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雑談集『◼️』  作者: ∀Z
思考
6/70

思考と人間 人間種が特別不平等な理由

 生命体と一口に言っても様々な種類が存在するが、こと人間種は個体差が激しい。

 事実として、同種の他個体に見向きもされず影響を与えることも出来ない個体から、単体の決断で何億の他個体の命を奪える個体まで存在している。

 日常の範疇であれば、例えば会話一つとっても、頭を充分にクリアにして臨むべき超人的個体から、あれこれ手を尽くして寄り添っても話が通じず気が滅入る無能個体まで、存在している。

 一面的考察ですら恐ろしく不平等である。それが数多の要素で積み重なってゆく。




 人間種が不平等という結論に関しては幾つか御決まりの綺麗事的反論が存在するが、それは別項に任せ、一先ず表題に関する雑談を続ける。

 結論から言うと『人間種が文明という盾に守られているせいで間引きや足切りが発生しないから』である。


 自然には淘汰というシステムがある。

 例えば危機管理が下手な個体は違う生物に簡単に食べられてしまうし、狩りが苦手な個体は餓死してしまうし、生まれる環境に恵まれなかったり塞がる障害が異常に多かったりすると散ってしまう。

 多くの生命体の場合、明確に何かしらの才能が欠如している個体は、多くの場合早々と亡くなってしまう。同然ではあるが、才能とは能力やステータスから生まれ育った環境や運などまでを含む全手札を指している。


 しかし人間種にはそのシステムがイマイチ存在しない。

 自然界と同様の環境に放り出されていたならば短命に終わっているであろう個体が、文明という盾に守られて、国家や社会や地域や家庭という壁に守られて、平然と何十年も生きられてしまう。

 その結果、足切り対象個体と優秀な個体が両者共に残る為、必然的に他の動物よりも大きな格差が生じてしまうのである。




 現在の大衆の価値観では、幾ら平等化に一役買うとしても、ある基準に満たない大衆個体を消し去るという発想が受け入れられないことは、然しもの僕でも分かる。

 しかし自身が消える事を望んでいる者への道を用意しておくという発想は、日本でももっと一般的になって欲しいと強く思う。

 何もかもを見切った人間が、それでも尚大衆社会で生きることを強要される苦痛は、大衆には一生伝わらないし理解出来ない。


 完全なる平等の実現は叶わずとも、不平等の幅を狭める努力は出来る。

 僕はそう思うし、僕ならばやっている。

 しかし大衆権力者は動こうとしない。

 自分達が淘汰される側だからネ。

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