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雑談集『◼️』  作者: ∀Z
日記
53/70

2024 7/25 将棋ウォーズ10秒二段

 将棋ウォーズの10秒将棋において、二段に昇段した。


 広く深くを体現している友人が二段までは行ったという話を聞いていた為、いつかは成りたいと思っていた。

 彼は確か、そこから更に強くなるには系統的な勉強が必須であるが他の事もやりたくて出来ないから辞めてしまった。続けていればもっと強くなっていたであろう。

 それにやり始めてから分かったことであるが、人間も大衆も結構初段を目指している。そして少なくない数が成れている。ウォーズ界には二級から初段が多いのである。

 それならば、始めるからには最低二段にはならないといけないと思っていた。中途半端にやるぐらいなら素人のままの方が良い。


 だから二段になれた今は、素直に嬉しい。

 初段の時は昇段戦で負けてから大連敗の流れを何度も繰り返し、大事な時に決め切れない相変わらずの自分に随分と落胆したが、今回は一度目の昇段戦で勝ち切れた。それも嬉しい。




 そもそも将棋ウォーズというアプリの存在を知ったのは、イトシンTVという名のチャンネルで嫁Pさんが指しているのを拝見した時である。

 当初は本当に偶然辿り着き動画を見た。家賃を滞納していた時期にメンバーシップは抜けてしまったが、今見ても御二方の雰囲気は良いし嫁Pさんが上手くバランスを取っていて楽しいのでオススメである。

 本アプリに関してはもっと昔に出会っていても不思議ではないが、当時の僕には何か怪しく見えたのかもしれない。


 使い始めたのは2021年4月ではあるものの、途中触らない期間を経たりしつつ今に至る。

 将棋というコンテンツは、今や観戦環境も対局環境も解析環境も無料でかなりの質の物が揃えられる。贅沢な事に。

 それでもやり続けていなかった理由は、負けず嫌いの僕の場合単純で、時間を結構喰われるからである。冒頭の友人と結局は似通っている。

 最近流行りの麻雀にも手を出していた時期はあったが、同じく時間の都合で早々と辞めてしまった。

 両方とも好きな方は少なくないが、どちらかを本職にしている方でなければ両方の上達はかなり厳しいと思う。時間か才能が無ければただ遊ぶだけになるであろう。端からそれで良いなら別に構わない。


 将棋の楽しさに負けて指し放題にしてしまうと、無理矢理手が空いていることにして指し始めてしまう。それに「後述の理由」もあり、普段は局数制限状態で利用している。

 今回は7/15からついウッカリ指し放題にし始めてしまった。案の定創作は滞っている。

 指し始めた時は達成率が15%ぐらいであったが、そこから約10日で昇段する運びとなった。期間中の勝率は悪くない値である。

 率直に雑談すると、少し前から頭がキッチリと動いている時の自分の実力は恐らく二段付近で、後は実力を適切に発揮するだけであったからスピード昇段に繋がったと思う。

 しかし実力を適切に発揮するというのは非常に難しい事である。何かしらのプレイヤーになる上での永遠の課題であろう。僕には適性が無かった。


 その上、自分には「負けるとつい熱くなってしまう悪癖」がある。引くべき時に引けないのである。手ぶらで帰ることが出来ない。

 負け方にも種類がある。戦術的に真っ向から負けた場合は、後程検討して反省すれば良い。

 しかしタダ取りを喰らったり簡単な3手詰を逃したりして負けた場合は、検討に本質的意味は無い。棋力ではなくその瞬間の自分の調子の問題なので、検討ではなく休息すべきなのである。

 ということを充分に理解していても、熱くなって指してしまう。自分自身が頭と身体の調子を中々上手く揃えられない個体なので、機会があるとオールインしてしまいがちなのである。

 結果連敗して悲しむ。指し手もドンドン雑になる。そのまま負け続けると負けても何も思わなくなる。心のゾーン状態とも言えるし、心を無くしているとも言える。そして無の感情の最中で大連敗してしまう。


 今回は、大連敗にはハマらないようにはコントロール出来ていた。

 これから先、仮に三段を目指すとなると今の実力では厳しい為、10分将棋を一日三局マッタリ楽しみつつ検討して、AI的感覚と人間的感覚を学んでゆこうと思う。




 折角の機会なので、将棋的な雑談もしておきたい。日記カテゴリーの醍醐味。

 一体初段昇段時の自分と、何が変わったのか。


 恐らく一番変化した点は、対振りにおけるミレニアムの採用である。

 元々穴熊があまり好みではなく、相居飛車でも対抗形でもバランス重視の戦いを志向していた。

 しかし堅さの差故に、対振りで終盤戦攻め合いにすら持ち込めず負けることが結構あった。正直困っていた。僕の今の実力では薄氷の受け手順が正確に指せていないのである。

 その点ミレニアムは良い。角道から逸れているので穴熊に組もうとした隙を突かれて歩で高い駒をドンドンと取られるような展開にもならない。最後縦も横も遠いので切り込む機会が来る。

 相手が柔軟に袖飛車に組み替えて来た時にどうすれば良いのかなどの懸念点はあるが、現在は愛用している。


 他は、歩の突き捨てが随分と生きるようになったことと、ジックリした手が少し選べるようになったことであろうか。

 飛車先を取り敢えず突き捨てるの「取り敢えず」の精度が上がった。少し読みが入って、歩の使い方が一寸は上手くなったのだと思う。

 遅そうで速い攻めの手が選べるようになってきたのも大きい。強引な手と違って受けの妙手が無いことも多い。

 一方で、受けによる手渡しは全然指せそうにない。AIに推奨されても、僕の実力では深い意味が分からないので頭に馴染まないし応用出来ない。奥が深過ぎる。


 尚、蛇足ではあるが、現在開催中のロボコイベントの都合上、オフにしていなければイベント専用AIと当たることがある。

 それらのAIにいつも通り相掛かりを志向すると、飛車先の歩を伸ばした際に取らずに放置する癖がある。いつものポナよりは勝ち易かった。

 とは言っても全個体で同じ崩し方が出来る訳ではないので、過信は禁物である。淡々と指されて淡々と負けることもあった。




 最後に現時点の課題について。

 記憶力の大幅な欠如等は、今に始まったことではない。


 まずは乱戦と粘りへの対応である。

 負ける度に正確な対応や定跡を一応は調べる為少しずつ進歩しているはずではあるが、いきなりやられると咄嗟に思い出せない。

 記憶ではなく対応力が上がるように鍛錬しているが、相手が強くなるにつれて絶妙手が飛んでくる事が増え滅んでしまう。

 また優勢になっても相手には粘る手順が山程ある。特に金銀をペタペタと埋められると急所が見えなくなる。

 そういう展開になると、大悪手は指さないがコツコツ悪手を重ねてしまったり、大局観が狂っていてそもそも優勢じゃなかったりする。

 その事実に気が付かぬまま、結果的には無理な攻めを無意識に仕掛け滅んでしまう。

 これから先、強豪と手を消し合うような将棋になった場合、恐らくこの隙は見逃してもらえない。


 あと個人的な悩みとして、端攻めの下手さがある。

 プロ棋士の棋譜、特にアベトナを拝見していると感じるが、自分達のレベルの対局では全くと言って良い程出てこない端攻めが頻繁に出てくる。

 というか解説の棋士が取り敢えず端にちょっかいとか言っちゃってるし。ほんでこれがまた有効なのよ。

 しかしいざ自分の対局となると、ベタベタ金銀を打たれている状況でまだ横から崩そうとしていたりする。逆サイド狙えや、と対局中に自分へツッコめない。

 手のバリエーションの存在を認知した上で盤面を眺めるのと、何も知らないままで盤面を眺めるのとでは、見え方も変わる。徐々に視野が広くなれば嬉しい。

 また飛車先とは異なり、今の僕の端の突き捨ては大体単なる歩損か逆襲されて陣形崩壊に繋がる。

 端の攻防は端だけで話が終わらんからムズ過ぎんねん。

 端歩の突き合いなどでAI的数値は出るが、その具体的意味を理解し言語化することはトッププロでも大変であるという話を聞いたので、まあ慌てないことにしよう。

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