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勉強会 5話

 

「あー、じゃあ月乃にはリビングの掃除を頼んでいいか?ホコリを落としとくだけで構わんけど、広いからそれなりに時間かかると思う。あと、リビングならいざとなったら麗奈の勉強も見れるし」

「う、うん。了解だよ」


 気を持ち直して、掃除を始める。

 先程とは違って月乃が素直に分担を受け入れてくれたのは助かった。


(可愛いは……有罪)


 などと馬鹿なことを考えながら、自室を掃除する。

 しかし、実際月乃とこうしていると恋人をやたらと欲しがる男共の気持ちもわかるような気がした。

 確かにこれは、凄まじい。あそこで恋人同士なら更にイチャつけると思うと──いや、羞恥心でどうにかなってしまいそうだ。


 いつもより念入りにホコリを落としていると、リビングの方で大きな物音がした。


「あうち!!」

「大丈夫!?」


 この叫び声は……迷うまでもなく麗奈だな。

 一旦掃除を切り上げて様子を確認しに行く。


「お前ら大丈夫───か?」

「「あ……」」


 絶句。いや、絶景?

 リビングに入ると、何故か月乃に押し倒されている麗奈の姿があった。

 そして、麗奈の下腹部には染みが……


「お前らな、他人の家でそういう……」

「「違うよ!?」」


 ずいぶんと息がピッタリのようで。

 いやまあ、机で倒れてるコップを見れば察しはつくけど。


「ほんとに違うからね!?ほら、麗奈ちゃんからも……」

「……っ」

「麗奈ちゃん!?」


 麗奈はどういうわけか、顔を真っ赤にしていた。

 いや、俺にはわかる。至近距離の月乃は、性別など関係なしに破壊力が凄まじいのだ。わかるぞ、麗奈。


「さて……邪魔して悪かったな」

「ちがっ!?」


 このまま居てもめんどくさそうだったので退散を決め込む。

 実際問題、濡れてるところがところなので俺はいない方がいいだろう。

 後ろから何やら弁明の声が聞こえたが、温かい目を返しといてやった。


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