45日目 見知らぬスニーカー
940文字
作者のその時の気分で書かれた、小説と言えるかわからない文字の集合体をアナタは読み、溜息を吐きながらこう言った。あぁ、今日で最後か……。と。
読んでいて、今日も怖いともホラーらしいとも思える描写がなく、つまらなくても何となく読み終えたアナタは再び溜息を吐き、このページを閉じた。……少々時間を無駄にした感じもするが、読み終えた達成感を感じたかもしれない。
気が晴れないモヤモヤした気分になりながら、アナタは仕事、又は学校に行く準備、又は家事をはじめる。こんな感じで、いつも通りな日が再び始まったはずだった。
仕事がスムーズに終わった、学校の授業が終わって真っすぐに家に帰った、買い物を済ませたのどれかのアナタは、夕方17:00頃に家の玄関前に立った。そして、いつも通りに家に入る。
靴を履き替えていると、違和感を感じてアナタは足元を見る。そこには見知らぬスニーカーが、ちょこんと隅に置いてあった。
だれかが家の中に入っているのか?そう思ったアナタは、最近空き巣があったと近所で聞いた事を思い出し、少し身を構えながらリビング、キッチン、お風呂場……と、確認してみる。
しかし、誰も居なかったので安心して、その場で深呼吸する。すると、安心したら急にトイレに行きたくなったアナタは、急いでトイレに駆け込み、用を済ませた。
スッキリしたアナタは、靴の事は忘れて夕ご飯のしたくをする。又は、ご飯になるまで自分の部屋でゲームをしている。
すると、パトカーのサイレンの音が聞こえてきた。普段なら通り過ぎていくので、自分には関係ないと思うのだが、家の近くでサイレンは止まったので、思わずアナタは気になって外に出て、野次馬の仲間になって、何があったのか気になって見てしまう。
近所のおばさんの声が聞こえてきて、アナタは何があったのかを察する。
どうやら空き巣の犯人が捕まったようだ。家にいた女性を人質にしていたらしいが、捕まった今は警察官に逆らうことなく、おとなしくパトカーに乗せられる。
その時アナタはみてしまった。その男性が履いているスニーカーを。思わず、あ……。と声を漏らしてから、急いでアナタは家に帰って鍵を閉める。
靴を脱いでいる時、やはり違和感を感じ、足元を見た。しかし今はもう、あの靴は無くなっていたのでした。
フィクションです。
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