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005

オークジェネラルを討伐した俺たちは、ボス部屋の裏にある転移部屋から街まで帰ってきていた。


帰ってきて最初に行ったのは冒険者ギルド。依頼は受けていないが、道中狩った魔物のドロップ品を買い取ってもらうためだ。


登録してもらった受付嬢マーサが空いていたのでそちらに向かう。


「買取をお願いしたい。」


「あっアルさんじゃないですか。ギルドカードと買取品を出してもらってもいいですか?」


そういわれるので道中狩ったゴブリンのナイフやレッサーウルフの牙、オークの肉などを出す。


「そこそこありますね・・・あれ?」


俺の冒険者カードを魔道具に通した彼女は疑問を持つ。


「あのぅ、もしかして10層まで行きました?」


「ん?行ったけど?」


どうやらボスを倒したことが疑問になってたようだ。


「お二人ともDランク昇格基準であるオークジェネラル討伐を終えてますので、今からDランク冒険者になります。」


パチパチぱちとマーサは拍手をする。


「では冒険者カードをお返ししますね。すでに情報と今回の買取金額30000リムは入れてあります。」


「ありがとう。」


そう言ってカードを受け取る。


「ちなみにまだ宿を取ってないんだけどおすすめはあるかな?」


「それなら身内贔屓みたいになっちゃうんですけど、私の実家が経営している青林檎をおすすめしますね。私の紹介だって言うと安くなりますから。」


「わかった早速行ってみるよ。」


ではこれをと行って地図を書いて渡してくれた。



マーサの地図通りに進み、宿屋青林檎を見つけることができた。


「いらっしゃい!泊まりかい?食事かい?」


カウンターにいたのはどこかマーサの面影がある元気いっぱいの主婦だった。


「泊まりでお願いします。」


そう答えたのはエリスだ。


「部屋はどうする?」


「1つダブルでお願いします。」


俺が答える前に全て言ってしまう。


「わかったよ。食事付きで1日銀貨1枚と銅貨3枚だよ。」


あっそういえば


「マーサさんの紹介で来たんですけど。」


と言って書いてもらった地図を見せる。


そこにはこのご婦人に向けた紹介状も兼ねてあった。


「あら。あの子の紹介なのね。珍しいわ。なら銀貨1枚でいいわ。これ部屋の鍵ね。食事は朝0700からと夜は1800から、お湯は言ってくれればいつでも出すからね。」



「わかりました。ありがとうございます。」


俺は銀貨1枚を渡して鍵を受け取り鍵に書かれた303号室に向かった。


部屋は豪華ではないもののそこそこに良質な家具が揃っていて過ごしやすい。


「エリスなんで部屋を分けなかったんだ?」


「一日中旦那様をお守りするためです。何かあってからでは遅いですから。」


「いやでもせめてベットくらい分けてもよかったんじゃないか?」


「万全を期すのがメイドの務めですので。」


俺は諦めてお湯をもらってきてもらう。


「エリス、体拭きたいからお湯もらってきてもらってもいいか?」


「かしこまりました。」


エリスはお湯をもらいに行く。


お湯を持ってきたエリスからお湯を受け取る。


「エリス、体を拭きたいから後ろ向いててもらえないか?」


「いえ旦那様、私が拭かせて頂きます。」


「いやいいよ。自分で出来るから。」


「旦那様のお世話をするのがメイドとしての喜び。どうか拭かせては頂けませんか?」


エリスの真剣さに負けて俺は服を脱ぐ。


上を脱いだ所で座ろうとしたのだがここで待ったが入る。


「何をされているのです?下の服も脱いでください。いえ脱がせます。」


強引なエリスにより俺はあられもない姿にされてしまった。


「はぁはぁはぁ」


エリスの吐息が当たる。


「だ、んなさ、ま」


じゅるりと舌舐めずりした音が聞こえる。


「旦那様こちらを向いてください。」


「いやしかしな・・・」


では後ろから失礼します。


おぅ。イェイ。


父さんおはよう!


息子が目覚めたようだ。



「ふふふ」


エリスにも確認されてしまった。


眠りにつくのだ息子よ。


無理だぜファーザーあの嬢ちゃん俺を強制的に奮い立たせてやがるぜ。


くっ!ここまでか。


「エリス」


「はっはい。」


俺はエリスの方を向きメイド服に手をかける。


男なら自分からいかなければいけない時もある。たとえ童貞でもだ!


「いいんだね?エリス」


「旦那様・・」


エリスの顔がとろんとなる。


すでにメイド服はずり落ち下着の姿になる。


あと少し、あと少しで神秘に辿り着く!


俺は下着にも手をかけて降ろす。


そのままベットに倒れ込み・・・・





ちゅんちゅんちゅん


雀の鳴き声が聞こえ・・・たように感じる。

俺の腕の中にはエリスが眠っている。いつも俺より早く起きているエリスにしては珍しい。


そうか俺はついに・・・


そう思っているとエリスも目を覚ます。


「も、申し訳ありません旦那様。今支度いたします。」


と言ってベットを出ようとする。


「今日の朝くらいはゆっくりしてもいんじゃないか?」


そう言ってエリスを抱き寄せキスをする。


んっ。息の漏れる音がまた俺を興奮させる。


長いキスを終えてエリスを解放する。


「準備しようか。」


「あっはい」


服を着替えて下におり朝食をいただく。


トーストに目玉焼きが乗っていて飲み物にコーヒーが付いていた。


なかなかに優雅な朝食をいただく。


朝食を食べ終わって荷物をまとめて、今日は自分のダンジョンに帰ることにした。


当初の目的だった冒険者カードは手に入れたので、今回の街での冒険者活動は終わりにしよう。


それより、ダンジョンの強化というか領地開拓に力を入れようと思う。


冒険者ギルドに寄って挨拶することにした。


また彼女のところにする。


「あらアルさんこんにちは。こんな時間にどうされたんですか?」



「登録したばかりで済まないが、元いた場所に帰ることにした。いずれまた来るつもりだからその時はよろしく頼むな。」


「え?来たばかりなのにもう帰られるんですか?」


「あぁ」


「そ、そうですか。でもまた来てくれるんですよね?」


「そのつもりだぞ。」


「ではそれまでお待ちしてますね!」


マーサとの挨拶も終えて、ギルドを出て馬車に乗り込み、また来た道を同じ時間かけて帰った。

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