プロローグ
小説書くのって大変なんですね…
自分は初心者ではありますが、なるべく毎日更新していこうと思っているのでよろしくお願いします!
「あー早く始まらないかなー」
ニューワールドオンライン正式スタートまであと約30分。自分は居間の椅子に座って、[NWO]の攻略板をネット上で眺めていた。
「そんなに楽しみなの?」と、向かい合った席に座る妹が苦笑しながら言った。
そりゃあ楽しみで仕方がないくらいだよ!
βテストが終わり、ようやく始まる正式スタート。これまでの一週間、一刻も早くこのゲームに触れてみたいと全く勉強に身が入らなかった。
英語の授業のリスニングでは全く頭に入ってこなくて、何を言ってるのかまるで分からなかったし、数学の問題を解いていても、その途中でこの[NWO]のことが頭をよぎってしまうのだ。
攻略板には色んな情報がのっていたが、自分はなるべく自由に楽しむつもりなので、本当に必要最低限のことだけは知っておくつもりだ。
まあ、あとはお楽しみってことで!
そして、ついにサービス開始時間を迎える。
サービス開始まであと5秒、4秒、3、2、1、0!
「よし!初ログインだ!」
デジタル時計の表示が12時00分に変わったちょうどその瞬間にログインした。
自室のベットにもぐったまま、黒いヘッドギアをすっぽりとかぶる。
始めは真っ暗で何もない背景のみだったが、だんだんうっすらと白い文字が浮かび上がってきた。
『ニューワールドオンラインへようこそ!
これから君だけの冒険が始まる!』
「やっと待ちに待ったゲームをプレイできる!」
逸る気持ちを抑えながら、画面の変化を待った。
ゲームにログインしてから少しして、自分のキャラエディットがスタートする。
『あなたのキャラクターネームを入力してください』
ここは自分の名前である高野智樹の名字、名前の最初の2文字ずつをとって、[タカトモ]と入力する。え?ダサいって?いいんだよ!自分が気に入ってるから!
『アバターの作成を行います。自動サポート機能をご利用になりますか?』
「もちろんYES、だね!」
ゼロからつくることも出きるが、その場合は性別だけは偽ることができないらしい。でも身長や体重など、あと細かな設定とかは自由なそうだ。
ただ正直めんどくさい!
自分は早くこのゲームがしたいし!
それにリアルの肉体と離れすぎているとゲーム内でのアバターの動作に支障をきたすこともあるっていうしね。
でもそのままっていうのも面白くないので、せっかくのゲームということで髪の色を赤くしようと思う。そうだなー、前髪の左半分だけ赤くしとこう。
だいたいの設定を終えると、目の前に自分のアバターが映る。
『このアバターでよろしいですか?』
そこには身長175センチくらい、比較的細身のアバターが映し出された。
右側の前髪の一房が燃えるような赤で染まっていて、短めの黒髪に自然に埋もれているが、はっきりとした存在感を放っていた。
やばい、超かっこいいんだけど。
モデリング機能の結果なのだろうか、現実世界の自分の持つ特徴がちゃんと表れているが、それでいてなんとなく美化されていて、これがこの世界での自分の顔だと思うとなんかこそばゆいというか…
キャラクターエディットを終えたあとは初期スキルを選択した。
このニューワールドオンラインでは剣士や魔術師といった職業は存在せず、ゲーム内でのアクションを自分の持つスキルが補助をするという形で補うのだ。
その数は8枠用意されているが、その後のプレイで獲得したスキルは控えにまわされて、プレイヤーがステータスを操作して今使っている8枠のどれかと入れ換えることによって効果を発揮するそうだ。
自分の選択したスキルはこうだ!
[鑑定] [採取] [調合] [生産の心得] [鷹の目] [俊足] [隠蔽] [火属性魔法]
の8個である。
これを見て、何となく自分がやりたいことがわかった方もいるだろう…
まず第一に、生産系スキルばっかなのだ。
これは何故かって?そう、単純な話だ…
モンスターとの戦闘より生産活動がしたい!!
[鑑定] [採取] [調合]の3つは、フィールドにある薬草やアイテムを拾うため。[鑑定]によってアイテムを分類し、[採取]してそれらを[調合]でポーションとか自分で作るのだ!
ただ、ここで問題が発生する。道中のモンスターはどうするのかである。
そのために[鷹の目]、[俊足]と[隠蔽]をとったのだ。これがあれば遠目からモンスターの位置を確認して回避し、危険なモンスターに見つかったりしても[隠蔽]と[俊足]で逃げるか、ごまかすことができるのだ!
あと[生産の心得]は、生産活動全般に器用値のボーナスがあるとかで取ることが必須であると掲示板に書いてあった。
それと、[火属性魔法]は一応ダメージリソースが欲しいなって思い、かといって剣術スキルは性に合わないので、魔法にしよう!風魔法もいいけど、「やっぱり火属性がいいよね!!」ってこで1枠に納まった。
『チュートリアルを行いますか?』
「YES、だね」
焦って大事なことを聞き忘れてたら勿体無いもんね…
『ではチュートリアルを開始いたします』
チュートリアルはとても端的であって、簡単なものであった。スキルの使い方や、スキルを成長させることによって獲得したするアーツの説明をしてもらった。
『詳しく聞きたいことがあればステータス画面のヘルプを参照してください』
『ニューワールドオンラインの世界へようこそ
!あなただけの素敵な冒険を楽しんでください!!』
さあ、はじまる!!