災厄の魔女は愛を乞う
初投稿です。
自己満足100 %ですが、お楽しみいただければ幸いです。
誤字脱字など、問題がありましたらご一報ください。
この国には、語り継がれる記憶がある。
現在から200年前の、神歴874年。名前も忘れられたその人は、史上最悪の魔女となった。この世界で最も多くの人を殺した、災厄の大罪人。彼女が奪った命の数は、百万とも、一億ともいわれる。真実はどこかの王宮の書庫に、ひっそりと眠っているのかもしれない。
これは、戦争と平和の物語。
繰り返してはならない、歴史の物語。
彼女は魔女であった。
貴族であっても魔力持ちが生まれにくくなっていた頃、彼女は大きな力を持って伯爵家に生まれた。幼いころから頭角を現し、心根は清く正しく、その力を人助けに使ってきた。彼女は王宮付き魔法使いとして、数々の偉業を成し遂げた。だが、戦争が彼女を狂わせた。民の苦しみを理解せず、戦いに邁進する当時の王を、彼女は諌めようとしなかった。それどころか、軍の先頭に立ち、周辺諸国の連合軍を蹴散らして回った。彼女が手を一振りすれば、森が荒野に、川が道に、海が砂になったという。彼女は美しく戦場を駆け、その姿に連合軍は絶望のため息をついた。
そして決戦の日、神歴874年11月2日。息も凍るような朝、決死の総攻撃を仕掛けた連合軍の前に降り立った彼女は、ゆっくりと地平線に手を滑らせた。すると、人々の指先から、つま先から、淡い紅の花びらが舞い上がった。
そうして連合軍はすべて美しい花になった。
彼女は一瞬にして、数百万の人間をこの世から消したのだ。
しかし、勝利を手に、王都へ凱旋した彼女を迎えたのは、歓声ではなかった。
王が、死んでいた。
王の側近だった青年は誇らしげに王の首を広場で掲げていた。民衆は立ち尽くす彼女を取り囲んで遠巻きに見つめた。彼女は大罪人だ。けれども、彼女にかなうものは誰もいない。誰もが彼女を恐れていた。
王の首を片手に持つ青年に、彼女は殺したのねと言った。
青年は彼女にもうやめてくれと言った。絶大な力を持った魔女に対する、勇気ある行動だった。
彼女はこくりとうなずいたが、一度家に帰りたいと言った。そのあとはあなたに従うと。青年は自らが彼女に付き添うと言って、傍にいた者に王の首を押し付けると、彼女とともに歩き出した。
家に着くと、彼女は青年を玄関の前に待たせて、家に入った。数分経つと、何事もなく出てきて、もういいと言った。青年が王宮に向かおうと、背を向けた瞬間、彼女のからだが燃え上がった。彼女は自らの胸から心臓を抉り出し、それを握り締めながら自分を焼いた。炎は彼女と、彼女の家を燃やし尽くしたあと、隣の家も、石畳も、生垣一つ傷つけずに、ひとりでに消えた。
彼女はただの汚い、灰になった。
青年と民衆は呆然とした。けれども、殺人鬼がいなくなったのだ。民衆は次第に喜び始めた。歓声が都中に響き渡っても、青年は何も言わなかった。
そのうち、彼女は愚王を愛していたのだろうと噂が立った。
後を追って死んだのだろう。
どうしてあんな非道な王を。
魔女のせいで戦争が起きた。
民衆はもういなくなった美しくも恐ろしい魔女を、ときおり噂しては、訪れた平和と安堵をかみしめた。
青年は次の王になった。かの有名な、ライネルト王だ。彼は偉大な王となった。身分制を保ちながらも貴族には義務を課し、貴族と庶民との平等化に努めた。王の世襲制も廃止した。広く人材を募り、能力があるものを登用する。周辺諸国との交流は欠かさない。そうしてこの国は平和になった。あの悲劇から200年経った今でも、ライネルト王の子孫はこの国の中枢に立ち、支え続けている――――。
今日は建国記念のお祭りの日だ。
200年前の物語は、毎年やっていても、やっぱり好まれるお芝居の演目だ。
わたしは串焼きにかぶりつきながら、なんだか妙な気持ちでお芝居を見ていた。あのレイ――ライネルトが、まさか王になるなんて。わたしが戦場にいた間に、本当になにがあったのかしら。あの気弱だった青年を思い出して、わたしは首を傾げた。まあ、わたしがあのクズ野郎に恋してたなんて話になるのだから、お芝居なんてあてにならないのかも。わたしは割れんばかりの拍手の中、立ち上がってスカートを払うと、踵を返した。
わたしの名前は、アウローラ。王都の片隅で薬屋を営む、ただのアウローラ。両親はいなくって、孤児院育ちだから姓はない。薬屋「ジュリア」は、できるだけたくさんの人を助けたいという気持ちではじめた。今では、頼りにしてくれるお客さんも多く、うれしい限りだ。そして、わたしが災厄の魔女、アイヴィー・メイセルの生まれ変わりだということは、誰も知らない。
アイヴィーの記憶は物心ついた時からあって、アイヴィーはたびたびわたしを苦しめた。多少の誇張があったとしても、わたしが今までで最も多くのひとを殺したというのは事実なのだから。それをアイヴィーは認めているし、許されないことだとわかっていた。けれど、後悔はしていない。アイヴィーは殺人を好んでしたわけではない。さて、どうして彼女は多くの人を手にかけたのか。
これって、配達屋のサムがハマってるウミガメのスープってやつかしら。
まあ、ゲームのことは置いておいて。アイヴィーの人生を振り返るのも、たまには悪くない。実際、アウローラもアイヴィーなのだから、自分のことのようなものだ。わたしは閑散とした自分の店のカウンターに座って窓の外を見つめた。ドアの看板を営業中にひっくり返したって、みんなお祭りに浮かれて、今日はお客さんなんて来ないわ、きっと。
わたしはひとりだけを愛した魔女だった。
わたしは万能ではなかったけれど、たいていのことはできた。闇に灯りをともすことも、誰かの怪我を治すことも、明日の天気を当てることも。わたしはこの魔力の稀有さをよく理解し、人のためにあろうと努力した。
だけど、わたしがどう頑張っても、ただひとつ得られないもの。それは誰かにとっては普通のことだった。学園で学ぶ間も、ほかの生徒はわたしを遠巻きに見つめるだけ。天才だともてはやしながら、わたしを決して同じ場所に立たせてはくれなかった。わたしはいつだって一人で、寂しさを抱えて生きてきた。
そんな中で、わたしが唯一、ともだちと呼べる人が、ユリウス・レナードだった。ユリウスはレナード伯爵家の次男で、学園では植物について学んでいた。
いつだったか、ユリウスはひょっこりわたしの前に現れると、臆することなくわたしに話しかけ、中庭で一緒にご飯を食べた。彼は世間知らずなわたしにいろいろなことを教えてくれた。わたしはユリウスのおかげで、たくさんの美しいものを知って、見て、感じた。
「アイヴィー」
ユリウスが呼べば、わたしの名前もとくべつに感じられた。ユリウスは花を育てるのがとても上手くて、その優しい手が好きだと言ったら、彼はその亜麻色のやわらかな髪を揺らして、照れたように、穏やかに笑った。その色素の薄い髪も、陽の当たる芝生みたいな瞳も、わたしを撫でる指先も、すべてがいとおしかった。
わたしが彼に恋をするのは当然だったし、ユリウスのほうだって、そうなるのに時間はかからなかった。わたしたちは卒業を機に、籍を入れた。騒ぎになるのはお互いに気恥ずかしくて、両親への挨拶だけをすませて、ひっそりとわたしたちは夫婦になった。
わたしは王宮の魔術研究所、ユリウスも植物研究所に勤めだしてからは、王都の居住区に大きくはないけれど居心地の良い家を買って、そこから一緒に仕事場に通った。朝起きれば隣にユリウスがいて、朝ご飯を食べる。灯りのついた家に帰れば彼と夕食の匂いが迎えてくれるし、暗くてすこしがっかりしたときだって、ご飯を作りながら彼を待っている時間は好きだった。とても幸せだった。
わたしを狂わせたのは、確かに戦争だったのだろう。戦端を開く前、王はわたしを呼び出して、戦いに参加するように言った。
「そなたがいれば、容易く勝てるだろう。」
王の側近でもあり、わたしの腹違いの義弟だったライネルトは、すがるようにわたしを見ていた。ライネルトは小さな時から気弱で、わたしの後ろをついて回っていた。義理とはいえ、姉弟仲は良かった。
ライネルトはわたしに、王を止めてほしかったのだろう。小さくうなずいて、わたしは恐れながら、と言葉を並べた。
「それはできません。意味のない戦いは、多くの民を苦しめます。」
わたしは首を横に振った。王はにやりと笑って、手にした扇で玉座を叩いた。ぱしり、と音が響くと、それが合図だったかのように、王の傍らに見覚えのある男が近づいた。その男は、魔力の多い私が気に食わないのか、わたしを何かと敵視して、ことあるごとに突っかかってくる、困った魔法使いだった。
「そなたの急所など、とうに知っている。明日、天秤の結果をもう一度聞こう。」
王はわたしたちを謁見の間に残して去っていった。魔法使いの男は、わたしをおかしそうに見つめて言った。
「お前の大事なものは、もう俺のものだ」
わたしは踵を返して家路を急いだ。
結果から言えば、わたしは見事にしてやられた。
あの魔法使いが禁じられた魔法にでも手を出したのだろう。
ユリウスの命を握られたのだ。
彼の命は王の手のひらの上で転がされている。すでにそれは魔法使いの手を離れ、王の思いのまま。魔法使いを殺しても、意味はない。そして、王の命にも結びついているため、王を殺すことは、ユリウスを殺すことと同義。
わたしはユリウスと、世界中の人間とを天秤にかけさせられていた。
その夜、わたしはユリウスをきつく抱きしめながらずっと震えていた。ユリウスは何度かわたしに何があったかを尋ねたけれど、わたしが口を開かないとわかると、わたしの髪を撫でながら、大丈夫と繰り返した。
明け方、ユリウスの寝顔を見ながら、その頬に触れながら、わたしは天秤が傾くのを感じていた。
ああ、ユリウス。わたし、あなたを殺せないわ。
世界中の人間すべてを犠牲にしたって、あなたがいちばん大事なのよ。
まっとうな人間ならば、ここでユリウスを選ぶべきではないのだろう。だけど、わたしは幸せを手放せない。なんて強欲になっていたのだろう。ユリウスを殺して、わたしも死ぬ。そんな未来を選べない。わたしは、わたしたちの家で、ユリウスがおかえりと言ってくれれば、何もいらないのだ。
わたしは選んだ。
この先どんな運命が待っていようとも、後悔はしない。
そんな決意とともに。
わたしの選択を聞いた王は、高らかに笑った。
「やはり、そなたはまことに面白い。さあ、存分に役に立ってもらおうか。」
「思い通りになったと思わないで。彼を殺せば、わたしがあなたに従うことはないわ。」
「ああ、そうだな。究極の我慢比べ、というやつか。せいぜい楽しもう。」
戦端が開かれてから一か月、わたしはあの手この手を使って、連合国軍を撤退に追い込んだ。失われる命は少ないほうが良い。森が荒野に、川が道に、海が砂に……はちょっと言いすぎだけれど(戦場に海はなかったし)、進軍ルートを阻むことが、一番平和に終わると信じていた。
暇を見つけて家に帰るたび、ユリウスは「おかえり」とわたしを迎えてくれた。彼の変わらない姿を見るたび、わたしはほっと息をつく。彼のそばにいるときだけが、心休まる時間だった。
そうしてだましだまし戦う中、王はわたしを呼び出して、殺せと言った。もうそろそろ、連合軍は総力を挙げて進軍するだろう。そこを叩くのだ、と。
「いつまで甘ったれた戦をしている?はじめはそなたの足掻きにもそそられたが、すでに飽いた。次の戦で一掃せよ」
ついに時が来たのだと悟ったわたしには、もはや選択肢などない。
そして、神歴874年11月2日。予想通りに全軍で突撃を始めた連合軍は、わたしの姿を見てもなお、進軍をやめなかった。わたしは右手を水平に動かして呪文を唱えながら、ユリウスのことを思い出していた。家を出るときの、心配そうに揺れた瞳を、わたしを抱きしめた腕を、その震えを。きっと何か感づいていたのだろう。最後のキスがいつもより長かった。
迫りくる人々を見て、せめて苦しみは少なくしてあげたいと思った。わたしはユリウスの優しい手を想った。彼が育てる花のように、春の風に揺れる薄紅色の花のように、どうか彼らを連れて行ってほしい。
数百万人の連合軍を、わたしはそうして殺した。
案外平気だった自分を気持ち悪く思いながらも、私は帰途についた。はやくユリウスに会いたくて、二日かかる道のりを半日で移動した。わたしを迎えたのは、ユリウスの「おかえり」ではなかった。
異様な熱狂に包まれた王都。中心街に近づくほどに高まる歓声を潜り抜けて、広場にたどり着くと、ライネルトが高々と掲げていたものが目に飛び込んできた。
憎い憎い、王の首。
いつ喉笛をかみちぎってやろうかと、刃を突き付けあっていた男の首。
呆然と立ち尽くすわたしは、ふいにライネルトと目が合った。ライネルトは首を持ったまま壇上から下りて、わたしの前に立った。民衆たちはざわりと声音を波打たせながら、わたしたちを遠巻きに取り囲んだ。
「義姉上、戻られたのですね」
「ユリウスを殺したのね、レイ」
ライネルトは答えなかった。
「クーデターなんて、どうして教えてくれなかったの?あと一日早ければ、連合軍が丸ごと死ぬなんてことにならずにすんだでしょうに。」
「根回しに手こずったのです。義姉上であればもっとうまく立ち回ったのでしょうが……あなたは絶対に手を貸してはくださらなかったでしょう」
「そうね、そいつを殺せば、ユリウスを殺すことになるもの」
ライネルトは、目を伏せた。
「もう、やめましょう」
わたしは、静かにうなずいた。
「さいごに、ユリウスに会いたいわ。家に、帰りたいの。そのあとは、あなたに任せるわ。もう、戦う理由もないのだから。」
わたしはライネルトとともに家に帰った。家の外で待っていてほしいというと、意外にもライネルトは素直にうなずいてくれた。
家に入っても。わたしを迎えてくれる優しい声はなかった。柔らかな陽射しが差し込むお気に入りの窓辺もなんだか暗くて、底冷えがした。居間には誰もいなくて、わたしは寝室に向かった。ユリウスは、寝室の小さな窓辺で鉢植えを手入れするのが一等好きだったからだ。
案の定、ユリウスはそこにいた。眠っているように穏やかな顔で、絨毯に横たわっていた。わたしは傍らに膝をついて、その胸に顔を寄せる。でも、やっぱり鼓動は聞こえなかった。
「ただいま、ユリウス」
最期のときは、苦しくなかっただろうか。
わたしは冷たくなったユリウスのからだを抱きしめた。
くっついた時に香る、日なたと草原の匂いが好きだった。
「怒っているかしら。でも、わたし謝らないわ。あの日に決めたの、どんな道でも進み続けるって。」
わたしひとりで決めてしまったことを、彼はきっと怒るだろう。
でも、強情なわたしを、最後には許してしまうかもしれない。
わたしを見つめる、困ったときの瞳の揺らぎが好きだった。
「大好きよ、ユリウス。あなたを愛してる。」
わたしはそっと唇を重ねた。
恥ずかしかったけれど、ユリウスと触れ合うときはいつだってどきどきして、優しいキスも、ちょっと強引なキスも、本当は好きだった。
「ユリウス、一緒にいきましょう。大丈夫、あなたとなら、こわくなんかないわ」
わたしは彼をそっと横たえて、玄関へ戻った。
ライネルトは微動だにせず、そこでじっと待っていた。
「義姉上」
「レイ、もういいわ。迷惑をかけてごめんなさい。」
「いいえ。それでは、王宮へまいりましょう」
ええ、そうね。
「さようなら、ライネルト。」
わたしは自らの胸に右手を突っ込むと、力任せにそれを引っ張り出した。何かがつぶれる嫌な音とともに、血が噴き出して、肺がひゅうひゅう音を立てた。わたしは途切れ途切れに呪文をつぶやいた。炎の呪文だ。すべてを焼き尽くす、わたしを一片たりとも残さないような、煉獄の炎。わたしは綺麗な花になんかなれやしないのだ。燃えて汚い灰になる。
わたしをユリウスと一緒に連れて行ってほしいと願った。そこがどんな場所でも、わたしたちは二人一緒なら笑っていられるのだから。
「義姉さんっ!」
ライネルトが手を伸ばした。
でも、わたしがその手を取ることは、ない。
レイ、わかっているでしょう。わたしはユリウスがいない世界でなんて、生きてはゆかれないのよ。
わたしは笑った。
そのあとどうなったのか、わたしはなにも知らなかった。
「一片たりともって、燃やし尽くしたはずなのだけれど。結局魂が残ってしまったってことなのかしら。」
わたしは左手で頬杖をつきながら、右手をひらひら動かした。もう魔法は使えないから、もう一度試すこともできないけれど。
魔力というものはここ数百年ですっかり勢いを失くしていて、もうほとんどの人が持っていない。かといって、レアな魔力持ちが崇拝されるわけでもなく、単なる個性というか、言ってしまえば重要視されなくなった。科学の発展により、魔法に頼らなくなったからだろう。わたしも例にもれず、魔力はゼロだ。
「それとも、ここが行き着いた場所なのかしら。」
罪滅ぼしのようにこの薬屋を営んでいるけれど、正直生まれ変わりに関しては分からないことばかりなので、ただのアウローラとして生きているような気がする。なんとなく薬草の整理を始めると熱中してしまって、いつも考えるのを放棄してしまうのだった。
薬草の在庫確認と買い付けのメモを作っていると、カランカラン、とドアベルが来客を告げた。珍しいこともあるものだ、お祭りの日にお客さんなんて。人ごみにもみくちゃにされて怪我でもしたのかしら。
「はい、いらっしゃいませ」
ドアのほうに顔を向けると、強いひかりが差し込む。
逆光に思わず、目元に手をかざしてひかりを遮った。
「ここに腕のいい薬師さんがいるって聞いたんだけど――」
どうやら若い青年らしい。
かつん、と踵が床を打つ音が聞こえて、わたしの手をそっと取った。
彼の影がわたしにかぶさって、ようやく顔が見えた。
「それって君のこと、アイヴィー?」
やわらかな亜麻色が揺れた。
2019.11.12. 20:20 追記
評価、ブックマーク、感想など、ありがとうございます。たくさんの方に読んでいただけて本当に嬉しいです。
本日投稿いたしました2作目、「ユイ・ストレンジェの秘密」 https://ncode.syosetu.com/n1425fw/ もよろしければ、お楽しみください。