おまけ
本日は最終話とおまけの2話投稿しています!
おまけの前に最終話をお読み下さい!
「はぁ………フローラたんったらあっという間に厄災を鎮めちゃうんだから…。つまんないわぁ〜〜!!」
天界にいるティアはフローラの新たな表情を引き出すことが出来なかったことに落ち込み、ここ数年ずっとこんな調子だった。
「大体、ルルーシュもちょろいのよ。すーぐフローラたんに絆されちゃって……今ではただの従順なペットじゃない。尻尾なんか振ってドラゴンの誇りはどこにいったのかしら!?あー羨ましいー」
なんやかんやでフローラの側にいるルルーシュが妬ましいのか、愚痴が止まらない。
「でも……絶望に染まった顔は見れなかったけれど、母となって穏やかに笑うフローラたんもいい…。すっごくいい!!」
フローラをニヤニヤと観察していたティアのテンションは徐々に上がり出す。
「恋心を自覚して初めて見せてくれた恥じらう表情の愛らしさと言ったらもう垂涎ものだったわ!!!
初めてのデートに一喜一憂するフローラたんも、初めてのキスにドキドキするフローラたんも、結婚式で永遠の愛を誓う真面目な顔をしたフローラたんも、どれもこれも最高だった!!!」
ティアは完全なる盗撮型のストーカーだ。いくら女神といえどアウトだろう。
「それにしても彼を選ぶなんて少し意外だったかも☆」
ティアは今もフローラの側にいる男を品定めするかのようにじっと見つめる。
「わりと修羅の道よねー。どうするのかしら?」
なんせフローラは半分女神となっている。ルルーシュの浄化作業を手伝うために癒しの力を多用していることで、あれからさらに神格化は進んでいた。
「まぁ、フローラたんならどんな試練も困難も、寿命でさえも乗り越えそうよねっ♪」
そう結論付けたティアは優雅にティーカップを傾ける。
「ふふ。私はやっぱりフローラたんの笑顔が一番大好きかもっ。
これからもフローラたんに数多の幸福が降り注ぎますように。
ずっとずっと愛しているわ。私の愛し子」
最後までお読み頂きありがとうございました!
フローラがどちらと結ばれたのか一応ヒントは残しているのですが、読者様のご想像にお任せ致します(^^)