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新年パーティ

年末にあった諸々を思い出しながらも、ヒロ坊くんの家に帰った私は、その後、穏やかな時間を過ごすことができました。


私が注文した<おせち>を皆でいただきながら。


ただ、<縁起物>としての意義は感じながらも、


<店舗とかが休みの間の保存食>


としての意義は、元日から営業している店舗も多い現在では薄れてしまっているという実感はありますね。


なので、千早におせちを作らせようとまでは思いません。本人が『作りたい』と望むのであればもちろん好きにしてもらって構わないのですが、私の方からお願いすることはないでしょう。


そんなことも考えつつ、何気なくテレビを見ながら時間を過ごします。


皆、冬休みの宿題や課題も済ませているので、ただただ寛いでいるだけでよかったのでした。




新年二日。


今日は、いつものカラオケボックスに予約を取り、新年パーティを開きます。


十時から二時までの四時間を押さえてあります。ただ、山下さん、沙奈子さん、絵里奈さんはあまり騒々しいのは得意ではないですし、家族水入らずの時間も多く確保したいでしょうということで、途中からの参加となりました。


その一方で、ノリがカナや千早に近い玲那さんは先に私達と合流することにもなっていますが。これも、山下さん、沙奈子さん、絵里奈さんの三人の時間を都合したいという玲那さん自身の考えのようですね。


「あけまして、おっめでと~っ!!」


先に部屋に入っていた私達のところに、玲那さんがスマホをかざしそう言いながら入ってきました。満面の笑顔で。


「おめ~っ!」


「おめ~♡」


「おめでとうございます」


カナ、千早、フミがテンション高く声を上げて、


「おめでと~」


「おめでとう」


「あけましておめでとうございます」


ヒロ坊くんとイチコ、そして私が続きました。


「うおっしゃ~っ! 燃えていくぜ~っっ!!」


玲那さんを迎えて、カナのテンションがさらに上がります。


「ぶっとばせ~っ!!」


何を『ぶっとばす』のかは分かりませんが、千早も声を上げました。


そして、そこから先はいつものパターンです。


「ひゃ~お!」


「おっおっおお~っ!!」


もはやどのような意味があるのかも分からない掛け声と共に、カナと千早が踊り、歌います。それを玲那さんがタンバリンを振って盛り上げ、フミが合いの手を打つのです。


ヒロ坊くんとイチコも手拍子を送り、私はヒロ坊くんの隣でその光景を見守らせていただきました。


私もここまで騒がしいのは本当は好みではないのですが、この顔ぶれだと苦になりません。



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