表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界からのSOS  作者: 黄田 望
1/3

プロローグ1 「 記憶のない少年 」


 気が付いたら森の中にいた。


 「まさか始まりの冒頭でこんな事を思い浮かべる日が来るなんて思いもいなかったな~」


 記憶もない。


 「ははぁ~、これはあれだな、 定番のあれを言っておこうか。 ・・私は誰? ここは何処?」


 しかし、その答えを返事してくれる人物は何処にもいない。

 

 「―――ッふぅー・・・ふむ。 これは困った。 兎に角、困った」


 だが困った理由は自分のいる立場ではない。

 自分自身の記憶がない事も、ここが何処なのかも正直そこまで困っていないのだ。

 逆に冷静すぎて怖いくらいだ。

 

 だけど、それらを置いて尚、俺は困っていた。

 俺が今いる場所は・・・いや、この()()は、俺が知ってる世界ではないからだ。


 「空を飛んでるあれ・・・ドラゴンだよな~」


 飛行機よりも大きく、特撮の怪獣映画に登場しそうな大きな大きなトカゲが、俺の頭上をゆっくりと飛んでいく。

 そのシーンは正に誰もが憧れるファンタジーなシチュエーションで、まるでアニメの冒頭シーンを見ているようだった。

 

 今の俺には記憶はない。

 自分が誰で、何処から来て、何故こんな森の中で眠っていたのかさえ思い出せない。 

 しかし

 空飛ぶドラゴンを目撃して仮想動物だと判断できた頭の中で、俺はある答えを導きだした。



 「俺は――異世界転移してきたんだ」

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ