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絶滅危惧種人間

「珍しい色のコブリンだこと」

「なんとまあ…薄橙色の肌」

「弱そうな身体…」

緑色の小さい鬼達が赤ん坊を囲む

「おいしそうね……」

「まだ赤子よ?可哀想よ」

「そうだ!私達で育てましょう!」

抱き上げられる赤ん坊


3人のメスゴブリンに拾われ

洞窟へ向かう

「ここでいいの?」

「巣には運べないでしょ?」

「確かに笑、食べらちゃうわね」

「交代で面倒をみましょう!」

「じゃあ、今日はワタシが…」

「ちょっと!ワタシが見つけたのよ!」

「アンタは子供がまだいるじゃない!」

「アンタはだっているじゃない」

「ちょっとちょっとアンタらケンカしないで」

「ワタシの子は先月成人しましたぁー」

「ふぇ…」

「「「あ、」」」

「うんぎゃーーーー!!」

「ハーイ…よしよし」

ケンカを止めていた鬼が赤ん坊を抱き抱える

「アンタらウルサイわよ」

「「ごめん」」

「どーしたのー…お腹減ったんですかー?」

泣きやまない赤ん坊

「コイツって何食べんのかな?」

「まずは御乳でしょう」

「名前をつけないとね…」

「名前か…」

「猿…薄橙色…」

「ひどそうな名前ができそうね…」

「私達に拾われて運が良いから…

ラックちゃん何てどうかしら?」

「ぎゃーーーーー」

「お!この子も賛成みたいだわ」

「あらあら……御乳はワタシに任せな」

緑色の乳房を咥え赤ん坊は目を閉じる


1週間後…

一日おきに交代で面倒見る鬼達

「1週間たったのに…立つこともできないなんて…」

心配そうにラックを見守る


2週間後…

「ワタシの子が無事に成人しましたー

コレでラックちゃんをちゃんと面倒見れるわ!」

「助かる!私実は身籠ってるの!」

「えぇ?また2人体制じゃない」

「できる範囲で手伝うわ…」


2年後…

「あうおう…」

「ねぇ!見て!」

「立ちそうね!」

「やっと独り立ちだわ…」


3年後…

「アンタももう5歳…立派な成人ね…」

ヨボヨボな鬼達がラックの手を取る

「アンお母さん…ドゥ母様…トロワママ…」

3人が呼ばれたい名前でラックに教えたらしい

「貴方はもう1人で生きるのよ?」

「他の子と違って貧弱…心配だわ」

「でも…私達はもう…育てる力は無いわ…」

「この子はまだ子供じゃないかしら」

「5年も経ったのに?」

「種族が違うのよ?あり得る話だわ…」

「心配しないで!僕も他の子と同じ様に旅立ちます!今まで…育ててくれて…ありがとう…ぐす…」

「「「ラックちゃーーーーん」」」

鬼達に抱きしめられるラック

次の日、旅立つ

洞窟の周りしか知らないラックは

初めて知らない場所へ進む


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