ポーション作りに挑戦!
タグに爆発って載ってると思うのですが、だいたい10話くらいからその話になると思うのでもう少し待っててください!
だいたい40話くらいまで構想は練ってあるので、ゆっくり待っていてもらえると嬉しいです!
だんだんおもしろくなっていく予定なので!(あくまで予定)
行きにも通った大きな北門をくぐり、ファストの町の中心に戻ってきた。
「あれっ、以外と人が少ない」
近くにあった時計を見ると、現在時刻が15時28分であることが分かった。
ニューワールドオンラインの正式スタートが12時ぴったりだったので、もう3時間半たったことになる。
「そんなに薬草採取に熱中してたのか!」
今頃他のプレイヤーたちはモンスターと戦っているのだろうか。
そう言えば自分の友達もこのゲームをやっていると言っていたな。
彼はβテスター経験者で、いわゆるガチ勢ってやつだ。
ゲームに熱をあげるあまり、朝のショートホームルームに遅刻するわ、そのくせやってこなかった宿題の写しを当然のように要求してくるわ、どうしようもない奴なのだ。
この前なんか、自分が3時間もかけて完成させた化学のレポートをすれ違いざまに持っていったからなー、あいつ。
まあそれでもこのゲームをプレイする上で、重要になってくるであろう情報をさらっと教えてくれるあたりが憎めない奴なんだけどね。
「よし、ここが冒険者ギルドか」
地図を見ながら町を歩いていると、冒険者ギルドの前についた。
木製の大きなドアを開けて中に入ると、建物の外見から想像できるようにとても大きな空間がそこにはあった。
案の定、中に他のプレイヤーはあまりいなかった。
「冒険者ギルドへようこそ!」
若い受付嬢の声がかけられる。
長い黒髪の、白色のカーディガンらしきものを着たスレンダーな女性だった。
「クエストはこの掲示板の中から選べばいいのか?」
「はい。
そこに張られているクエスト表を受付まで持ってくることで、クエストを受注できます。」
掲示板を一通り眺めてみる。
「採取クエストなんてものがあるのか!」
てっきり特定のモンスターを倒して、その討伐証明としてドロップアイテムを提示するクエストしかないと思ってた。
確かにファンタジーぽくなってきた!
採取クエスト
内容/薬草系を10個納品する
難易度/☆1
報酬/100G
「クエストを受けずに採取をしてきたんだけど、今からクエストって受けられるの?」
「はい、可能となります。
そして、受けたクエストがその場で達成可能な場合はその場で報告することができます。」
「そりゃあ良かった!
さっきまでの努力が無駄にならずにすむ!」
すぐにインベントリから薬草を10個取り出して、クエストの達成報告をする。
それと引き換えに、報酬の100Gを受付嬢から受けとった。
手元に残ったのは薬草が27本と霊草が13本だ。
「よし。クエストも達成したし、ポーション作りをしますか!」
受付嬢に見送られながら冒険者ギルドを後にする。
「そういやポーション作りの調合ってどこでやればいいんだろう…
所持品に調合キットがあるからどこでも調合できるんだろうけど。」
思い付く場所も特に無かったので、とりあえずやっても邪魔にならなそうな中央広場に向かうことにした。
「ここら辺でいっか」
適当な場所に腰をおろす。
フサフサの草がクッションみたいで気持ちが良かった。
少し落ち着いてから、インベントリから調合キットを取り出して地面に置いてみる。
出てきたものは白色の乳鉢と、薬草とかをすりつぶすための棒。
あとは学校の化学室でよくみる試験管と三角フラスコ、丸底フラスコが三本ずつ台にセットされていた。
試しにひとつ三角フラスコを手に取って眺めてみると、その瞬間に、「ポンッ」という軽やかな音と共に、もとあった台に新たな三角フラスコがセットされていた。
内心感動しながらもインベントリから薬草を一本取り出してみて、とりあえず乳鉢ですりつぶしてみる。
少しの時間ゴリゴリまわしているとあるとき急に光りだしたので、横においておいた三角フラスコの中に流し入れる。
するとそこにはポーションができていた。
名称/下級回復ポーション
レア度/2 品質/★3
効能/HPを20回復する。クーリングタイム5分。
「へぇ、こうやってポーションをつくるのか。」
そこから自分は一心不乱に回復ポーションを作った。
単純な作業の繰り返しはあまり好きなはずではなかったが、このときはポーション作りが真新しいことだったため、かなり熱中してしまった。
ふと気がついたときは薬草が8本しか残っていなかった。
「やっべー、作りすぎたかも」
時間を見てみると17時42分だった。
このゲーム内での時間は現実世界と同じ時間が流れているので、リアルの世界でも17時42分ということになる。
「一区切り着いたし、リフレッシュのためにいったんログアウトしよう。
次にログインするとしたら夕食後かな。」
そう言いながら自分は立ち上がって、ふと周りを見回す。
だいぶ落ちかけている太陽の、夕焼けの赤い空がとても眩しかった。
町のセーフティエリアならばどこでもログアウトできるので、そばにあったベンチに座ってログアウトした。