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とびっきりのご飯  作者: よしの
10/11

休日

 冷蔵庫を開けてうんざりした後、渋々家を出た。

 何で雨降ってんの? 今日休みの日だよ? 空気読んでよ。本気で思う。


 家を出て、いつもの道を歩きながら周りの景色が変わった事に気づく。よく行ってたパン屋がなくなったのに気づいたのも会社を辞めてから。もう1年も前の事らしい。ツンと胸の奥に痛みが走る。無くなってたって事にじゃなく、気づけなかった事が寂しかった。


 店の前で、はしゃいでいる子達 がいる。

 違う違う。こんなんじゃない。こういうのがしたいんじゃない。


 いつからだろう。一人でいても寂しいと思わなくなったのは。

 いや、違う。誰かといるから寂しい。それに気づいたからだ。

 人一倍寂しがり屋な私は、それに気づくのが早かった。


 ふいに感じる時がある。まだまだ若いとか、まだまだ子供だなぁなんて思う時。

 私も歳を取ったんだ。

 そう思った後は、決まって寂しい気持ちになった。

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