上 1
「く・・りす・・さん?」
ヴァニラはふらふらする足をシッカリさせるために壁にもたれた。
「その、大量のタマゴはいったい?」
「どうせ育てるなら大量に育てて、大量にいい子つくったらいいじゃない、そんなかで競わせて一番がエデンを継ぐの、最高じゃない?」
「ヴァニラ大変や!」
ラゴウが息を切らせて走ってきた
「リンが子沢山になってもうた!!」
ヴァニラはとうとう堪えれず倒れた。
「ヴァニラー!!」
・・・
・・
・
「だからね、コレはある意味いいことなのよ。今若いのは雑魚ばっかで上を占めてるのは転生ぞこないの老人でしょう」
「上に聞かれたら殺されるぞ」
リンの言葉にクリスは微笑んだ。
「私を殺せるとでも?」
「イッツも思うけどその自信過剰はどこからくるんだ?」
こどもを抱っこして不敵に笑うクリスをみて、さすがに苦笑いをするしかないリンを横目に、ラゴウハ楽しそうに子ども達のほっぺをつついていた。
「名前なんていうんや?」
「言ってなかったわね」
前回生まれたマリー、ヒカリをのけて新たに卵をもらった数は3つ
「おれんとこが、千鳥。カルミア。アルメリア」
「私の子が、空。ラブ。名雪。よ」
「なんや統率力のないなまえやなぁ」
「いいのよなんでも」
クリスはぷいっと目を逸らした。
たぶん適当につけたと思われる。
「にしても」
ラゴウは子ども達を見ながら首をかしげた。
「なんで女ばっかやのん?」
「決まってるじゃない」
クリスはふんぞり返った。
「女のこの方が可愛いからよ」
まじか