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クリス村 休止中~  作者: 綴何
幻獣界の章
9/105

クリスはとある聖域の森の中で鼻歌交じりに歌を歌っていた。その手にはキッチン道具があり、魔法で出した材料類でお菓子を作っていた。

「美味しいお菓子がでっきるっかな?できたー」

 ぽん!と魔法でテーブルとチェアを出すとお菓子を並べていった。

「紅茶もぽん」

 魔法で一通りの物を用意するとニコ!っと天使の微笑みを向けた。

「隠れてないでおいでよ、沢山あるよ?」

 がささ!森の中から精霊類の獣や翼の生えた人間に近いものなど表れ、テーブルに着いた。

 クリスは微笑んだ。

---餌付け作戦第一回目 成功

 「さーたっくさんたべてねー」

 ちょろいぜ。

……その頃リンは

「…………うーん」

 とある荒れた砂漠にて唸った。

 ココまで来て無数のモンスターに襲われたまでは良かった、でも

「弱いなー」

 LV100でもLV999でない限り、リンには手ごたえが無い、そもそも彼女の武力に関しては右に出るものは誰も居ないだろう。

「犬系、犬系が欲しいなー」

 そう呟くリンに他のモンスターは「じゃあくるなよ」と思った。

 ココらへんは【サハラエリア】で土属・虫属しかいない場所。獣がほしいなら森かそこらへんに行かなければいくらこのエリアを回ったって、居るわけが無い。

 が

「もう一周するかなー」

 リンは馬鹿だから気がつかないのであった・・。

「・・・・・・・・・・・。」

 帰って欲しい一同であった。



 そしてルルーとララーは難しい顔をして二人背中を合わせていた。


「困ったなぁララー」

「そうねルルー」

 二人は絶対絶命のピンチを迎えていた。

「貴様ら神属が、我らを下僕家畜として扱い始めて幾億年……我ら幻獣族は数が年々減ってきた」

「そういえば上でも問題視されてたよね、なんだっけ?キメラ合成法の解禁だっけ?」

「そうそう、合成すればするほど強くなるから、今めっちゃはやっている」

 そして今までの怒りが爆発したと。

「こりゃあたしらの相方召喚しても無駄ね」

「あとで縛る必要があるわな」

 二人も魔力を最大限までに放出する。

「貴様ら神属!追い出してくれる!」

「じゃあコッチは支配してやる!!」



 魔力と魔力がぶつかる。



「「!」」


 クリスとリンは別々のところにいたが、同時に反応した。


「……あっちか」


 クリスは魔法でその場を時空移動の魔法で移動した。

 そしてリンは


「あっちか……どうやっていこう」


 リンは実は、方向音痴であった。


◇◇◇


しゅ!

 クリスは魔法を使い一瞬でルルララのところについた。当たり前だが、二人はズタボロで肩で息をしていた。

「あぁ、クリス!いいところに」

「え?」

 クリスは嫌な予感がして身構えた。

「「後は任せた」」

 二人の周りが彗星のような光が飛んだ。つまり、二人はクリスを身代わりに逃げた。

「……って、まさかのログアウト---!?」

 そんなバナナー!古い?

 攻めてくる自衛隊から距離を置き、クリアな結界を張り守りに徹することにした。クリスは魔法をベースに戦うのだけど、最近ちょっぴり攻撃魔法の練習さぼり気味なお年頃

「結界の強度には自信があるからいいけど、どうせなら魔法でどっかーんってぶっ飛ばしたかったなぁ~ふぅ」

 風に飛ぶちりのようにやられる敵の図をやりたかった・・

(帰ったら練習しよっと)

 まぁ、そんなことより

 魔力をチャージして一気に相手にぶつけてもいいけど、そんなの疲れるし何よりメンドクサイ。魔力はいつでも温存しときたいもんだしね

「死ね!!」

 かんかんに怒っている人たちに向けて使い魔を使うってのは・・酷いかしら?

 ・・となると

「うーん、気から察するにまだまだ遠い所か、まーったく何処行ってるのかしらりんちゃん」

 クリスは結界を支えている手じゃないほうを持ち上げた。

「出でよ、リン」

 指をパチンっと鳴らした。

「うお」

 クリスの結界外にリンはオチた。

「むぅ、新しい仲間を呼んだのか!」

「貴様も死ね!」

 敵がリンに無数もの槍を投げつけた。

 ・・が

「ん?」

 リンは攻撃的な魔力を一瞬だけ解放した。槍が四方八方に飛んでいく。

「な!」

 敵がたじろむ。

「もー馬鹿!来るの遅いどころかこのクリスちゃんの手を煩わせるって何!」

 軽い魔法でリンの頭上にたらいを落とす。

 ごぉいん!「ぃで!」

 普通に当たった。

「いってぇ!ぃって!?っていうかクリスは何様だ!」

「クリス様よ」

 リンは聞こえないふりをして沢山いる敵を見回した。

「こいつらは?」

「ルルララが怒らせるだけ怒らせて逃げやがったの」

「へー」

 クリスは結界を消し、空中から大地に降り立った。

「やることわかっているわよね?リン」

「もっちのろん」

 二人の魔力が増幅する。

 この二人の最も得意とする戦闘隊形はダブルアタック。

「打撃・魔法どちらで殺られたい?」



 二人の女が笑った。 



 

今のところクリスとリンの姿は推定(人間年齢)12、13ぐらい。

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