奇妙な声が響いていた。


カチャカチャ、カチャ。


「…私はあの日、あなたを殺そうだなんて、全く思っていなかったわ。投票履歴を確認してちょうだい。」


カチャカチャ。


「ね?私の言っていることは正しかったでしょ?つまり私は人間なの。今日処刑されるべきは私じゃない、一昨日からあなたに投票し続けていた彼の方よ。」


カチャ、カチャカチャ。


「そうそう、あなたが今まで生き残っていたのは、ミスリードさせられていたから。でもね、」


カチャカチャ


「ようやくたどりついたのよ、私達。彼こそが“人狼”よ!」


カチャカチャ、カチャカチャ


「さあ、一緒に彼に投票しましょう。そして、平和な朝を迎えるのよ!」


カチャカチャ、ターン


一瞬の間の後、小さく銃声が鳴り響いた。直後、おどろおどろしいBGMが流れ始める。


「やった、やった!」

声の主は小さいながらも歓喜に満ちた声を挙げた。

「さあて、なんとかうまいこと騙してやったわ…これで私達の勝ち。今日は誰を襲っちゃおうかなぁ」

くすり、と笑った声の主はそのまま、今夜の犠牲者選びを開始した。


数十秒後、低い男性の声が告げた。




「人狼陣営の勝利です」


「あの状況から逆転してやったわ、超嬉しい!」

深夜にも関わらず、声の主は思わず声を上げて喜んだ。

「よし、これなら勝てる!見ていなさい人狼部の奴ら!明日こそはぎゃふんと言わせてあげるんだからね!」


声の主はニヤリと微笑んだ。



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