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ビギナーノベル。  作者: 神崎 陣
序章
1/1

僕の旅の物語

初めての投稿です。

読みにくかったり、おかしい設定があったりするかもしれませんがこれから成長できたらなと思っています。

趣味的なものですので、暖かく見守ってくだされば幸いです。




肌寒く暗いどこか寂しげな空の下。

表面は綺麗にヤスリがかけられ、なめらかな質感。

その研ぎ澄まされた木材を

なにかおぞましいものを感じさせながら、

一心に ……いや、無心に振る。

白雲のたなびく、やわらかな雪の夜





「はーい、お目覚めですか?

シャキッと元気に行きましょ~う。

まず、今日の天気です。今日は雪のち…………」


毎日毎日、なんと騒がしい朝なんだ、そんな元気があるならどっかのアメリカンな、金髪で、大富豪の、不動産王の、世界中で一番よく知られているであろうカードのような名前の、プレジデントさんをまともな人間にしろよ、、、


などと、のんきに朝のひとときを満喫していた。

ふと、僕は思い出す


「……今日は浜口さんの所に行かないと。」


着ていたラフな格好から、少なくとも駅の近くで職務質問をされないような身だしなみに整える。

と言っても何度も会っている近所のおっさん。

浜口(はまぐち) (さけ)』さんの家によばれている。





近所なのでそう疲れるようなことはない。通り道でいつも仏頂面なムーさんをなで、そのまま浜口さんの家に着く。


「おぉ、来たなぁ、、、朝から災難だねぇ……」


浜口さんに気遣われる。3本の野生感溢れる、言葉通り身を切って手に入れた勲章が目につくようだ、


早速今日の目的を果たす為、僕は先週浜口さんに聞いたとおり入ってすぐの所にある部屋に向かう。

変わった所がない綺麗な部屋、とまでは言わないがシンプルな作りである洋室に入る。

その後、10分ほどで浜口さんがセッティングを終える。





今から行くのは、「オーズガル」という。

イスに座り、自然体で目を閉じる。

ひんやりとしたイスの質感と静寂に包まれた空間、異様な雰囲気さえかもし出すその様子は僕にはもう慣れ親しんだものだ。


「それじゃぁ、はじめるよぉ」

そう、声をかけられる。

すべての感覚を研ぎ澄まされ、かなりの圧がかかるような幻覚に侵される。だか、唐突にそれは終わりを迎える

僕の意識はすみやかに手放された。





「えっと、まずは…………」

僕はあらかじめ教えられていた修行を手際よくこなしていく、まるでパソコンのタイピングをするように淡々と、無機質に行う一種の作業。しかし、めんどくさいなどの感情は希薄であった。それが、彼の仕事であることを自覚しているから、あるいは割り切っているのか、、、


しばらく修行を行い、そのほとんどを終える

随分と時間が経っただろうか、お腹が減ったのである。食料など持ち込んでいないため帰らなければ何も無いのだ

そろそろいいかと自分に問いかけ、まぁ及第点かなと結論を出す。そうと決まれば浜口さんを呼び、例の「オーズガル」を行う。





ぼんやりとした視界の中、僕の意識ははっきりとしていた。これもまた「オーズガル」の副作用的なものだと割り切り、すぐに起き上がる。

すぐ近くには浜口さんが何やら片付けをしていた。

「おう、ごくろうさんだねぇ」

僕に気付いたようでねぎらいの言葉をかけられた。

「まぁ、いつも通りしてきました。」


そう言って自分の体調を確認する。





ハンターメモリー ランク ──



名前 亜門 岳 (アモン・ガク)

年齢 18歳 性別 男

レベル Lv20

能力名 【特タイプ】免疫促進(めんえきそくしん) 《階級 0+》

技名(スキル) なし

体調 健康・軽度の筋肉痛・疲労





「あー、やっぱオーズガルに行くと疲れるなぁ。また筋肉痛だよ、、」



浜口さんの所から帰ると途中、いつもの事であるが少し愚痴ってしまう。自分でしている事とはいえやはり大変だ。



「とはいえ、やっとLv 20になったわけだし、そろそろ旅に出よう!うん、何事も速く動けという言い伝えがあるくらいだし今日の内に準備して明日ここを出よう。」



そうと決まれば自分の住んでいた吹いたら飛びそうなボロアパートの家主さんに報告し、荷物を整理していく。元々必要なものだけしか買わない主義だった為、必然と片付けも2時間程度で終わってしまった。


僕の荷物って何があったかな?

と急に気になり確認する。


・リュックサック (着替え3回分、レインコート)

・大樹の(つるぎ)

・スマホ

・マッチ

・水筒

・財布 (内訳・・・通帳、現金35500円、ハンターメモリー)

・地図

気術初書(きじゅつしょしょ)



そうだなぁ、旅に出るなら方位磁針とテントがあったらべんりだな!まぁ、かさばるような服なんかは何枚かだけ残して捨てたから少しは軽くなってるし、最近は折りたたみ式で、傘ぐらいの大きさまで収納できるテントがあったな。今から買ってこよう。

簡易テントは少し高めだったが買えないほどではなかったため、必要なものだと割り切ることにして購入した。

その後は特にすることは無く

明日に備えて寝ることにした。




次の日、天気の良い朝で良かったと思いつつ数少ない持ち物をもって昨日までの宿泊先を後にする。バイバイボロアパート!


こうしてはじめての旅が始まった。




とりあえず、僕が向かう先はダンジョンだ。しかしこの近くにそんな場所はない、なにせ超ド級の I・NA・KAだからね。だから、地図に書いてある一番近くのダンジョンである『緑の洞窟』と呼ばれる強さで言うとランク3に当たる所に向かう。少し離れており西に歩いて2~3日ほどの距離だ。



この方向には山があるため、木が生い茂り、道は整備されていない為、全く人が通らない。

道中は特にこれといった関所も無いため、この世界の事について少し説明しようと思う。









~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜


まず、この世界は地球と同じような文化、文明がありビルなどの建築物も都会には建っていたりする。ほとんど一緒と思って欲しい。


だか違う所があり、それは獣種という生き物が生息し僕ら人間は気術のスキルを使い、能力を持つ。



~獣種~


獣種というのはダンジョン、森、海、などの自然に生息しており、人間を食べるものが多いため冒険者や獣種狩などの職業の人のよって討伐される。



~冒険者と獣種狩~


冒険者と獣種狩の違いは単にグループに所属しているかしていないかである。大体は、グループと呼ばれる会社のような組織に属し、冒険者登録を行う。

しかし自由に生きることが好きな人はそんなものには、所属せず国や地域のホームページをチェックし、討伐願いの中から自分で選び依頼をこなして生活する。これを一般に獣種狩という。



~気術~


気術とは簡単にいえば魔法のようなものであり、未知の可能性があると言われている。


気術には【(ゆう)】と【(へき)】があり、勇は主に戦闘に関係するもので破壊力が大きく、璧は移動や技術的なものというのが一般で認識されている。


しかし、【(ゆう)】の気術でも移動や加工に使えるものもあれば、逆に【(へき)】でも戦闘中に使えるものもあったりするが言ってしまえば使い方次第という事になる。



~能力~


能力は全員何かしらの能力があるが1人1つという訳ではなく、いくつも持っている場合もある。

その能力によってわけられており、0、0+、1、1+、2、・・・などの様に階級分けされる。現在獣種も合わせると最大で 《階級24+》が確認されている。

更に、この能力にはタイプで分けられ下のように3種類ある。



(ちから)タイプ→(かん)タイプ→(とく)タイプ→



ちなみに矢印は相性をしめしており、(ちから)タイプは(かん)タイプに強く、(かん)タイプは(とく)タイプに強く、(とく)タイプは(ちから)タイプに強くなっている。




〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~









「おぉ、これは……!」


山の中腹ぐらいだろうか

昼が過ぎ、そろそろ飯でも食べようかと思い始めた時

、足元に足跡をみつけた。大きさは人間の物より少し小さいぐらいだろうか。犬の様な形だが指の本数が2つ足りない。


「うーん、あんまり時間が経ってないのか?知識がないから全然わからん、、」


その前に動物か獣種なのかすら、見分けがつかない。

いったいどうしようか、

今までには経験のないことなので、とにかく打開策を見つけるべく頭を働かせる。


「うん、飯にしよう。」


思いつかなかった。

「腹が減っては戦はできぬ」ってことわざもあるんだし、食べながら考える事にする。

といっても、のんびり座ってという訳ではなくおにぎりなどの携帯食を食べながら歩いているのだ。

無意識の内に危険な所から立ち去りたいと考えていたのかもしれない。

ほどよく腹が満たされるとある考えが浮かんだ。


「こうゆうときは、ググればいいじゃん」


思いつくと、スマホを取り出し検索する。

しかし、電波が悪くうまく繋がらない。


「まじかよ、、、あっそうだ。木のあまりない所なら少しはましになるなもな。森の中で木があまりない所は………………川だ!!」


すぐに地図を取り出し、川のある所を探す。

すると、今いる所から100mほど北にいった所に偶然にも川が流れていることが分かった。


ご飯を食べながらも進んでいたため、予定していた距離である所の近くまできていた。そこで川にいってみることにした。


「おおぉ、ここが川か!」


ほどなくすると川が見えてきた。

それほど大きくはなかったがキャンプなどをするには丁度よい河原(かわら)があった。水も澄んでいるので飲み水をくんでいくことにする。


「そうだった、検索しよっと。」


幸い周りには遮るものがなく、電波も少しながらあったため検索することができた。


「なになに、

冒険者及び獣種狩の初心者のページか。まぁこれでいっか。」


そのページにはこう書かれていた。


・獣種のものと見られる足跡があった場合すみやかにその場を離れるように。もしくは、討伐できると判断するのであれば討伐願いなどのホームページを見て後で役所まで証明する部位を届ければ換金することもできる。


「おぉ!! その場で考えてなくてよかった。やっぱり近くにいるかもしれないし、離れていて正解だったな、でもそうか討伐するのもアリか。僕には『大樹の剣』があるけど実際に戦ったことはないからなぁ」


とりあえず、すぐに『大樹の剣』を取り出せるように準備しつつ、今日は河原で1晩過ごすことにした。


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