上
まず手始めにタマゴを一つ手に入れたけど。
ぶっちゃけ、子どもに興味ないリン。
「・・・・・」
タマゴを見つめなんともいえない顔を見せた。
「てかさ、血繋がってないのにいいのかよコレで」
「お黙り」
ヴァニラさんがマニュアル本を読みながらリンを叱咤した。
「あなた方がわがまま言うからこういう流れになったのでしょう!・・私の初々しい新婚ライフ返して頂きたいものですわ」
「あーんとかしてんの?」
カキン・・
「おーい、リン言われたもん買ってきたで~て。なんやリンこおっとんのかいな」
「クリスさんが静かなのが気になります。見てきますのでラゴウさん、リンさんをちゃんと戻して置いてくださいね」
「自分が凍りつけらしといて、わいにやらすんか・・」
ラゴウの渋り声も聞かずヴァニラはスタスタとリンの家の隣に移動した。
「クリスさん?どうですか」
家の中をのぞいてもクリスの様子はない。
中庭に移動すると、クリス自慢の庭園で、本人は綺麗なマリーやミント、薔薇やユリ、椿の枝と桃絵の枝など、季節無視の花束を抱えていた
「・・・・なにしているんですか」
「ヴァニラじゃん、見ての通り、花摘み」
「・・・・タマゴはどうしたんですか?見たところ見当たりませんが」
クリスは花束を持ったまま家の中に入っていった。
着いていく。
「ほら」
クリスの指差す方向を見ると、木の枝でできた巣の上に一個のタマゴ。
「何してるんですか!?鳥や動物じゃあるまいし!!そんなんで生まれるわけないでしょう!?」
「えー。天使ったって、背中に羽はえてるし、鳥と一緒よ」
「一緒になさらないでください!!もう」
クリスの手と、タマゴをもってリンの家に戻る。
まったく、この人なら大丈夫だろうと信用しきった私が馬鹿でした。
「リンさん、クリスさん、二人とも私が―――・・ラゴウさん?」
「なんや?」
リンとラゴウはゴロゴロと横になって本を読んでいた。
「り、りんさん?」
「んー?」
ぽりぽり・・クッキーを頬張る。
「た・・タマゴは?」
「リーン」
クリスの声がキッチンで響く。
「んー?」
「お湯まけてるわよ」
「やべ」
「ギャァァァ!!!」
ヴァニラは頭を押さえながら悲鳴をあげた。
「なななな!なんでタマゴゆでてるんですか!!」
「大丈夫、ぬるま湯だから!」
「お湯が沸騰するぬるま湯なんてありますか!!」
「地獄じゃ序の口だぜ?」
「アナタのものさしで計らないでくださー・・クリスさん!!タマゴは?」
クリスは可愛く首をかしげて、ヴァニラを指差した。
「さっきまでヴァニラもってたじゃん」
「は!」
クリスのタマゴいつの間にかクグリがアムアムと咥えていた。
「ふ・・ふふ・・いい加減に、おし!!!」
リンの家は一時間後に解凍された。