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ログ・ジェインの事件簿  作者: 黒歴史にならないように!
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紅一点

こんな話を聞いた。あらゆる物体の動きを演算すれば未来が見られると。しかし、現代にはそんなあらゆる物質を計算しつくせるような高性能なコンピューターなんてないから、“ラプラスの悪魔”として神話になっているが。だがぜひとも作ってほしいものだ。なぜかって?そりゃあもしそれが本当に未来を見られて人間の行動まで予測できるような代物になったとしたら、、、今まで人間が自分自身に抱いていた自我というものが根底から覆されるだろう?凄いロマンのあることだと思わないか?ただし、もし仮に一瞬でもラプラスの悪魔になれるチャンスを与えられたとしても俺は断固拒否するね。だってそんな多大で膨大な処理を一個人の俺の脳がしたらシナプス結合というシナプス結合が悲鳴を上げ、ショートし、一生使い物にならないかもしれんだろ?そんなのはごめんだね。そう思った所存だ。


俺はいつも通り書斎にいた。いや、書斎にいた、というのは少し語弊があるかもしれない。ここ最近は寒くて、俺の仕事の大半である猫探しは肝心の猫がこたつからでなくなって激減、おまけに昨年の冬にはいなかったアベルの給料でただでさえ少ないお金が逃げていくわでいわば板挟みの状態にある俺は閑古鳥がけたたましく鳴いていそうな探偵事務所でなすすべもなくただボーっとしていたのである。ああ、このままではアベルを解雇しなくては、、、そんな心配を抱きながらアベルを見ると、その気持ちが先方にも伝わったのか、心配そうなうるんだ瞳で俺を見つめ返してきた。アベルよ、その捨てられることを察した子犬のような目はやめてくれ。俺の心がチクチクしちまう。そう、特に最近の経営状況は格段に悪く、アベルの眼でもこれはまずいと思えるほどだった。先日なんて

「都心の一等地にうちの親がちょうど空き物件を持っているんですけど、よろしければそちらへどうですか?無料で貸しますよ?」

と提案されたぐらいだ。なんだ、この親子は都心にいればお金が湧いて出てくるとでも思っているのか。第一そんな金持ちしか住んでいなさそうなところでは殺人事件はおろか猫が逃げられるわけなかろう。ここら辺の家のようにちょうど猫が逃げられそうな隙間だらけの家に住んでいて、そして主人はふとした隙に猫に逃げられてしまうようなちょっと間抜けな人であってもらわないと困るんだ。金持ちなんてみんなきっちりしているに違いない。そんなところに俺が付け入る隙はないってことよ。そんな旨をアベルに伝えると

「でも、、、」

と言って黙ってしまった。心配してくれたのは素直にうれしかったんだ。しかしな、アベル、俺にもメンツってものがあるんだ。わかるだろう?それは誰しも持っているんだ。誰しも持っていて今の社会は個人のそれを立てられるような裁量の範囲内で回っている。それはいつの時代になっても変わらない。現に俺たちは前近代の共同体中心社会を抜けて生産性主義になったが、昨今では前近代にはなかった新たな方式での個人の尊重を叫び始め、結局表面上はそうなったじゃないか。そして今はそれを実質的なものにしようとする働きが起こっている。つまり俺らの自己顕示欲は満たされる方向へと向かっているってわけだ。そしてそれは近代から目指されているユートピアの形成へと一歩近づいているってわけだ。ただ俺が思うにユートピアと生産性主義ってのは相反するものだと思うけどな。老人を例にとってみればわかる。彼らはその生産性のなさから介護という受動的なものにしか頼らざるを得ず、今の生産性主義的な風潮から逸脱し、生きる意味をなくしてちまっている。そして、、、おっと、話が逸れ過ぎたな。つまり言いたいことはメンツってものをしっかり立ててくれってことだ。ということでその提案は保留だ。おっと、なしにしてもらっては困るぜ。あくまで保留だからな。


結局その日も依頼は来なかった。虚しくも探偵事務所の時計は営業時間の終了を告げ、アベルを探偵事務所の扉まで見送ると、俺は帰路へと急いだ。しかし、おかしいなあ、なんでこんなに客が来ないんだ。前年はもっと来てただろう。そんな疑問をひっさげながらいつもの道を歩いていると、ぽつんと占いの館があるのが目に入った。今までの俺は自分が超能力を抹消する能力者なのもあってか、そういうオカルト系の類を全然信じていなかった。しかし、昨今の経営状況がその時の俺のサンチマンに影響したのだろうか。次の瞬間には中に入っていた。


中は外の紫とは打って変わり、白と黒のモノトーンで統一されていた。それと言って特筆すべき点は何もなく、一周して周りを見飽きた俺は暇を持て余しながら占い師が来るのを待っていた。しばらくそうしていると、奥のほうから紫のベールをまとった女性が姿を現し、ゆっくりと俺の真正面に座り、柔和な笑みを浮かべながらこう告げた。

「ようこそいらっしゃいました。あなたが来ることは予見していましたよ。」


ほう、そういうタイプの人か。これはだいぶ中二病をこじらせているな。こいつ、大丈夫なんだろうか。俺が先の言葉に抱いた印象は大体こんな感じだ。総括すると、ここは絶対に入るべきところではなかったということだ。しかし、ここで「ごめんなさい。入るとこ間違えました。」と言い出したら、、、先方がどんな対応をしてくるか予測できん。ここは穏便に済まそう。ああ、俺の数少ななお金よ、俺のこの失態を許してくれ。

彼女はやることをやったからか急に態度を崩して、

「さあ、あなたの占ってほしいことは何かしら?」

と言った。急に態度を崩されたってのもあるが、俺が言おうか言うまいか迷って黙っていた。すると

「あ、そうだったわね。先に名乗らないといけないわね。」

と言った。

ん?名乗るとは何だ?占いの館とはそんなシステムなのか?俺はこういうのは初体験なんだが、そんなシステムが存在すんのか?そんな俺の疑問はよそに彼女はこう続けた。

「私の名はエルモア、、、すべてを知りすべてを掌握するもの、、、」

なんだそのティッシュみたいな名前は。というのはもはやどうでもいい、俺は後半の部分で一縷の望みが絶たれ、悲しくも確定してしまったあることに気づいた。それはこいつが中二病をこじらせたやばい奴だということだ。だって、そうだろう?「すべてを知りすべてを掌握するもの」なんてセリフ、正常な人間が言うわけない。俺の数少ななお金を無駄にしてしまったことが確定したことに若干のメンタルダメージを負いつつ、こいつとはさっさとおさらばしようと決めた。

「私の名前はログ・ジェインです。よろしくお願いします。ところで今日の相談というのは実は私探偵事務所を経営しているんですが、そこのこれからの経営状況を教えてほしいのです。」

「へえ、あんたみたいのがね、、、世の中も変わったものね。いいわ、占ってあげる。」

ん?なんか今失礼なことを言われたような気がするがまあ気のせいだろう。さっさと占いを始めよう。


そして占いは始まった。俺は当然水晶みたいのを奥から引っ張り出してきて、そのうえで手を怪しげに振りまわしながら奇怪な呪文を言うものだと思っていたのだが、その予想は大いに外れた。彼女は少し下にうつむきながら「カルキャレイト」と呟いただけだった。おいおい、中二病をこじらせたんだったら水晶の一つや二つ引っ張り出して奇妙な戯事くらいやってくれよ。一体どんなところで躊躇してやがる。そしてしばらくの間目を閉じていた彼女は目をゆっくりと開き、こう告げた。

「喜びなさい。明日の午後一時半、オスの三毛猫を探してほしいという依頼が来るわよ。」


そしてその占いの館をやっとの思いで抜け出した俺はさっき言われた占い結果をもう記憶の片隅へと追いやっていた。あんなエセ占い師、誰が信じるというんだ。そう、このときの俺は先ほど言われた占い結果など記憶の片隅へ追いやってしまうほど腹を立てていた。それは彼女がいかにもエセ占い師だったからではない。もちろん水晶の上で迫真の演技をしなかったことでもない。5000円という目からうろこの料金を支払わされたってことにだ。何にそんなにかかってんのか詳細が知りたいね。占う水晶にか?いや、あいつは持っていなかった。じゃあ、あの着ていた紫のベールにか?いや、それにしては薄すぎて中の普段着が丸見えだった。まさか人件費ってことはなかろう。だって見るからにエセだったんだぞ?そうやって順繰り順繰りどこにお金がかかったのか考えているうちに先の記憶がだんだんと鮮明になり、より腹が立ってきた。ああ、むしゃくしゃする。これは今日の夜はしばらく寝付けそうもないな。


世の中とは不思議なもので覚えたくない物は記憶にくっきりと残ってしまうし、テストでケアレスミスに気を付けようとすればするほどケアレスミスをしてしまう。その日の俺の睡魔はいつもとは格が違うほどの強さを誇った。つまり、ぐっすり眠れたというわけだ。その深い眠りは昨日のイラつきを記憶ごとどこかへもっていき、すっかり昨日のことを忘れた俺はすっきりとした朝を迎え、上機嫌で職場へと向かっていた。その途中、黒塗りの高級車から降りてきたアベルと合流した俺はそのまま探偵事務所へと向かっていた。にしても車で来るなら探偵事務所の前で降りればよくないか?そんな疑問がぽっと浮かんだが、上機嫌だった俺はそんなのどうでもいいと置き捨て、上機嫌に浸っていたのであった。

「ウフフ、今日のジェインさん、いつもより機嫌がいいですね。こっちもうれしくなってきます。何かあったんですか?」

「昨日はぐっすり眠れたんだよ。その結果すっきり起きれて、気持ちいい朝を迎えられたね。まるで100年ぶりに現世によみがえったみたいだ。見えるものすべてが美しく見えるね。」

「やっぱり最近はお疲れだったんですね、、、」

と言ってアベルは少し深刻そうな顔をした。それを見た俺はなんか変なことを言ってしまったかと少し心配になったが

「まあでも、昨日快眠できたならよかったです。」

と言って笑顔になったので安心した。それから二三言交わした後、探偵事務所についた。中に入って適当に開店準備をした俺たちは、時計が開店時間になるのをゆったりと待っていた。


わが探偵事務所は今日も朝から元気に営業中だ。いつも以上に気合の入っているアベルは俺に飲ませるコーヒーづくりに余念がないし、俺だってこの暇な時間をつぶすための本漁りに余念がない。客の入りを見るに、もはやこの事務所のマスコットキャラクターと化している閑古鳥だってガーガー鳴くのに余念がないだろう。そう、今の我々には客を出迎えるという余念がないのだ。だから客が入ってこないのは至極当然のことなのである。決して今日客が来なかったら90日目の客来ないデーになり、いよいよ経営が立ち行かなくなるから強がりを言ってみたわけではない。そんなことを思っているうちに昼休みは終わり、とうとう運命の午後の部へと突入した。


運命の午後の部になったからと言ってやることは午前と別段変わりはせん。俺はいつも通りコーヒー片手に書物をあさり、アベルもいつも通りコーヒーの抽出に専念している。そんな時であった、依頼が来たのは。わが探偵事務所の扉がノックされ、久しぶりの来客のため一瞬は何が起きたかわからなかった俺だが、すぐにそれと知り、嬉々としながら迎え入れた。これでまだこの事務所を続けられる。それとなく時計をちらりと見た時、針は一時半を指していた。


依頼の内容はどうやら猫探しらしい。飼っていたオスの三毛猫が逃げ出してしまったようだ。どこかで聞いたことのあるような内容だが、、、果たしてどこだっただろうか。まあ、忘れるってことはそこまで重要なことではないのだろう。そのようにしてこのもやもやに踏ん切りをつけた俺は依頼人にその猫の情報について事細かに聞くことにした、、、


さて、依頼内容をすべて聞き終えたので早速猫探し決行だ。聞くところによると、その猫は家猫らしい。ということは、この家の半径百メートル以内の近所の暗がりにいる可能性が高い。そこを手あたり次第にあたってみよう。、、、


まああちこち探しているうちにその猫は見つかり、あっさり捕獲された。そしてきちっとお代をいただいた俺たちは夕暮れの中を探偵事務所へと帰っていった。ともかくこれでもう少しは持つようになり、安堵した俺たちはゆったりとしながら事務所の終了時間を待った。


事務所の終了時間となり、アベルを扉まで見送った俺はいつもと同じ帰路へと急いだ。俺の事務所がまだ続けられる感激に浸りながら歩いていると、それはとんでもない既視感とともに現れた。そう、あの占いの館が今日も同じ場所で営業していたのだ。そうか思い出した。依頼内容を聞いたときのあのもやもやはあれとそっくりそのままのものをここで聞かされたからだ。そして思い返してみるに確かに時計は一時半を指していた。しかし、そんなにピンポイントで当たっている占いは占いといえるのだろうか。いや、むしろ予言だ。そう、彼女は占いではなく予言をしていたんだ。しかし常人がそんなことをできるわけがない。つまり彼女はそういう能力者だったんだ。そして彼女はその超能力を使って金稼ぎをしていた。まずいな、すぐにその超能力の乱用をやめてもらわないと。そう考え、その店の中に入った。


しばらくすると彼女が出てきてまた昨日と同じように俺の正面に座り、顔に似合わない不自然な笑みを浮かべながらこう言った。

「ようこそいらっしゃいました。あなたが来ることは予見していましたよ。」


「どこまで予見してますか?」

「え?それはもう、、、全部が全部よ。」

「そうですか。なら今日の私の用事ももうすでに分かっていると。」

「え、ええもちろんじゃない。」

「じゃあ私の用事を教えてください。」

「それは、、、ええっと、、、機密事項だから言えないわ!」

「それって私の用事ですよね?どこが機密事項なんですか?ただ私が言う代わりにあなたが言うだけですよね?」

「ああ!もう!わかったわ!そうよ!来るってことしかわかってないの!何か悪い?!」

なるほど、断片的にしか未来は分からないようだ。まあここにいるって時点で分かり切ってたことだけどな。それはそうと本題に入ろう。

「、、、で、本題なんですけど、あなたのこの占いって、超能力を使ってますよね?」

そういうと彼女は明らかの動揺した様子で

「ちょ、超能力?そ、そんなの知らないんですけど~て、ていうか~あなたはそんなに大人なのにまだそんなの信じているんですか~。」

「ん?でも——」

「ああ!はいはい!わかったわよ!そうです!超能力を使ってます!それが何か!」

「実はその超能力というのは乱用すると脳が海綿状になって破壊兵器と化してしまうのです。ですから、早めの処置が必要で、、、」

そう言うと彼女は急に深刻そうな顔になり

「なにそれ、、、そんなの知らなかったんだけど、、、ねえ、どうやったら処置できるのよ!早く教えて!」

と言った。

「でしたらまず私の眼を見ていただいてよろしいでしょうか?」

「え?ええ、、、」

「「汝忘れし罪を果たせ。」」

「はい、これで処置は完了です。これから超能力を使うときはこの対価を払って使ってもらいます。説明は以上です。質問はありますか?」

そう言って彼女のほうを見ると、顔がどんどんあほになっていき、そして最高潮にあほになったところでこう言った。

「、、、ばなな!」


彼女が最高にあほになったことなんて俺の知るところではない。あほになった彼女を置いてそそくさとその場所を去ろうとすると

「なんでおいていこうとするの?」

と言って潤んだ眼をしながら俺の腕にしがみついてきた。はあ、厄介なことになった。俺の能力は自分自身にデバフとしてかけられるような対価しか消去しない。だから俺が能力を今発動させても、、、っておい!それ以上行くと胸に手が触れてしまうぞ!

そして柔らかい感触が俺の手を襲った時、彼女は「ふぁぁ、、、」ととろけたような声を出した。次の瞬間には急に真顔になったかと思うと、あたりを見渡して、もちろん俺と彼女の態勢にも目を落とし、顔を真っ赤に染め

「っ!何触ってんのよ!」

と言って俺を突っぱねた。ああ、柔らかかったなあなどと男としては避けられない余韻に浸っていた俺だったが、すぐに頭を振りその余韻を消し去ると

「いやいや、これには誤解があるんだ。」

とすぐに訂正に乗り出した。しかしそんな俺の弁解を当然彼女が聞くわけもなく、

「近寄んな!この変態!どスケベ野郎!」

と言って遠ざけられてしまった。これは俺の経験談なんだが、こういう激高した相手とは間を開けて話すといい。相手にも考える時間が生まれるからだ。

「、、、これは誤解なんです。」

「何が誤解よ!事実触ってたじゃないの!」

「、、、いえ、あなたは超能力の対価の影響で一瞬だけ馬鹿になっていました。」

「何?そんな適当な理由でだまそうっていう魂胆ね?絶対騙されないんだから!」

「、、、いえ、その証拠に触られる前の記憶は、、、いかがですか?」

「記憶?そういえば、、、うっすらとだれかの腕にしがみついた記憶があるけど、、、」

「そうです、それが私なんです。」

「ふ、ふーん、確かにあなたが無理やり触ったってことはないみたいね。」

「わかっていただけましたか。それは良かった。」

「ただ、、、」

「ただ?」

「忘れなさいよね!!」


そして数日が過ぎた。その間の仕事は順調で猫探しもはかどっていた。アベルももう前みたいな捨てられることを察した子犬のような眼もしなくなったし、閑古鳥も前みたいに猛威を振るわなくなった。そんな時であった、彼女が来たのは。いつものように書斎でコーヒーを飲んでいると、横暴にも扉をいきなり開け、ずかずかと入り込んでくるものがあった。そう、占いの館の件でひと悶着あった彼女だ。彼女は俺を見つけるとずかずかと歩み寄り、こう言い放った。

「やっと見つけたわ。あなたを見つけるためにここまで苦労してあげたんだから感謝しなさい。」

…は?こいつ、いきなりここにきて何言ってんだ?

「あなたたちの概要については調べたわ。あんたたち、どうやら私たちみたいな超能力者を専門に扱っているらしいわね。」

まあ、そうだが。

「それ、私も入れなさいよ。」

…は?

「察しが悪いわね。私が直々に手伝ってあげるって言ってんの。もちろん、あの時のことは水に流してあげるわ。」

いや、いらないんだが。

「何よその態度。ま、いいわ、あんたたちがとやかく言う権利なんてないから。もうこれは確定事項なのよ!」

…は?

かくしてこの俺だけでも少々狭かった探偵事務所には新たな従業員が加わった。この人間型台風のような女が仲間になったことによりこれから相当の苦労があるんだろうと悟った俺はため息交じりに外を仰ぎ見た。


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