序文
本雑談集は、雑多な場所で雑然と話していた雑談を集めたものである。
何もかもを一本化するという本試みには、同一の目標を掲げ開設した雑談部屋という原案が存在する。しかし執筆時間が取れない上に、投稿や編集や分類の操作性等が不便で更新が滞ってしまっていた。個人的に節目を迎え、環境も決意も新たに原案をリフォームしたものが本作である。
序文では本雑談集の基礎事項や基本理念に触れておきたい。
本雑談集は著者がマッタリと、自らの思考や本音やエピソードを真剣なものからおちゃらけたものまで、包み隠すことなく雑談する空間である。
本作の随所で用いている雑談という単語は、本来は取るに足らない雑多で些細なお話という意味合いである。しかし本作では、記事という意義や集約された核心的なお話という意義でも用いていることを認めておく。正確さや丁寧さの観点で言えば、後者の意義で用いる際には「雑談」と表記する方が良いが、あまりにも多用する為本項に認め省略させて貰う。
本雑談集に認める思考や価値観が、大衆のそれとは明確に異なっていることが多々あると思われる。個人的には自明な事象や項目を、大衆はそもそも考えようとすらしていないことも少なくない。
従って大衆には本雑談集は合わず必要とされない可能性が高い。しかしそれを知って尚認めるのは、大衆の画一的な考えを知り尽くし辟易し別次元へ到達している者や大衆の中に埋もれている状況下から脱却しようと企み苦しんでいる者等、つまり人間達には自らの認める文章が参考になるかもしれない。そして雑談という形で発信し続けることで、大衆や社会が変化してくれるかもしれない。
ということで、数少ない人間への情報提供と僕個人の壮大な願いの実現を理念として本雑談集を認めている。
本雑談集を読む上で予め了承しておいて欲しいことがある。それはどれだけ中身のある雑談や思考であれどもあくまでも一つの考え方に過ぎないということである、良い意味でも悪い意味でも。これは本作に限った話ではない。何かを鵜呑みにするのではなく、情報の中身を知った上で適切に判断し参考にして欲しい。
最後に本雑談集の文章表記についてなのであるが、出版業界の暗黙のルールよりも国語的正しさや自分の感性を優先したルールを適応している瞬間が少なからず存在してしまっている。
具体的には、括弧内の文末に句点を打っている点と、強調したい文章等に『』を用いている点と、独特な改行を行っている点である。この三点は中々癖が抜けない為、万が一出版することになったら修繕する。
その他の誤字脱字や表記間違いや不明瞭な文章は極力確認をして防止に努めているが、完全に撲滅することは難しい。発見した場合は御報告頂ければ有難い。
本雑談集に、何もかもを。