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クリス村 休止中~  作者: 綴何
もう少し頑張りま章
101/105

痴話げんか


 「ふふんへいへいほーん」

 鼻歌を歌いながら歩くグリフ。

 楽しそうだ。

 「ふふーん、ほいほいへーい」 

 その後ろからルミが現れた。

 「ちょっと!また遊びほうけてどこ行くつもり!?」

 赤ちゃんを抱いてルミはグリフを怒鳴る。子供も双子でルミの両手の中で大泣きしている。

 「ベイビーが泣いてるじゃないかハニー。なんだよ、俺になかされたいのか?性的な意味で」

 「死ね」

 すごい水圧に押しつぶされるグリフ。

 「あんた、いつまでもそのノリで通せると思わないことね」

 「イチャラブライフを送った記憶ないんだけど……」

 「あ、グリフさん昨日楽しかったわ!また遊びましょうね」

 「きっとよー?」

 「あぁ、ばいばーい!エルルちゃんにユエルちゃん」

 二人の若いエンジェルがとことこ歩いていく。

 このクリス村も、村という範囲を超えて広くなった。天使も悪魔も住むまさしく平等な村なわけであるが……問題はそこじゃない。おおいにそんなことはどうでもいいのだ。

 「どういう関係?」

 「パブで知り合ってさー、ちょこっと大人の遊びを」

 「へぇー?」

 ルミの殺気を感じ大泣きする子供たち。

 近くを歩いていたウィルマが頭を抑え倒れた。

 「ウィルマさーあああん!!」

 「何?まさかウィルマとも・・・」

 「違う違う!!あぁ、お前の殺気思念強すぎてダイレクトにきちゃったみたいよ!?っていうか泡吹いてるから!落ち着け!!」

 「誰のせいだと思ってるのよ!!」

 「アイリーン!!!」

 ウィルマに気が付いて介抱せんと近寄ってきたアイリーンも怒りの声に驚いて気絶した。

 「最高神クラスがそんなんでいいのー!?」

 もう涙目のグリフ。

 さっきまで歩いていた村人の姿なぞすでにない。

 「なにしてんのよ」

 岩の女神ラッカが現れた。

 「た、たすけて」

 状況を見て、頷いた。

 「ルミ」

 おぉ、さすが岩の女神……落ち着いてる。

 「赤ちゃん抱っこしていてあげるから、思う存分やっちゃいな」

 「違う!フォローの仕方が違うぅぅぅぅ!!!」

 両手の解放されたルミが腕を鳴らしながらこちらにやってきた。

 「ちょ、話し合おう!な!」

 「あ?」

 水の剣出現。

 わぁ★オワタ★★

 「ぎゃああああ!!」

 「逃げるな!下級騎士なんでしょうがあああ!!」

 「オレレベル30アナタ3000!!無理ぽぉぉぉ―――ぉぉ!!!!」

 「まってルミ!!」

 グリフの前に立ったのはルミの双子の妹、ルカだった。

 おとなしく、気の弱いルカが、ルミの前に立った。それだけでも珍しかったが

 「もう、やめて」

 「ルカ、のいて!これはケリをつけなきゃいけないのよ」

 「ひぃ」

 「御願いルミ、いらないなら、ちょうだい!!」


 (゜_゜)!?


 「え?」

 「ん?」

 「なんて?」

 皆首をかしげる。

 「修羅場だな」

 リン以外。

 「居たのか」

 「お前が鼻歌歌ってたあたりから」

 「最初っからじゃねーか!助けろよ」

 「あ?」

 「すみません。口に気を付けます」

 「で?」 

 ルミが腰に手を当てた。

 「どういうつもり?言い間違い?それとも」

 「本気。私だって、グリフさん好きだったのに」

 「はっはー。もてる男はつらいね」

 「それクリスの前で言ってみろ」

 グリフの上から十字の剣が三本出現しグリフを串刺しにした。

 「死ぬぞっていうまえに刺されたな」

 「クリス村にいるんだから、私が分からないわけないでしょ?それに」


 神様修羅場大好物です。


 「こんだけ大騒ぎしてたらね」

 「心の声見えてるぞ」

 「私にちょうだい」

 「いやよ!人の男とる気!?」

 「ちょうだい!くれないなら」

 ルカの周りに風が出現し、ルミに襲い掛かる。

 「死んで!!」

 「ヤンデレか!」

 ヴァニラが現れ、倒れているアイリーンとウィルマを見て、不思議そうに首をかしげた。

 「何をしているんです。こんなところで泡吹いて。リンさんの料理食べましたか?」

 「俺の料理普通だよ」

 「あぁ、普通にまずいんでしたね……ぷ」

 「え、ひど」

 

 ルミとルカのバトルが始まる。


 「どっちが勝つと思う?」

 「相対しているものが、決着つくわけがない」

 「まぁ、大丈夫よ」

 クリスが笑う。

 「村が壊れない程度なら、いくらでも暴れて頂戴。いざとなったらあれよ」

 「あぁ、喧嘩両成敗?」

 「いいえ、元凶抹殺」

 グリフ復活した途端口から血を吐いた。

 「長くなりそうだなぁ」

 

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