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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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108/141

108 宙賊さんいらっしゃい

アクセスありがとうございます。

 小惑星にレーダーを照射するのはセバスに任せ、操船はメイに任せる。


 この程度の単純な作業であれば、宇宙船に積まれているAIでも問題なくこなせるのだが、俺の船には2人がいるから、俺の代わりに頑張ってもらっている。


 では俺は?


 時間加速を切って、PCにダウンロードしてあるオフラインのゲームを楽しんでいる。


 ずいぶん前に購入したけどやっていなかった、RPGだ。


 時間加速が行われれば、ゲームが自動的にセーブされ止まるので、こういう時にやるのには持って来いだ。


 ゲームによっては、ポーズがかからず止まらないモノもあるので、始める前にしっかりと確認しておく必要がある。


 ゲームの中でゲームをしているという謎の状況ではあるが、久々に充実した休日を送っている気がする。


 働き出してからは、休日と言えば寝て過ごしていることが多かったから、ここまで活動的になったのは、いい傾向だと思う。


 っと、ゲームが止まったという事は、宙賊が現れたってことか。


 レーダーを見ると、赤い光点で宙賊の位置が表示され、推定される船のクラスも一緒に出ていた。


 クラス2が3隻。一般的な宙賊の部隊だな。


 セバスが宙賊船に合わせて、主砲のエネルギーを調整してくれている。ちょうど6発撃てる設定で、1発でも当たれば問題なく撃沈できる威力だとさ。


 ちょうど射撃訓練と同じ状況だ。


 ってか、何でまだ宙賊船はこっちに攻めてきてないんだ?


 セバスの作戦で、小惑星にレーダーを照射しながら周囲も一緒に索敵をしていたため、相手より早く発見できているという形だ。


 攻めてきていないけど、こちらに宙賊が近付いているのは、レーダーの余波を拾ってこっちを確認しに来たのだろうとさ。


 実は、もうこちらの射程範囲内なので、先制攻撃をすることが可能だとか。もちろん、宙賊のトランスポンダーは出ていないので、アステロイドベルト帯で複数で近付いてくるなら撃墜されても文句は言えない。


 船首を宙賊船へ向け、一方的な射撃を開始する。


 訓練と同じようにターゲットに2発撃ち込み、次のターゲットに……


 3隻の内、反応できた3隻目が、砲撃を何とか避けた。


 反転して逃げようとするが、俺の船に速度で勝てるわけもなく、チャージが終わった主砲で撃ち抜き、何の危機もなく宙賊3隻を沈めた。


 鹵獲や拿捕をしないのは、持ち帰って色々する時間が面倒なので、宙賊船の亡骸はギルドへ連絡をいれて、廃品回収の依頼をしておく。撃墜の状況もデータで送っておき、宙賊が来る可能性があることを追記しておく。


 これでもし回収されて、ある程度の利益が出れば、こちらにも多少のお金が入ってくることになっている。


 この前は知らなかったのだが、ギルドに連絡し回収されたスクラップやパーツの利益がある一定以上出れば、報告者の特権として付与されるんだってね。もちろん権利を放棄することもできるけど、儲けになるなら放棄する人はいないよな。


 宙賊を撃沈したら報告する義務があるが努力義務なので、報告しなくてもバレたら注意されるだけで何のペナルティーもない。


 デブリが増えると事故が多くなるので、報告すればお金がもらえる可能性があるなら、データを提出するだけなので急ぎでない限り報告する人間が増えるよな。


 さて、ここから問題になるのは、更に資源になる小惑星を探しているふりをするか、撃墜した宙賊船を餌に釣りを行うか……


 ここに回収船が来ることを考えれば、このままにしておくよりは、釣りとしてここにいてもいいかもしれないな。


 よし、回収船が宙賊船に狙われると後味が悪いので、サーマルステルスで小惑星に張り付いておくか。アステロイドベルトの内側に位置すれば、そっちから宙賊が来るだろうから、ちょうどいい。


 RPGの続きを始めて10分ほどで、回収船が来たようだ。


 無線で連絡をいれ、宙賊が来たらこっちで受け持つことを伝え、襲われそうになったら逃げるように伝えておく。


 RPGの内容が少しとびとびになってしまったが、思ったよりは楽しめているな。


 ふと、またゲームが止まった。


 どうやら、餌に宙賊がかかったようだ。仲間の宙賊かは分からないが、宙賊も連絡が取れなくなり撃墜されたと判断して、クラス3が1隻とクラス2が2隻の3隻がこちらに向かってきている。


 クラス3は、火力兼荷物持ちだろう。


 スラスターを使って張り付いている小惑星から離れ、砲撃位置へ移動する。同時に、回収船に宙賊船が迫っていることを伝え、こちらは迎撃に出る。


 クラス3を壊すとなると、クラス2を撃沈する主砲のエネルギーが足りないと言われた。


 クラス3を1隻相手にするのと、クラス2を2隻相手にすることを考えると、前者の方が圧倒的に楽である。俺の船だと複数隻いる方が面倒なので、クラス2を撃沈することに決めた。


 今回も、射撃訓練Bのように1隻に対して2発の主砲を撃ち込む。


 クラス3の主砲射程範囲に入る前に、こちらから一方的に砲撃を開始する。


 偏差に関しては、相手が回避行動をとっていないのでAIに任せておいて問題ない。ということで、遠慮なく。


 ドンドン……と音はせず、キュイーンといった感じの音が船内に響く。


 実弾を火薬で撃ち出しているわけではないので、エネルギーが収束するような音が微かに聞こえる感じがするのが、この世界の砲撃だ。


 船内の空気を抜いた状態であれば、何か微かに揺れているかな? くらいで、それも砲撃を自分でしているからそう感じるだけだ。実際には、感じられるほどの振動は無いのだとか。


 いやはや、1隻目は1発目が命中し、2隻目は2発目が命中し、見事に撃沈する。


 宙賊は、自分たちより射程の長い砲撃を受けたことを理解し、残ったクラス3の船は慌てて小惑星の影に隠れた。


 逃げた方が生きれる可能性が上がったのに、バカな宙賊だ。


 緊急発進シークエンスでエンジンに火を入れ、消費したエネルギーをチャージしていく。逃げられると面倒なので、こちらから近付き相手の油断を誘う。


 こちらの船がクラス2だと分かれば、近付いてきているのはミサイルの射程範囲内に自分たちの船を入れることだと考えるだろう。


 そうなれば、近付かれまいとして砲撃を中心に注意を払いながら、この船から離れるかこの船を沈めようとするだろう。


 どっちでも、こちらには有利な戦闘が可能だ。


 どうやら、この船を撃沈させることを選択したみたいだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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