表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリス村 休止中~  作者: 綴何
結婚式のはずが・・の章
49/105


「ごめんよー、実は御題を交換し合った後に・・」

 

○○○


「あ?+と-の入れ替わり?」

「そうやー、雷の天使がワイの雷を受けたら雷の悪魔にかわってん、おもしろかろ?」

「なにがや」

 リンはどうでもよさそうに頭をかいた。

「それよか早く行こうよ、だいぶ遅れてるよ俺ら」

「まぁまぁ」

 ラゴウはバチバチと電気を纏った

「・・・・・・ちょ、ラゴウさん?」

「大丈夫、痛いんは最初だけよ」

 カッ!

「ラゴウの名の下に、雷よ、集え!!!」

 どぉーん!!!

「うわぁああああああああああ!?」



○○○


「ってわけや」 

「馬鹿ね、それで悪魔が天使になるわけないじゃない!」

「ラゴウ」

 気を溜めているクリスがラゴウを見た。

「雷属性の天使だったから悪魔になったのよ」

「あ?」

「雷属性以外の天使や、悪魔だったら死んだと思う。雷属性の天使だったからいけたのよ」

「悪魔もだめなんか」

「死んだりはしないだろうケド、かわらないわね」

 エレストが頷いた。

「なるほど、ラゴウの悪の力を天使に強制的に与え、変形させたってことか」

「そうやったんか・・でも、わいかてリン眷属やで?変えるほどの力は・・」

 地面がどろっと闇に溶け始めた。

「うわ!?」

「空に逃げて!捕まると致命的よ!特に私」

 といってクリスは一番最初に空に逃げた。

「ククク」

 ≪Preying on the dark≫

 暗闇が女神に襲い掛かる、邪悪な腐敗臭がみんなの気力を奪う、周り一帯すべて闇色に染まっていく。結界を張るが、効果はあまりない。

「あのね、ラゴウ、この際だから教えてあげる」

 結界を強く張り、自分を守りながらクリスは言った。

「世の中悪と善ってだけじゃないのよ、光の神ったって悪なところがあるの、光だって強すぎれば人を傷つけることは可能なの」

「クリスみたいな?」

 ゴン・・!!(殴

「あんたら悪魔眷属は意識してなんだろうケド、普段は善の悪なのよ」

「???」

「メンドクサイ女ね、例えば・・ラゴウの頭は下の中の下ってことよ!!!」

「えぇぇぇ!?もっと良く分からん上に酷い!」

 ウィルマがラゴウの上を踏んづけた。

「アー分かるようにいうとしたら、闇の中でも優しい部分で行動していたリンを、強制的に引っ込めて闇の中でも最も残酷な本能を引き出したってわけだ」

「わいが?」

「ほかに誰が」 

 そういわれ睨まれるラゴウ。

「それで紫色のリンの目が黒いのですの?」

 アイリーンの言葉にクリスは頷いた。

「黒は闇色ってよくいうじゃない」

「で?どうする気じゃ」

 ラオの言葉にクリスは目を細めた。

「決まってるじゃない」

「おぉ!?」

 白い光がクリスを包み込む

「私に逆らうものは誰であれ・・」

 目をすえた。

「お仕置きよ!!!」

 カッ!!

 ≪Light housecleaning≫

 白い光がリンを包み込んだ・・。




○○○


「あら、やけに静かですけれど、クリスさんたち・・来てませんの?」

 ヴァニラが顔を出すと、どーんとクリスの顔がアップになった。

「きゃ!?何しているんですか」

「準備長くない?早く始めましょうよ!一番花嫁」

「なんですかそれ・・はいはい、もうすぐ始まりますから席に座っていてください」

「はいよー」

 クリスは戻っていったヴァニラを見て、ふうっと息を吐いた。

「なぁ」

 リンはきょとんとした顔で周りの皆を見た。

「何で疲れてんだ?」

「・・・・いろいろあったんだよ」

「?」

 部屋が暗くなると結婚式が始まった。

 クスリやアクも席に座りワインを片手に楽しんでいた。


 氷の女神の結婚式が始まった。   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ