設定:神運の四人編
神運の四人の設定です。まだあまり本編で触れていない部分もありますが作者も整理したかったので書いてみました。
中二病かってぐらい設定が詰め込んでありますがご了承ください。
異世界の人々の設定は二章が進んでから掲載します。
神運の四人
ミストレスの綴りは、本来mistress(愛妾)だったが、その単語を知らないフェイブルがmistless(視界良好)と勘違いし、「それいいねー」ということで本人たちも名乗るようになった。
全員日本人にしようかとも思ったが、それだと日本に生まれることが幸福みたいな右翼思想かと思われてしまいそうだったので出身地は散らした。
祝島幸利
フェイブル。主人公その1。17歳。日本人。身長162㎝。黒髪、茶色の目。
・日本のある組織の管理下で育てられる。生まれた時は、他の三人同様頭脳的にも肉体的も凄まじいポテンシャルを持っていたが、不幸を重ねて一般的にしている。
・受動的で自己主張が少ない典型的日本人。唯一、目の前の人を救うということに関しては躍起になる。
・人生の中で男だと認識されたことの方が少ない。異世界に来たときにガーリーなファッションだったのはミソロジーやアネクドートに男物の服を処分されていたため。
・他の三人が呼んでいる fayとは、妖精、または同性愛者の男という意味だが本人は気づいていない。
・むっつりスケベ。
Ольга Иванова Водянова
アネクドート。主人公その2。16歳。ロシア人。身長183㎝。銀髪。金色の目。
・アスリートというよりは喧嘩好き、学識者というよりは実験、研究好き。特に専門の分野というのは無く、無差別に興味があることを調べたがる。
・日本のアニメ、マンガが好きであり、よく見ている。異世界云々を知ったのはそこから。
・時折過激な行動に出ることがあるが、それは法則や秩序を好んでおり、不均衡や不平等を正したがるため。
・一人称が『我』になったのは最近で、罰ゲームで使っていたのが馴染んだ。
・がっつりスケベ。
李幸
ミソロジー。主人公その3。19歳。中国人。身長163㎝。黒髪、黒目。
・サイコ。様々な葛藤の末に欲望に忠実に生きることにした。
・美意識が高く形が気に入らないとすぐに変えたがる。 学問は物理学と生物学と数学、芸術は油絵を好んでいる。
・ゲームは自分に都合のいいことばかりが起きないので運ゲー以外は楽しくやっている。対戦ゲームは必ず勝つため嫌い。カービィとかマリオの古いのが好き。
・フェイブルに好かれるというのが今のところ難易度が一番高いため苦心している。背中にその時の感情が文字で現れるキャラを一時期フェイブルは気に入っており、それを真似して文字を変えているが、時々忘れる。作者は忘れていない。
・混乱を好むことからアネクドートとはよく喧嘩するが、なんだかんだで仲がよい。
・フォークロアは娘のように溺愛している。
・がっつりスケベ。
Gloria Allway
フォークロア。主人公その4。10歳。イギリス人。身長146㎝。極彩色髪(地毛は金)。碧眼。
・最年少。
・髪の地毛の色は金だが、地味だという理由で染めている。
・愛情表現がやたらと激しく常に方向性が間違っている。
・子供であるということをふまえてもかなり情緒が不安定であり、他の三人の為でなくともすぐに奇行に走る。
・『人間』というワードを半ばトラウマのごとく拒絶しており、無視、無関心を貫こうとしている。
・むっつりスケベ。
神運
神運の四人の共通点。通常時は常人の60000倍ほどの運がある。これでもかなり群を抜いているが、神運とはそのことのみを指している訳ではない。
アイデンティティの喪失(自己矛盾)、および死が近づくと、凄まじい勢いで運が上昇する。漫画などで主人公が追い詰められたときに通常有り得ない幸運で助かるのが卑近な例である。
ならば何故フォークロアは殺せると確信していたのかというと、運の上昇が間に合わないほどの差があれば、死は避けられないからである。
最大幸福
現実で超能力があり得るとしたらどんな感じかなぁと考えた結果この結論に達した。簡単に言えば、『狙ったサイコロの目を一振りで出す』ように、『狙った現象が狙った瞬間に起きる』特性。
四人固有の最大幸福に名前を付けたのは神運の四人を管理しようとした組織であり、日本とアメリカに跨がってその組織があるため、英語の名前と日本語の名前がある。
上記の、アイデンティティの喪失と死を同時に意識することで60000以上の運を引き出している。
無意識の根底、幼少期の原体験に起点があるため、現在の良心を持った自分とのギャップを感じることがある。
神運の四人同士では、余程のことがないかぎり通用しない
原罪と神罰(Hoodoo Voodoo)
フェイブルの最大幸福。起こす現象は『誰かが不幸になる』。フェイブルが罰するべき、もしくは救済すべきと思った対象に思ったぶんだけ発動する。
幼少時のフェイブルは、幸運であることは哀れなことであり、不幸であってこそ人は救われると思っていた。中でも究極に幸運な自分は最も不幸であるべきだと。
未だにその残滓がフェイブルの無意識下にあり、自分は不幸にならなければならないと常に思っている。自分の許容量を超えるとその感情が他に向く。
以上のことをフェイブルは自覚しておらず、第7話のように、自分は生まれつき不幸でありそれを他人に押し付けていると解釈している。
不幸は幸福を打ち消さない。
1)不幸<幸福のとき
目立って不幸なことは起きない。ちょっとしたアクシデントが起こる程度。
2)不幸=幸福のとき
その数値に比例して大きな不幸が降りかかるが、必ず何とかなる。不幸中の幸い状態。
3)不幸>幸福のとき
大きな不幸が起こり、被害を負う。この状態が長く続けば死ぬ。
気性気象(Extremeweather)
アネクドートの最大幸福。『気象』、突風やゲリラ豪雨などの短時間のものからフェーン現象などの長期間のものまで起こせる。名前はあまり捻りがない為、アネクドート自身は気に入っていない。気候を操ると書けば非常に戦闘に役に立ちそうだが、例えば青空で発動後
、すぐに大雨が起こったり落雷が起こったりするわけではないので、使い勝手は悪い。ただし相手が国家や種となると、遺憾なくその脅威が発揮される。
四人の中でもっとも現象の指定がぼんやりしており、自然現象であればある程度起こせる。今回異世界に来たら魔法現象を起こせるようになったように、生物的でなければよい。つまり生物を創造する魔法は使えない(肉体の一部など、自律しなければ可)。
塵の星(Dust to Earth)
ミソロジーの最大幸福。『トンネル効果』を起こす。起こり得る現象の中ではかなり現実離れした現象。主に半導体などで見られる現象だが、ミソロジーはそれを拡大解釈し、粒子を再配置するという使い方をしている。
基本的には粒子一粒一粒を意識しているわけではなく、『こういう形』と思い描いたものに対象を変えるイメージをしている。
基本的に何でもできるため、ミソロジー自身も持て余している感がある。
一応学識のある友人達と相談して、可能である、つまり現実で起こる可能性が(限りなく0に近いが)あると判断したが、今のは大丈夫だろうかと作者的にハラハラしている。
人形劇作家(Arbitrary Operaglass)
フォークロアの最大幸福。『行動』を起こす。感情を操るというよりかは、脳のホルモン分泌や神経、思考回路に異常を起こさせるというもの。つまり、脳か、それに類するものを持つ者にしか通用しない。
それなりの情動機能を持っている生物なら、簡単に自殺させることができる。
虚偽の危険を直感的に察知させ、相手に恐怖感や威圧感、嫌悪感を与えることもできる。
暴走
限界まで追い詰められた時、死なずに生き延びると、脳が『終わった』と錯覚し続けこの状態に陥る。幸運が上昇し続ける為、放っておくと手がつけられなくなる。
幼児期の原体験まで後退し、自己防衛及び攻撃の限りを尽くす。
初めて成ったのはアネクドートであり、この時はユーラシア大陸が混沌に包まれた。




