―天秤―
どうも、祈りです。
毎日更新を日課にしている私ですが、普通なら三日坊主で終わってしまうものなんです。
いやー、なんで続いてるのでしょう。
では本編へどうぞ!(っ´ω`)っ
「よっと」
グランデール、アランと共に白竜の背中から飛び降りる。
飛び降りたのは壁に沿うようにして造られた城の庭、全体的に白で統一された中央のコンクリートの地面、白い道を挟むように芝生があり、馬の形に整えられた木、背の低い草と薔薇でいかにも貴族がすんでる空気が漂っている。
「さすがに護衛は出払ってるらしいな」
「ああ、白竜は適当に暴れてこい」
アランの笑みを含んだ声、白竜は大きな翼を存分に広げて町に降りていく。それを見送るとアランの雰囲気が一変した。
それは...気圧されるほどの殺意を含んだ覚悟の目。
「アラン...?」
思わず声をかけるのを躊躇うが、でも声をかけないといけない気がした、このままアランが俺とは別の世界にいってしまうような、どこか遠くへいってしまう予感がしたからだ。
「いや、いこうか」
殺意が急激に失せた。振り向いた顔には覚悟の感情はまったくない、いつものアラン、笑えてると思っているのだろうか、明らかに本心でないのが素人の俺でもわかる。
そんな不安を感じながらも、信頼できる背中2つに付いていく。アランとグランデールは横に並んで城本館への入り口、大きな門をゆっくり開けて中へ歩いていく。
「こっちだ」
グランデールは兵長として何度か城に出入りしていたのだろう、城の中で道案内をしてくれる。階段を上がった、今いるのは三階だろう。
三階につくと明らかに他の部屋とは違うと分かる部屋がある、金色の扉、明らかに趣味が悪い、そこまで芸術的センスがない俺でもこれは無いだろうと確信できる。俺達は赤と黄でつくられた絨毯の廊下を進んで奥の金の扉の前で止まる。
「グランデールです、入ります」
普段の声よりトーンを低くした、安心できる声だ、しかし応答はない。さらに鍵もかかっている。
グランデールが首をかしげる、困った顔で俺達二人に意見を求めてくる。
「簡単だろ、壊せばいいんだよ!」
声に合わせてアランの右の拳が扉を破壊する。右手にはいつの間にか戦闘用のグローブがはめられているが、さすがに壊せないだろうと疑問を持って扉の壊れた欠片を見ると木製に金が貼られただけだった。
「な、なんだね!」
あれが国王か、と半裸の中年男性を見る、これからお楽しみでもするのだろうか、ベットに金髪の若い女性が体を布団で隠して不安そうにこちらを見ている。
国王は中年の男性、小太りした丸顔、威厳も何もない。
「お嬢さん、あなたも避難しなさい」
小声で女性に避難を呼び掛けるアラン、女性は布団の中で器用に着替えをして足早に出ていった。
「国王、町がこんな状況なのに...何やってんすか」
グランデールの呆れた声が響く、国王は似合わないマントで半裸の体を隠して答える。
「グランデールくん、君が不甲斐ないからこんな状況じゃないのかね...ええ?」
国王は強気だ、身分の暴力を惜しむことなく振り回している。
「質問には答えなくていい、一方的に問いかけるだけだ」
そんな国王にグランデールはゆっくり近づいていく、城に入る前見たアランと同じ、殺意をもった声だ。
「ひっ...」
グランデールの左腕が国王の首をつかんだ、必死に抵抗するものの鍛え上げられた腕はびくともしない。
「あんたがいたら、俺の守りたいものは守れないんだ」
小さく呟いてグランデールが右腕を振り上げる、その後に想像される未来を直感的に感じて目をそらす。
その拳は国王には届かなかった。
「邪魔すんなよアラ...」
―ガシャャアア―
アランが国王を殴り倒す、国王は3メートルほど離れた壁にまで飛ばされ、途中にあった高そうな机にぶつかり上に置いてあったグラスが落ちて割れる。
「悪い、頭蓋骨砕いちまった」
「アラン!何して」
俺が駆け寄って高い肩を揺する。アラン、本当にどうしたんだ、何殺ってるんだ、混乱した。
「ミナト、逃げるぞ」
へ?余計に混乱した。アランがそんなことを言うなんて。
「どうせこの国は数日後に終わる、国王はほかっておけ」
「でも!」
今度はグランデールに駆け寄って問いかける。
「住民だって恨んでるんだ、住民が法だ、文句はねえ」
「...人を殺して...簡単に切り捨てていいんですか...」
「天秤にかけただけだ、一人の男を殺してそれの何千倍もの人間を救えた、ならばこれが正義だ」
返す言葉がなかった、確かに立場を守るために住民に安全を捨てさせたのは腹が立った、二人の意見も理解できる、よく考えれば考えるほど二人の行動が最善だと納得してしまう。
「...分かりました」
動かなくなった顔が崩壊した中年男性を視界の端にとらえて二人の後に続いた。
読んでいただき感謝です。
昨日の後書きの続きになりますが、私がこのサイトを知ったのはとある小説が関係してます。
私のような、まだまだ全く名前の知られてない小説に手を出してる人ならば知ってると思います。
無職転生、という小説を読んでこのサイトを知りました、書き始めるかなり前からサイトだけ知ってましたが小説を書く楽しさを知らなかったです。この話は明日にします。
ではまた明日、お疲れさまです。




