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プロローグ

俺の名前は蘇兼(そかね) 維真(いま)

どこにでもいる普通の高校生だ。

でも一つだけ普通の高校生とは違う点がある。

それは“死者を一定時間蘇らせることができる”という超能力をもっているという点だ。

この超能力に気付いたのは中学生の頃。

周りには見えていない死者が見えてしまいさらにはさわれてしまう。

そして俺がさわった死者は一定時間蘇るのだ。

そのことに気付いた俺はこの超能力を利用することでなにか出来るんじゃないかと思い“逢わせ屋”というのを始めた。

そんな俺についに初の依頼がきた。



────………────

「蘇兼くん、初の依頼きたよ!。」

四限が終わり昼休みに入って間もなく俺に仕事がはいってきたことを伝えにきたのは学年…いや校内で一番可愛いかもしれない隣のクラスの小矢(こや) 春夏(しゅんか)だった。

今回はどんな依頼?と聞くと春夏は慌てながら携帯の画面を開きメールの文を読み始めた。

「死んだ夫に伝えたいことがあります。是非力を貸していただけないでしょうか?って依頼だよっ!」

読み終えた春夏は俺の顔をみてニコッと笑った。

春夏とは中学校の頃出会い、それ以来仲良くなった。

それでもって俺が死者を蘇らせることができるのを知っている数少ない人物の一人だ。 

春夏にじゃあまた放課後依頼主のところに行こうと伝えると、わかったとうなずいて隣のクラスに帰っていった。

すると今度は後ろから

「春夏ちゃんとはどこまでの関係なの?維真」と

同じクラスの友達でこれまた校内で一番のイケメンかもしれない竜田(たつた) 織哉(おりや)が話しかけてきた。

「春夏ちゃんは校内で一番可愛いからなーお前がうらやましいよ。」

そんな話をしながら織哉は弁当箱を広げた。

織哉はチャラそうに見えるが意外と誠実で真面目な優男だ。

だがそれとは逆に織哉の兄貴はかなりヤンチャでこの街でその兄貴を知らない人はいないとも言われている。

もしかしたらそんな兄貴をみた親が織哉には優しい人間になるように教育してきたのかもしれない。

でも家ではとても仲がいいとかなんとか。

昼食をすませ弁当箱を片付けていると一通のメールが届いた。

どうやら春夏からだ。

「依頼の詳細だよっ!」

と文頭には書いてあった。

そして下をみていくと恐らく依頼主からであろう

文章がかかれていた。

「今日の五時からか。」

俺は心の中で呟くつもりだったがなぜか口にでてしまった。

すると、隣にいた織哉が

「なに?五時からなんかあんの?春夏ちゃんとデートとか?」と興味津々に聞いてきた。

こうなると回避しようがない。

なぜなら織哉は俺の超能力を知らないからだ。

俺は超能力を知られることだけは回避したいと思い織哉にデートだよ。と嘘をついた。

他の人間ならもっと違う嘘をついて回避していたかもしれないが俺は嘘をつくのが下手な人間だった。

春夏に「じゃあ今日の放課後校門で集合な」とメールを返すと織哉に頑張れよと肩をたたかれた。

織哉が自分の席に帰っていったので残りの昼休みを睡眠にあてることにした俺は一分もたたないうちに眠りについた。

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