表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神になった少年  作者: キタビ
第十章 決意
PR
97/132

 2

 そんな折、荷馬車に食料や本などを積んできたケイティ達に、シンは一つの頼み事をした。


「花を持ってきて欲しいんだけど」


「花? 種を? なに、花屋でも始めようっての?」ケイティがいぶかしげに口を曲げた。


なえごと、花が咲いてるやつがいいかな。体動かしてないとおかしくなりそうでさ」


 シンが言うと、スコットが率先して花を集めることを引き受けてくれた。


「花は何色がいいかな?」


 スコットが訊くと、シンは迷わず応えた。


「色々あるといいけど、白い花が多いといいかな」


「わかった」


 それからしばらく、荷馬車には白い花のなえが山のように積まれて運ばれてきた。

 シンはただひたすら、届いた花をログハウスの周りに植える作業に没頭ぼっとうした。

 ログハウスからみずうみほとりへと続く草原は白い花と、それを彩る色とりどりの花で満たされつつあった。エマが目覚めてベッドで体を起こした時、窓から一面の花畑が見えるようにするのが、今のシンの日課だった。そんなシンを時々手伝っていたケイティとスコットは、一仕事終えると必ず口を揃えてこう言った。


「そのうちあたしらのやかた庭師にわしとしてやとってあげるよ。干からびるまで面倒見てあげる」


 シンはそれを聞くと必ず鼻で笑い飛ばして「絶対嫌だ」と真顔で答えた。

2016/12/28 改稿。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ