音ゲー学概論 パプキンストレドッチ中田
むかーーしむかし、VOEZというリズムゲームに「パプキンストレドッチ中田」というプレイヤーがおりました……。
VOEZというゲームに突如「パンプキンストレッチ田中」という名前のプレイヤーが出現した。
出現が認知されるには世界ランキングに乗りまくる必要があるので、腕前に関する補足は不必要であろう。
僕はその名前を見た時に、凄まじくセンスの良さを感じた。なんじゃこりゃ。
パンプキンとストレッチという何の脈絡もなさそうなのに、いざ横に並べられると何故か遠過ぎない気がしてくる横文字のチョイス。音の響きも良い。
そして最後にKING of 苗字な漢字二文字を添えることで、名前感を出しつつ一気に引き締めるバランス感覚。
それから何やかんやあって、パンプキンストレッチ田中さんと食事に行く機会があった。
まさかの大学の先輩だった。世界狭ーーっ。
その時にネーミングに凄くセンスを感じた旨を伝えたところ、一つ裏話をしてくれた。
VOEZのシステム上、名前は12文字までしか入力出来ない。
従ってパンプキンストレッチを先にドドンと入力してしまうと、たなで入力が止まってしまい変換することが出来ないのである。
ということで、まずパンプキンを入力して、たなかと入力し変換してからストレッチを入力しているらしい。
些事だけれどもクスっとくる雑談。
非常に僕好みなエピソードであったので、よく覚えている。
暫くしてVOEZの理論値埋めを再度やりたくなった時に、今まで使っていたtatsuやレドという素朴な名前に不意に物足りなさを感じた。
その時、ピンと来たのである。
『あの伝説の名前を借りよう』と。
ということで早速僕は、本人にオマージュして使っても良いかと尋ねて許可を貰った。
とはいえそのまま使うのでは面白くないし、何とかして自分の残骸は残しておきたいと思ったので、ストレッチにレドを組み込むことにした。
そうすると字数オーバーするので、パンプキンの発音の気持ち良さが残るように一文字省いた。
田中のままだと露骨パクリ過ぎるので、田中程ではないがそれなりに多い苗字の中田を採用。
その結果誕生した「パプキンストレドッチ中田」という名で、意気揚々と活動を始めた。
DainsleiF——明らかに判定がズレているノーツがあったりして当時十名しか理論値がいなかった——などの、そこそこ強めな曲もこの名前で潰していたら、気が付いて名前パクリを話題にしてくれている方が出現して少し楽しかった。
コンパクトで住み心地の良かったVOEZ worldを象徴するような、思い出深いエピソードである。




