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メリ~クリスマ~ス!!

「メリ~クリスマ~ス!!」


ケーキはすでにいただいてきたのでこちらではクリスマスを連想させるものは、店側が用意した被り物などのグッズとルーム内に置かれたクリスマスツリーだけでしたが、カナのその掛け声でカラオケパーティが始まりました。


しばらくすると玲那さんと絵里奈さんも合流します。


すると玲那さんは合流すると同時にスイッチが入ったかのようにハイテンションになりました。声は出ませんので歌うことはできませんが、代わりに、カナや千早やフミが歌っているのを、タンバリンなどを使って大変盛り上げてくださいます。


その楽しそうな様子がまた素晴らしい。


一方、山下さん、沙奈子さん、絵里奈さんは、そんな玲那さんを始め皆が盛り上がっている様子を微笑ましそうに見ています。こちらの御三方はあまりこういう形で盛り上がるタイプではないのですね。


ですがそれは私も同じなので、むしろ御三方がいらっしゃっるとホッとします。


ヒロ坊くんとイチコは、カナ、千早、フミ、玲那さんと、山下さん、沙奈子さん、絵里奈さん、私との中間くらいのノリでしょうか。


普段はフミもどちらかと言えばヒロ坊くんやイチコの感じだったのですが、このところの鬱憤を晴らすかのように弾けています。


ですが、合流してから三十分ほどで、


『ごめんね~、私は次に行かなきゃ』


玲那さんからそうメッセージが届きました。御友人主催のカラオケパーティの方に出席するためです。予約が、ちょうどこちらと重なってしか取れなかったようですね。


しかし、それは構いません。どちらのお付き合いも大切だと思いますし、私の両親も、それぞれのパーティに顔を出して挨拶を交わすだけという形で何件も掛け持ちしていたりしましたから分かります。


「玲那さ~ん、またね~!」


「らっしゃ~い!」


「いってらっしゃ~い!」


カナと千早とフミが、マイクを手に笑顔で玲那さんを見送ります。ヒロ坊くんとイチコと私も、小さく手を振りながら送り出させていただきました。


山下さんと沙奈子さんと絵里奈さんはその後も楽しんでくださっていましたが、沙奈子さんがややお疲れのようでしたので、三十分ほどして、


「じゃあ、沙奈子ちゃんもまたね~!」


「まったね~!」


「また~!」


と、カナ、千早、フミが声を掛け、ヒロ坊くん、イチコ、そして私が見送る中、退席されました。


そうですね。こういうことはそれぞれ無理のない範囲で楽しんでくださればいいのです。カナも千早もフミもそれは分かってくれています。



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