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002

まずは住むところからということで、早速ダンジョンを出て草原に来ていた。と言ってもこの草原も一応ダンジョン内なのだけど。


約70000DPあるため早速ショップで家を買うことにする。一人で住むサイズではないが、ショップに一軒家というものがあり、一般用と高級があったのでDPもあることからせっかくならと高級一軒家を2000DPで購入した。建物の見た目や内装は完全ランダムで現れるらしい。



購入した家を早速出してみる。するとそこには完全にお金持ちが住むような、10人住んでも広々としていそうな家が現れた。この世界の建物というよりかは前世の地球の家の方に近い作りになっている。


「マスター、これはすごいつくりですね。」


「あぁそうだな。前世ではこんな家には住めなかったよ。」


「そうなんですね。」



と他愛もない話をしながら家に入る。


他愛もない話と言いながら前世のことをペラペラ喋っているが、どうやらリアには俺の記憶の断片を共有しているらしいので、俺が前世の記憶を持っていることも知っていた。


日本風の家なので、履いている靴を脱ぎ家に上がる。


廊下を進みリビングと思われる部屋に入る。およそ30畳ほどありそうなリビングにはすでにソファーや机などの家具に加えて家電まで備わっている。もしやと思い近くにあった電気のスイッチを押す。すると電気は付き部屋を明るく照らした。


電気も通ってないはずなのにと思ったが、目の前に現れた画面で理解する。


「マスター、どうやらここの電力と水は一定期間過ぎたら使えなくなるようですよ。」


「そうみたいだね」



そこに書かれてたのは6ヶ月後に貯蓄電気、水はなくなるとのことだった。


「つまり6ヶ月以内にライフラインの施設を建設して繋げればいいんだな。」


「そのためにもDPを貯めないといけませんね。」


それにしてもと続ける。


「マスターのショップのラインナップは普通ならあり得ないですね。やはりこれも異世界の記憶があるからなのでしょうか?」


「多分そうだと思うよ。見た限りだと戦車や小銃、などもあったからね。」


そう言った地球での戦争の道具だが、どこか自衛隊の装備に寄っていたと思う。というかショップで売っているのはまさに自衛隊で採用されていた装備だ。89式小銃とかAH-64Dとか。建物とかもそうだったし俺のダンジョンは地球、特に日本に近づけて作れってことなのだろうか?

まぁ異世界感が崩れるなんて思うかもしれないが、俺が生きるためだ。そんなの関係なしに自重なんてしてやらないのだ!


そんなこんなでリアと語っていると時間が過ぎていき、あたりはすでに暗くなっていた。


俺はショップからシャンプーや歯ブラシと言った日用品と、麻婆豆腐のコンビニ弁当を購入して晩飯を食べ、風呂に入りその日は寝床についた。


いろいろあって疲れたことや、長い馬車の旅を終えたこともあり、久々のベッドですぐに熟睡した。


部屋に朝の光が射し込み目を覚ます。


かなりの時間寝ていたようで、俺は起きてからDPを確認する。


するとすでに100万を超えており、俺はその場でニヤリと笑った。


なぜ笑ったかというとガチャが回せるからだ。


ガチャは1回10万DP、11回連続なら100万DPで回せるというものだ。


これに心踊らないものはいないと俺は早速ガチャの画面を手早く出す。

邪魔が入らないうちに・・・


「おはようございますマスター」


「お、おはようリア」


「ん?どうされました?心拍数がいきなり上昇したようですが」


心拍数だと!こいつどこまで俺を把握しているんだ!


「なんでもないよ!」


俺はリアという壁を乗り越えてガチャ11連を押す。


「本当ですか?・・・って!何やってるんですか!」


「気づいてしまったか!しかしもう遅い!」


「いやマスター、まだ何も強化出来てないのにいきなりガチャを回すなんて!しかも11連?100万DPもあったら中堅クラスのダンジョンがつくれるんですけど!」


と彼女はかなりご立腹のようだ。どうやらガチャはダンジョンを相当に強化してDPがかなり余ったものが行う暇つぶしみたいなものらしく、一応景品はDランクからEXランクのものまで出るらしいのだが、EXどころかSランクですら1000回も回して1つ出るかどうかというのだ。ほとんどがDやCランクで、それもポーション(50DPで買える)が出てくることが多いらしい。それを思えば彼女が怒るのも理解できる。が止められなかったのだ。



 「わかってくれリア!一回だけだから!ね!これででなかったらやめるからさ」


「お願いしますよ?」


回したものは仕方ないですしねと彼女も引き下がる。


それではと意気込んで回すが、1から8回目まで見事にポーションが出てきた。


「嘘だろ?そろそろでてくれ!」


そう願い9回目の結果を見届ける。


空から落ちてきた卵が銀色に変わり、さらに金色に変わる。


「これはきた!」


そして出てきたのが

DPの泉。SSだった。


そして10回目、先ほどは金だったのが虹に変わる。


「まじで?」


そして出たのは神器レヴァレディ。


「ま、マスターとんでもないのが出ましたよ~。」


リアの声も震えている。


「EXていうのは眷属しか出ないので、実質アイテム、武器ではこれが最高ランクの物なんですよ。」


「つまり大当たり?」


「大当たりです。」


「また引いてもいい?」


「ぐっ!月に1回なら・・・」


そうして俺は月1ガチャ券を手に入れた。


10回目の結果に浮かれた俺たちは、最後の1回が残っているのを忘れていた。


すでに演出は終わっており、景品のそれが姿を現した。


「ご主人様お初にお目にかかります。メイドのエリスと申します。」


「「誰?」」


二人揃って問いかけ画面をみる。そこに表示された彼女のランクは


「「EX!!!!」」


「はい」と微笑む女神メイドが立っていた。



「つまりだよリア君。僕はかなり渋ってると噂のガチャでSSランク以上を1つずつ当てたわけだよ。何かいうことはないのかね?」


「はっはぁーお代官様、何卒お許しを!」


「ふっふっふっでは何をしてもらおうかのぅ。」


とリアとふざけていると。


「ご主人様?淑女を虐めるのは殿方としてどうなのでしょう?今一度私が教育する必要が御座いますね。」


と言うエリスの手には、どこから取り出したのか鞭が握られていた。


「あ、あのエリスさん?り、リアさんも誤解といて?」


俺の必死の訴えも虚しく、エリスによる殿方の嗜みという名の拷問を受けた。

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