上
「暇ね」
今日も今日とてお菓子を作りながらクリスはぼやいた。
「・・・・そうだわ」
生クリームを作っていた手を休める。
「行事でも作ろう」
○○○
「で今回はどんな危ないことするつもり?」
「やーエリンったら面白いこというなー・・私がいつ危ないことしたのよ」
「あら」
エリンが白い目でクリスを見るのと同時に、天界から降りてこられた神々が現れるのは同時だった。
「クリス御呼ばれに賛同して来たわよ」
「あたしが来てやったんだから、楽しませてくれるんでしょうね!」
クスリとアクはそういってクリス村に降り立った。
「何する気?」
エリンの心配そうな顔を見てクリスは両手をフッタ。
「そんな不安そうな顔しなくても平気平気~、今日は神しか参加しないから」
クリスは指をならし12女神を召喚した。
「今日の行事は≪料理大会≫~!」
「は?」
事態を飲み込めていないリンはぽかんと口をあけたまま、目をパチクリさせた。
「もしかして、行事?」
「はじめるわよ」
クリスは広場に広くキッチンを召喚し、エプロンを装着した。
「試食係りのアクとクスリが美味しいと思った料理を出したら勝利よ」
「うぁ、なんでも材料そろってるのね」
ルミは冷蔵庫を開けながら感嘆した。
「というか、この行事、誰得なんですか」
ヴァニラの言葉にクリスは鼻で笑った。
「私が楽しければいいのよ」
「「「「こいつっっ!!」」」」
リンが包丁でお手玉をはじめる。
「俺、自慢じゃないけど、料理不味いぞ」
「そうね、リンのは美味しくないわね」
自他共に否定する料理の腕。
「わいは腕に自信あるけど、ヴァニラはあかんな」
「なんですって?」
「なんてったって、ヴァニラの料理は味がしつこ・・」
カキン
「ラゴウは今回参加しないということで」
クリスはエリンにマイクを渡した
「実況宜しく~ってことで、料理時間は長くても3時間までね!さぁ、レッツ!クッキーングー!」
「えー・・料理が始まりましたが、料理を試食し審判するに当たって、えー・・どのようなバトルになると思います?」
エリンがクスリにマイクを持っていくと、クスリは微笑んだ。
「そうね、邪魔をしあう気はないみたいね・・つまらないわ」
「あたしゃ旨いもん食べれたらそれで良いわ」
アクはそういって用意されていた水を飲んだ。
「そですか・・えー、では優勝候補はずばり、クリスですか?」
「あーそうだねぇ、植物の女神のクセにリーファは料理下手って聞いたからねぇ」
アクの言葉にリーファは憤慨した。
「私だってやればできるわよ!ラッカになんかに負けないんだから!」
「なんでそこであたしの名前出すのよ!!!」
「相変わらず仲の悪い双子ね、面白いわ」
「「・・・・」」
アクとエリンはクスリをなんともいえない顔で見ていたが、キッチンのほうに目を向ける。
「おぉっと、アイリーンさん、もう料理できそうですね」
「そうですねー、私こう見えて料理得意なのですの」
ウィルマはその横で、何かウヨウヨしたものを造っていた。・・スライム?
ココは触れないでおいて
「ヴァニラさんの美味しそうですね」
「えぇ、そうでしょうとも・・フランス料理≪ブッフ・ブルギニョン≫ですからね!」
「美味しそうですね~これは期待できそうです」
ボォン!!
「爆発音!?」
エレストのキッチンに行くと、レンジが爆破していた。
「・・・・チッ。強度の足りないレンジだ」
「何を作るつもりなんですか!?」
「ふふ」
「フライパンが溶けてますけど!?」
その様子を見たアクとクスリは顔を見合わせた。
「アイツあたしらに恨みでもあるのか?」
「きっとあれよアクちゃん、ずっと昔の天上革命阻止のためにエレストの武器や作り方を全部奪ったからじゃない?」
「あぁ・・っていつぐらい昔だっけな」
「さぁ?100年ぐらい?」
「えー・・さぁ!そんなこんなで料理はできた模様です!」
試食は次回