エピローグ もう一つのメール
吉田 清 様 第一回 謎明社 ミステリークイズ大会本戦通過のご案内
吉田 清様、この度は第一回謎明社ミステリークイズ大会ネット予選会に挑戦していただきありがとうございました。
採点の結果、本戦に通過したことをお報せいたします。
尽きましては、本戦の説明会を行いたいと思います。
説明会の日時、場所は次の通りになります。
日時 八月十五日 火曜日 十三時
場所 謎明社本社 謎明社ビル九階
ご不明な点がありましたら下記の電話番号までご連絡ください。
03-××××-××××
謎明社 ミステリークイズ大会運営本部
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九月六日、午前十時。
俺は携帯電話のアラームで目を覚ました。だるい体を起こしてアラームを止める。せっかくの夏休みだというのに一週間近くも風邪で寝込んでしまった。
久しぶりにTVをつけると驚いた。俺が参加する予定であった謎明社の推理大会が行われていたと思われる場所で火災が発生したらしい。その場にいたと思われる全員が焼死体で見つかったらしい。
本当なら俺はその場にいたはずだ。
説明会と別の予定が被り電話だけでなんとか参加の許可を得たのだが結局当日に風邪を引いてしまったため俺は参加できなかった。しかし、それは幸運であったようだ。
俺はお腹がすいていることに気がつく。冷蔵庫を開けても、台所の戸棚を探しても食材は見当たらない。風邪の間に家にあるものは食い尽くしたようだ。
財布を持って俺はコンビに向かった。
コンビニに着いてから気がついたが、財布も風邪を引いていた。仕方なく俺はATMから金をおろすことにした。夏休みのせいで曜日の感覚がない。手数料がかかるのではないか不安になったが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
俺は残高を確認して絶句した。
そこには見たことないような額が表示されていた。
一、十、百、千、万、十万、百万、千万…………億。
~Fin~
如何でしたでしょうか?
答えに納得がいかないという方がいれば申し訳ないです。すこしでもやられたと感じていただいているならミステリーを書いたかいがあり、とても嬉しく思います。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
目指せ300pt! という事で完結作品なので辛口でも評価していただけましたら幸いです。勿論ブクマでもありがたいです。
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