概念 思わず口に出してみたくなる熟語3選
本雑談に関する説明は、昨今の異世界転生作品ばりの表題で十分に済んでいると思うので、序文は早々と結んで、早速選じた熟語を紹介してゆく。
「1.過酷企画」
カコクキカク。
カ行がクルクルと乱舞している熟語。
カクカクした漢字が並んでいる熟語の見た目も楽しい。尚、読みの文字列にもカクカクが入っていたりする。
主な使用場所は、テレビで体当たりな仕事振りを目にしている時や同僚から無茶振りをされている時などである。
「2.皮膚破片」
ヒフハヘン。
ハ行の独特な響きをこれでもかと堪能出来る熟語。
あぶれた文字がンなので、あまり邪魔をしていないところも評価が高い。
主な使用場所は、乾燥肌が酷くなっている時や誰かの肩に付いているのを指摘する時などである。
過酷企画よりは使用頻度が少ないかも。
「3.無豆紅葉」
ムマメモミジ。
マ行完全含有をこのコンパクトサイズで満たしている貴重な熟語。
あぶれた文字であるジが、ミと形が似ているところも良い。
否定の接頭語である無を使うのは若干姑息かもしれないが、熟語の美しさには代えられない。
主な使用場所は、豆盆栽が沢山あるのに豆紅葉は見当たらない時やお気に入りの豆紅葉がなくなっている時などである。
そもそも手の平サイズの盆栽を豆盆栽と言い、それの紅葉版を豆紅葉と言う。
しかし、豆紅葉という単語自体の知名度や利用者が塵ぐらい皆無であるし、豆紅葉を育てている者も多くはないので、日常における使用は残念ながら殆ど望めない。
如何であったか。
是非口に出して、日本語の音の響きや趣深さを楽しんでみてほしい。