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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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035 さっさとこのイベント終わって!

アクセスありがとうございます。

 俺たちの船を収納した軍艦の艦長は、こちらの話を概ね飲んでくれていたのだが、俺たちの船を襲ってきた軍艦の軍人と、軍事施設のお偉いさんが同じ派閥だったようで、待ったコールがかかる。


 これって、なんちゃら裁判とか、ドラマとかでしか聞いたことのないセリフだったけど、まさか聞くことになるとはな……って、これもゲームだったな。


 向こうの要求は、簡単に言えば今回の事を口外しないでほしい、というモノだった。別に払う物を払ってくれるか、それに代わるメリットがあればいいけど、それが全くなかった。


 それどころか、こちらの修理費を値切ってくるような始末だった。


 失態を隠すのはまだ分かる気がするけど、そこからさらに払うお金を値切ってくるとか意味わからんのだが……


『失態で襲ってきた軍艦の主だった乗組員は、処罰されると思いますが、その傷を限りなく小さくするために、交渉したかったのでしょう。ですが、条件があまりにも稚拙過ぎましたね』


 だとさ。俺の中で、払う金が少なくなれば傷が小さくなる……という状況が良く理解できなかった。


 それもそのはずで、日本に住んでいる俺には、理解できないような仕組みだったからだ。


 日本にも逮捕され刑務所に入った後に、無罪だと分かった場合に払われるお金があるらしいが、本当に最低限だったりとかいう話だ。


 それに近いものはあるのだが、軍も完璧ではないから、間違ったことをすることは当然にある。そういう前提で、被害者になった人たちへ払われる予算が存在するんだとさ。


 そこから払われた金額で、派閥間の発言力が変わったりするんだとか。


 この国は、派閥抗争とは無縁だと思っていたが、人が集まれば派閥ができてしまうのも無理はないか。


 派閥がお互いが監視しているから、軍内の不祥事は俺が想像しているよりは少ないようだが、ゼロにはならないようだな。


 ちなみに、無警告砲撃の謝罪はされていない。


 こんな軍で大丈夫かと思うが、俺が遭遇したのは極々稀な事態のようだと、メイが教えてくれたよ。


 賠償などの話はまだ続いているのだが、先に連絡していたギルドからも人員が派遣されてきたため、この事件を隠すことができなくなった。


 ギルドの職員が来るまでは、かなり高圧的な態度をとっていた軍人たちも、間にギルドが入るとなると、話が変わってくるのだとか。


 話し合いのデータをギルドの職員へ提供すると、ぶち切れていましたね。


 今日新しくギルドに入った人間でも、緊急性の高い軍の依頼を受けた俺が、軍の問題に巻き込まれれば、さすがに怒ってくれるようだ。軍の依頼を受けてなければ、ここまでは来てくれなかっただろうけどな。


 医療関係の物資を運んでいたことも、プラスに働いている可能性はあるかな?


 実利を取って今回の対応に当たってくれているのだと思う。


 他人事みたいに言っている俺が何をしているかといえば、部屋の隅で話し合いを見守っているだけだ。暇をつぶすゲーム内で、暇をするという矛盾が生まれていた。



 話が長くなりそうだったので、違う場所でちょっと休むことを伝え、セバスとメイに交渉を任せてブリッジへ向かう。


 一応話し合いの場所は、俺の船の中。実際に壊された場所を見せて、話し合いに入っているのに、修理費までケチるとか本当に意味が分からん。


「あれ? そもそも犯罪者なのに、処罰されるだけなのかな? その時点でおかしい気がするのは気のせいだろうか? やってることは宙賊と変わらないのだから、奴隷か死刑ってところじゃないのか?」


 俺は、1人になってふと思ったことを口にしていた。


 俺の船なので、話し合いの様子も音声も聞くことができる。そのまま流しておき、俺は情報集めをすることにした。


 俺のいる場所は今、軍事施設なので現実のネットに繋げることは出来ないのだが、ゲーム内のネットの掲示板や情報などは拾うことができる。


 軍の事件などで検索してみると、ビックリするほど大量に出てきた。プレイヤーによって書き込まれた情報だけなので、実際に被害にあったけど書き込まれていない物も数えれば、すごい数になりそうだな。


 今回の事件と同じような、無警告発砲事件はいくつかあった。状況は違うが大体は、宙賊を捕らえようとしたところ、軍艦に無警告で撃たれたというモノだ。


 内容も似たり寄ったりで、宙賊との関係を隠すために、プレイヤーに関わらず撃沈しているようだ。それで撃沈されて他の星へたどり着いたところで、話をしてもデータがない場合は取り合ってもらえず、泣き寝入りだってさ。


 思っている以上に被害がデカいな。


 バウンティハンターであれば知られている話らしく、怪しい宙賊の船に近付く際は、周囲を警戒して少しでも反応があれば、ショートジャンプをできるようにしておくといいだってさ。


 図らずとも正解の行動をとっていた俺は、軍艦から逃げ切ることができたってことだな。


 最後の情報として、俺のいる国以外では、狙って撃たれたものであっても、お金が払われることはないらしい。軍が力を持ちすぎている国って怖いな。


 ただ例外もあって、無警告で撃たれた場合は、反撃しても罪に問われないというモノがあるそうだ。ギルドと各国の軍との取り決めで、撃沈されても報復などは許されないとしているんだとさ。


 軍の横暴が酷かったためにできた取り決めっぽいよな。一応、セバスとメイに情報を流しておく。


 でもさ、このゲームの上位プレイヤーたちに言わせると、これは一種のイベントで『俺たちにとっては、ボーナスステージだ』だってさ。


 この時に出てくる軍艦のサイズにもよるだろうけど、上位のプレイヤーであれば、ジャイアントキリングの準備をしているらしいから、軍用パーツを引っこ抜く貴重な機会らしい。


 そっか、買えない人からしたら、軍用グレードの装備品を手に入れるには、軍艦から引っこ抜くしかないわけだけど、軍艦を一方的に襲えば極悪犯罪者だもんな。


 ゲーマーであれば、数少ないチャンスを無駄にはしないよな。




 おっと? どうやら話し合いが終わったようだ。


 ギルドの派遣してくれた船に収容されて、俺たちは一度首都星へ帰ることになった。どんな話し合いになったのかは、戻る時に話してくれるそうだ。


 今は少しでも早く移動するために、自分の船を移動させている。


 自走しないのは、ショートジャンプは問題なくできる状態だが、ゲートを使ったジャンプは、危険があると判断されてギルドの船に入れてもらい、帰る形になったようだ。


 ゲートを使ったジャンプは、集団で飛ぶこともあり、破損によって計算が狂ったりすると困るので、ジャンプ自体が禁止されていたりするらしい。


 船の中に収容してジャンプする分には、特に問題がないとか。


 良く分からないけど、そういう決まりだからしょうがないよな。


 どんなふうに話がまとまったんだろうな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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