概念 豚まんの食べ方
ここまで噛み締めつつ豚まんを食べているから痩せているのかも。
最近とある人と出会った時に「豚まんの食べ方」について話題になった。
折角なので、この機会に大阪民代表?として雑談しておく。
さて、今回取り扱うのは近畿が誇る名物「551蓬莱の豚まん」である。
豚のジューシーな旨味とタマネギの甘さが活きた餡を、フンワリ甘さがある生地で包んだ珠玉の品。
お土産として購入する方は勿論、近畿の象徴としてコントに採用している方まで存在する。
早速食べ方をステップごとに雑談してゆく。
「1.豚まんの曲面側を包むように持つ」
手がベタついてしまう理由は、餡や餡から染み出した油分に触れているからである。
またキュッと絞られている曲面側を持つと、手の広い面積で保持出来ているので、落下のリスクも軽減されている。
平面側を油分を避けながら指先だけで持つのは、リスクが高過ぎる上に食べ難い。
付属のウェットティッシュは、食べ始める前に一面使っちゃおう。
「2.平面側に付いている紙を剥がす」
紙にへばり付いているまんの残骸を食べるか否かは任せる。僕は食べる派。
「3.上側からガブっと頬張る」
包むように持つと、豚まんの鉛直上側に自然とかぶりつく為の空間が出来ている。
またこう食べることで、餡や餡が近い平面側が舌に当たるので、より旨味を感じられる。
尚、一般的な肉まんとは異なり、平面側から餡までの距離が近いので、態々割って食べる必要はない。
「4.好きなバランスで食べ進める」
僕のオススメは、序盤は餡多め、中盤に生地の風味を改めて堪能し、終盤はどちらも感じつつ完食する構成。
最後にウェットティッシュの残しておいた面で手と口を軽く拭く。
如何であったか。
まあガッツリ雑談しておいて何であるが、手がベタつかないこの食べ方に、大阪民だから辿り着いたのかキレイズキだから辿り着いたのかは、正直微妙な所である。
大阪民代表(本物)は不満な点もあるやもしれぬが、僕はコチラをオススメする!
ひょっとすると「豚まん一個食べるのに色々考え過ぎやろ!」と思った方がいるかもしれない。
が、生粋の理系人間とはそういうものである。
外から見ると何気なく行っているように見える日常的な言動においても、内では膨大な数の思考が遂行されており潜んでいる。
是非一人ぐらい発見して、仲良くなって色々質問してみてほしい。
仲良くないと、適当な相槌や回答で流されたり「貴方が日頃頭使わなさ過ぎなだけやん」などと言われたりして終わってしまうと思う。
しかし仲が良ければ、今同じ世界見てる?という心配に駆られるぐらい見たことのない景色が見られて面白いはずなので!
自分にとっての当たり前が、他の誰かにとっての当たり前とは限らない。
豚まんの食べ方も、他の全てのことも。
そこまで噛み締めつつ豚まんを味わってもらえたならば、執筆者冥利に尽きる。