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第2話 災難なうさぎの子

 昨日、転校する予定の学校の手続きに行ってきました。

 無事、寝坊もせず忘れ物もなく、本当に全てが順調に進みました。まるで、今日起こることを予期していたかのように……



 朝起きた時、時計は起きる予定の時間から1時間後を指していました。


「う、うわぁぁぁ!ち、遅刻です〜!」


 やっぱり寝坊してしまいました。でも、念には念を入れる性格の私です。寝坊したとはいえ、もともとアラームをかけていた時間はかなり余裕を持っておいたものでした。今から急いで準備して昨日の通りにスムーズに行けば……ギリギリではありますが間に合う時間です!……「昨日の通りに行けば」ですが。


 もちろん、初登校日にそんな順調にいくはずがありません。ましてや、私のことです。昨日の通りになんていくはずがありませんでした。

 私は素早く制服に着替えて支度を済ませ、通学カバンを肩にかけて家を飛び出しました。


 ギリギリ間に合う時間とはいえ、私はとても焦っていました。初登校から遅刻、なんてことは恥ずかしいですから駆け出さずにはいられませんでした。


 今思えば、この焦りが事態を深刻にした原因の一つでもある気がします。もっとも、焦って失敗した経験なんて数えられないほどありますけどね。


 この時はどんな失敗をおかしたか……簡潔に言えば、家のカギを閉め忘れたんです。カバンの中にもポケットの中にもカギが入っていなかったので、閉め忘れたことは確実でした。うう……。泥棒が私の家に来るなんて到底思えませんが、駅まで半分ほど来た道を引き返しました。


 ぜぇぜぇと息を切らしながら、先ほど飛び出した家のドアノブに手をかけます。


 思ったとおりでした……ドアは開きました。


 履いていたローファーを玄関に脱ぎ捨て、机に置いたまま忘れたカギを取ります。

 そして、私は180度くるりと回って玄関に戻ります。そのときちらりと目に入った時計の針は、あれから10分進んでいました。


「ああ……もう、間に合わないです」


 でも、私は諦めずに駆け出しました。私は運動ができる方……とはとてもいえませんでした。むしろできない方に入るぐらいです。

 だから、走り始めて数分で足がもつれ始めました。そしてそれは、駅にもう少しで着く、というところで起きました。


 グキッっという嫌な音。


「い、痛ぁぁぁぁぁぁいですぅぅぅぅ!」


 足を挫きました……捻挫です……




 うう……

 今日は本当に運が悪いです……


あらすじに書いてある「ポートドライブ」ですが、この調子だとまだまだ出てこなさそうです……

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