始まり
始まり
この世界には十の国がある。そしてその国を治めるものとして、一つの国に一人世界を創造した神に等しい力を持つ剣士がいる。その剣士達の力は絶大で一人一人に違う特性を持つ「刃」という神器のような剣を持つ。しかし十の国の民はその剣士達の在り方を良しとしない。理由は極単純。剣士の力が絶大すぎる故、自分の国、つまりは国民に全くもって興味を示さないからである。さらに剣士達の性格はみな残虐非道。人を殺すことをさも当然のようにやりとげる。
ある日その行動を数年続けている剣士に国民が一人の剣士に向かって言い放った。
「あなたのやり方は間違っている。」と。
国民は剣士の遣いに抑えられ、剣先を向けられた。その時剣士が口を開けた
「少し待て」
そういうと遣いは剣先を下ろし、剣士は国民に尋ねた
「では聞くが、余の国の民である貴様は余に何を求める。」
「平和、あなたのような人が治める国ではなく、国に相応しい人が治める平和な国だ」
剣士は表情を変えずに神々しい「刃」を抜刀した。その瞬間、鞘に収められていた殺気が辺り一面を覆う。
「それはすなわち、余は相応しくないと。余に王の座を降りろと言うことか」
「仰る通りだ」
「刃」を前にして恐怖が滲んだ震えた声で国民はそう言った。その瞬間に剣士の腕が少し動いたように見えた。その次の瞬間、国民は胴体を残して首から上だけがぽとりと落ちた。そして剣士は「刃」を収め周りにいた国民に聞こえるように言った。
「余のやり方に不満があるのは結構。今の在り方を変えたくば、余をこの座から下せばいい。しかしそれは貴様らに余を退けるだけの力があればの話だ。そうだな、他の剣聖共にも伝えよう。下克上、というものを設ける。自分には剣聖をも凌ぐ力があると自惚れ
た考えをした力無き者は前に出るがよい。」
後に下克上の制度は十の国の共通となった。
そしてあの場にいた国民の中に密かにこの世界を変えようと決意した青年がいた。
初めて小説家になろうのサイトに上げてみました。自己紹介含めてなんで小説を書こうと思ったのかを書きたいと思います!私は書く力が非常になく、このままでは将来やばい、そんな時に友人が「小説かけば?」と声をかけてくれて今に至りました。そしてその初作品がこれです!「この作品みるからに王道剣士物でしょ?」と思うかもしれません!自分なりにストーリー捻っていくので見てってください!それとここをこうした方がいい、ここが意味わからん、分かりにくいなどコメントお願いします!