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三話
まだ意識がふわふわしているが、あたりを見回すと真っ白な空間にいた
(ここは・・・)
「目覚めたようだね」
声が聞こえたほうを見ると中性的な顔をした絶世の美男子が浮いていた。
「あなたは神様ですか?」
「秘密です」
(そんな笑顔で言われても・・・まぁいいか)
「なんでこんな所にいるんですか? 死んだと思ったんですけど・・・」
疑問に思ったことを素直に聞いてみることにした。
「記憶が一部欠けてしまってるようだね。まぁいずれ思い出すだろう」
(記憶・・・? 山にいるまでの事かな)
「ナナトにはこれからを生き抜くために自身の由来、使命を知る必要がある」
まだ聞きたいことが山ほどあったが、だんだん視界がぼやけ意識が遠のいてきた
「ナナトの疑問はすぐ解消されるだろう、辛いと思うが過ぎてみれば一瞬の事だ我慢してくれ」
そこで映像が切り替わるように意識が途絶えた