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クリス村 休止中~  作者: 綴何
お遊びの章
42/105


「さて、第二回目の行事でもしましょうか」

 クリスの言葉にリンは反応した。

「死ぬのか」

「行事=死を直結させないで」

 前回自分で言っておいて、否定するクリス。放送で村人は広場に集められる。

「今回の行事は『けいどろ』よ!」

「けいどろー!?」

 村人達は驚いた。

「けいどろって、警察と泥棒にわかれるんだよな」

「村人全員でやるのか?多くないか?」

「いやいやいや、いい年こいて恥かしいって」

 村人の言葉にクリスは

「黙れ」

 と、一蹴した。

「ルールを簡単に言うわよ、ココでは神の力を一切使用できない」

 クリスがそういうと、『言霊』という名の呪いが発動し、他の神も能力≪ちから≫が使えなくなった。

「そして、けいどろの警察は、私が今から投げるカードに刺さったヤツで、刺さらなかったヤツが泥棒よ」

 カードを投げると、まずエースに刺さった。

 ざく

「いってぇ!?」

 ラゴウやヴァニラ、ルミが刺さる。

「痛い!?これ洒落にならなく痛いんだけど!?」

「ほんまに刺さったやん!?」

「ちゃんと言ったじゃん」

 村人の数人が刺さったところでクリスは次の説明に入る。

「泥棒は、ただ逃げるんじゃないわよ」

「ん?」

「本当に盗むの、ただしクリス村範囲でね」

「!?」

 神たち以外はなにをいわれたのかわかっていない反応をした。

「本気の『けいどろ』よ」

 彼女の目はマジでした。

「警察は泥棒を捕まえたら広場に連行すること、もちろん助け出すルールもありよ!・・出られるものならね・・」

「・・・・」

 みんなの顔が青ざめていく。

「そして・・警察は」

 クリスは一拍置き、目を閉ざし、目をカッと見開いた。

「泥棒を『参りました』と言わせたら連行可能!!!」

 ちょぉぉぉー!?

「それって何!?肉体言語!!?」

「警察は泥棒できない代わりに、泥棒の持っていた資金を貰うことができるの、捕まった時点で泥棒の手には何も残らないわ」

「無視!?」

 クリスの目がぎらぎらと光る。

「さぁ、やるわよ、全員捕まったらおしまいって思っちゃ駄目よ、神がいる限り、すぐ終わったりしないわよ」

「制限時間は一応・・三日で良いな」

 リンの言葉に皆は目をむく!?

「質問」

 エレストが手を挙げた。

「何?」



「それはほかの者から奪うのもありか?」

「有」

「いや!?良くないでしょ全然!なしなしなし!!!」

 村人の講義を無視してリンは微笑んだ。

「誰が法律だ?」

 村長です。

「そうねぇー、お金を隠す時間をあげるわ、クリス村内なら何処にでも隠して良いわよ」

「せいぜい隠すが良いさ」

「じゃ明日のこの時間に行事開始だから」

「おう、じゃーそういうことで」


 第二回目行事は「けいどろ」

 ・・・・村人達は嫌な予感を感じ、不安を隠し切れずにいた。  

「っていうか、勝てるわけ無いじゃん」

 と呟いた村人は誰だったか・・。

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