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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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110/143

110 宙賊(汚物)は消毒だ!

アクセスありがとうございます。

 先制攻撃して、隠れられる場所の位置取りをしよう。


 アステロイドベルトでは、射線が制限されるので、あまり多くない射線から最適な場所を2人に選んでもらう。俺が選んでもいいことはないだろうから、こういう時は頭脳に任せるのが一番だ。


 2人の指示に従って目的の場所へと移動している。その時に、ふと気になったことがあった。


 リアルに作られているギャラクシーオンラインではあるが、実際に宇宙を移動できるような船はなく、想像で作られた世界がこのゲームだ。


 それは別になんの問題もないのだが、これがリアルだったとして、宙賊が増えているエリアとはいえ、こんなに連戦するような事があるのだろうか? ということが気になったのだ。


 俺がそんな世界を体験する事はないが、こんなに多く宙賊が蔓延るのか疑問に思ってしまったのだ。


 ゲームだから、宙賊が多い……というのは分からないでもないが、もし現実となった場合、どの程度宙賊が出てくるのか気になるのは仕方がなくないか?


 なんて思いながら、指示された場所へ移動すると気付いた事がある。


 今回の位置取りは、クラス3の2隻が重なる位置取りだったのだ。


 もし反撃をされても、クラス3は1隻しか攻撃してこれない。この位置はクラス3の主砲射程外ではあるが、射程外であるからといって届かない訳ではない。


 偶然だったとしても、クラス3の主砲が3発4発と立て続けに当たれば、こちらのシールドも飽和してしまう。


 この船のシールド強度はクラス4ではあるが、耐久性はせいぜいクラス3程度なのだ。強度が高く耐久にかかる負担は少ないが、それでも限度がある。


 これがシールドと同じクラス4の船体で、相応しい耐久性があるなら、クラス3の主砲は10発は耐えられるだろう。続けての被弾でなければある程度は問題がないそうだ。


 ここにきて、シールドにも強度と耐久性という要素があることを知った。


 簡単に説明すると、シールドの強度とは、攻撃的エネルギーの威力を減らす効果があり、シールドの耐久性は、攻撃的エネルギーを無効化するエネルギーのことらしい。


 シールドの強度を決めるのは、積まれているシールド発生装置。シールドの耐久性を決めるのは、積まれているシールドのキャパシターの容量で変わる。


 大型のキャパシターを積めば、耐久性が上がるかといえばそうではない。耐久性が上がっても、シールドセルの耐久性は変わらないので、過負荷がかかるとヒューズのように壊れてしまうのだ。


 よく原理は分からないが、シールドセルがクラス関係なく共通なのには、この事が影響しているのだろう。一つ疑問が解けたが、新たな疑問が生まれた。


 説明されたところで分からないだろうから、今は考えないようにして……目の前の驚異を排除しよう。


 敵は5隻。クラス3が2隻、クラス2が3隻……改めて戦力を確認し、砲撃準備に入る。


 宙賊の5隻は、この宙域で6隻も沈められているのに、加速も減速も蛇行もせずに、等速で同じ方向へ移動している。


 一瞬罠かとも思ったが、宙賊にそこまで考えられる頭があれば、宙賊になんてなってないと思い直すことにして、目の前の敵を沈めることだけ考える。


 始めに沈めるクラス2の2隻は、できるだけ角度が近いものを選ぶ。スラスターは最小限にして、可能な限り船の旋回を少なくするのが目的だ。


 相手が動いていることも計算に入れ、縦軸を合わせて直線で旋回可能にする。


 初撃のタイミングはセバスに任せて、俺は2隻目の敵に照準を合わせられるように意識した。


 セバスの合図と共に、すぐに2連射の砲撃を行い、結果を待たずに旋回し2隻目にも2連射の砲撃を行う。


 1隻目は、見るも無惨に爆発してしまった……このゲームで初めてあそこまできれいに爆散するところを見たな。当たりどころが悪かったのかな?


 2隻目は、最低限の警戒をしていたのかなんとか回避行動を取ったが、2発目の砲撃がエンジンを貫通して行動不能に陥った。


 こちらの計算とは違うが、残った3隻は回避行動をとりながら、小惑星に隠れるための移動を開始した。


 回避行動をしても移動方向がバレバレなので、いい的でしかない。続けての砲撃が無いと判断したのか、速度を上げて移動を開始したところを狙い撃つ。


 狙った場所へ的確に砲撃を行ったのだが、予想とは違うコースだったため当たらなかった。


 予定とは違うが、今までが上手くいきすぎていただけだよな。


 頭を切り替えて、相手の動きを知るために、最大出力のレーダー波を放つ。


 相手にも位置がバレるが、既にバレているので関係はない。


 クラス2の船を2隻撃沈したので、クラス3以上の船だと相手は思っているだろう。ここがアステロイドベルトであることを考えれば、クラス4以上がここにいることは考えにくい……そう判断して、近付いて来てくれればもう1隻沈められる可能性が高くなる。


 姿を見せたのがクラス2サイズのこの船であれば、相手は2隻いると勘違いして、逃げてくれるかもしれない。その隙にもう1隻落とせれば、儲けものかもな。


 可能な限り宙賊同士で射線が被るように移動しながら、3隻目のクラス2の船を落とす!


 クラス3の主砲射程内に入り、そこでクラス2の宙賊船に主砲を撃つ。


 船首に命中し、主砲が使えなくなったようだ。ミサイルを撃つ危険性はあるが、近付かせなければ驚異度は低い。


 ん? クラス2の宙賊船を注視していて気付かなかったが、クラス3のうち1隻がこちらではなく、エンジンを貫かれた仲間の船の方へ移動していた。


 ブリッジ部分が排出されており、それを回収するために移動しているようだ。宙賊のクセに仲間思いなんだな。


 でもさ、それって格好の的でしかないんだが?


 こちらを牽制するために、砲撃をしてくるクラス3の宙賊船は、小惑星を盾にしながら回避して、回収に向かった船がスピードを落とす瞬間を狙って、エンジンを狙い撃つ。ここが見える位置で明確な弱点だからな。


 主砲を撃つ瞬間に盾にしていた小惑星が爆発し、小惑星の破片の一部が船首に当たった。


 次の瞬間に撃たれた主砲は、宙賊には運悪く回収に向かっていた宙賊船のブリッジを撃ち抜いた……


 回収できれば儲けになると考え残った宙賊船を探すと、既に反転して加速していた。追い付けないことは無いが、罠を仕掛けられていた場合、こちらが落とされる可能性があるので、注意しながら最後に沈めた宙賊船に向かって船を移動させる。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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